記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

勤王の志士と幼馴染の深い絆から生まれた「小田部の藤園」

2023年05月19日 23時05分32秒 | 福博まちの記憶

2023年5月15日(月)16時台のFBSめんたいワイド「ひと駅ノスタルジー」では、勤王の志士・平野二郎國臣と幼馴染の旧福岡藩士・小田部為雄との友情物語『小田部の藤』編が放送されました。

撮影は『小田部の藤園』跡地に建つバプテスト教会などの藤が見頃となる4月21日に行われ、ゆかりのお3方にご出演いただきました。今回も私は企画協力・監修役でロケにも同行。

「小田部の藤」故・小田部秀彦さんと初めてお会いしたのは2003年、鉄道史研究家の秀彦さんとは依頼ずっと親しくさせていただき、2021年に亡くなられる直前まで頻繁にお電話いただいたり、お宅を何度も訪問してお話しする機会が続きました。その中で「小田部の藤」についてのお話も伺い、ご自宅に遺っていた古い絵葉書などの資料も拝見して、いつか藤の季節に番組などで紹介できればと思っていました。

小田部の藤園と平野國臣の関係については、バプテスト教会に中央区役所が設置した案内板で簡単に紹介されていますので、ご興味ある方はぜひ現地を訪れて確認したり、サイトで検索ください。

一方、西郷隆盛の命を助けるなど様々な功績・エピソードのある幕末の志士・平野國臣についての書籍や紹介サイトも多数あります。小田部の藤園跡地から300mほどの西公園登り口にある平野國臣像や、生誕地に建つ平野神社には詳細な説明版も設置されていますので、ご興味ある方にはぜひ現地を訪れてほしいです。

放送では、コーナーの時間の関係もあって簡単な紹介で終わりました。故・小田部秀彦さんから伺った話も含めて、今回拝見した資料などは私の収集資料と併せてきちんと文章として書き残したいと思っています。

以前は「小田部の藤」の株分けの藤が、市内にもいくつか存在しました。西中洲・水上公園にも再整備前まで藤棚があったことを覚えている方もいると思いますが、残念ながら再開発で姿を消しました。現在、株分けで残っているのは西公園そばにあり、故・小田部秀彦さんの母校でもある福岡教育大学附属福岡小学校。正門から入ってすぐの校庭で、今年も素晴らしい藤の花が咲いていました。

小田部秀彦さんとの話は、2007年の拙著ブログ「移り変わる博多情緒。戦前の小田部の藤と32回目の中洲まつり。」でも記載しています。

 

天神の過去と今をつなぐ(西日本新聞meの連載)

・にしてつWebミュージアム(企画構成を担当)

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