手持ちの鳥瞰図からサクラ景探し第3弾!サクラ景といえば京都・嵐山でしょうか。京都出身の鳥瞰図絵師・吉田初三郎ですので、最も作品が多いのも京都府です。
初三郎の京都作品は種類も内容も多彩。1928(昭和3)年に刊行された作品が多く、その理由は昭和天皇の御大典絡みの依頼が多かったから。その多くにサクラが描かれています。
現在に続く「京都観光」の形態が完成した頃の情景が、鳥瞰図を介して伝わっ . . . 本文を読む
鳥瞰図にみるサクラ景探し第2弾。吉田初三郎「日本八景雲仙岳」は、一枚の作品に四季を巧みに描きこむ彼ならではの遊び心が詰まった、名所図会(大正広重とも呼ばれた)作家・初三郎ならではの真骨頂的な作品。本来ならあり得ない、紅葉とサクラが絵の中で一緒に描かれてます。
ちなみに「日本八景雲仙岳」は1927(昭和2)年の新日本八景当選を記念し、従来の「温泉岳(うんぜんだけ)」表記から改称した頃の作品です . . . 本文を読む
吉田初三郎の鳥瞰図からサクラ景探し。1927(昭和2)年春、現在の大濠公園一帯の埋立地で開催された「東亜勧業博覧会」協賛会発行の作品「東亜勧業博覧会を中心とせる北九州の交通図絵」から、西公園付近。
現在の「県営大濠公園」は博覧会の開催のために福岡城の大堀を埋め立て整備。この時の会場は主に公園の西側ですが、会期終了後は高級住宅地「大濠文化村」として分譲されました。公園内に今も遺る橋はこの当時の . . . 本文を読む