万葉集ブログ・2 まんえふしふ 巻九~巻十

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1736 式部大倭

2010-10-03 | 巻九 雑歌
式部大倭芳野作歌一首

山高見 白木綿花尓 落多藝津 夏身之川門 雖見不飽香開

山高み 白木綿花(しらゆふばな)に 落ちたぎつ 夏身の川門(かはと) 見れど飽かぬかも


式部大倭が芳野(吉野)にて作る歌一首

「高い山から、白い木綿の花のように、飛沫を立てて流れ落ちる、菜摘川の渡り場よ。いつ見ても、飽きが来ない」