万葉集ブログ・2 まんえふしふ 巻九~巻十

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2343 作者未詳

2012-06-01 | 巻十 冬相聞
吾背子之 言愛美 出去者 裳引将知 雪勿零

我が背子が 言(こと)うるはしみ 出(い)でて行(ゆ)かば 裳引(もび)きしるけむ 雪な降りそね


「あの男(ひと)の、言葉に気持ちが高ぶって、(外に)出てゆけば、裾をひいた跡が残って(両親に見つかって)しまうわ。(だから)雪よ降らないで」