万葉集ブログ・2 まんえふしふ 巻九~巻十

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1749 高橋虫麻呂歌集

2010-10-16 | 巻九 雑歌
白雲乃 立田山乎 夕晩尓 打越去者 瀧上之 櫻花者 開有者 落過祁里 含有者 可開継 許知期智乃 花之盛尓 雖不見在 君之三行者 今西應有

白雲の 龍田の山を 夕暮れに うち越え行けば 瀧の上の 桜の花は 咲きたるは 散り過ぎにけり ふふめるは 咲き継ぎぬべし こちごちの 花の盛りに 見さずとも 君がみ行きは 今にしあるべし


「“白雲の”竜田山を、夕暮れ時に、超えて行けば、滝の上のサクラの花は、咲いていましたが、散ってしまいました。(しかし)つぼみもありますので、咲き継いでくれるでしょう。

あちこちの、花が(いっせいに咲く、花の)盛りでありませんが、皆さんのおいでには、今が最適でしょう」