年齢と共に身体は衰えていきますが
喉は、他の部位に比べると
その速度は遅いようです
だから80代の加山さんや
70代の小田さんも
あんな素敵な歌声を聴かせてくれます
私は歌はスポーツの一種だと
思う事があります
発声練習をして、
喉を温める準備運動して
横隔膜と声帯の周りの筋肉を使って
徐々に大きな声を出していく
スポーツも準備体操してから
徐々に筋肉を使っていきます
ずっと練習して唄っていれば
キーを変えずに若い頃のそのままで
唄う事も可能です
歌手の中には
それが自慢のように
まだキーを変えずに唄えるのよ
と披露する人もいます
私はテレビ番組で
そういうのを見るたびに
楽曲への向き合い方や
お客さんへの向き合い方を
考える事があります
声の高さは変わらなくても
明らかに声の艶は変わっていきます
今のその艶で、そのキーでいいのか?
今の声なら低い方がより伝わるのではないか?
キーを下げる事に
負けた気がする
という人も多いけれど
歌は勝ち負けではない事
芸術である事
人に心地よく聴いてもらって
ステージが成功する事
今の自分に合ったキーで唄う事
それはとっても大切な事だと
思うのです