小さな日記

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誰も普通じゃない!

2008年01月30日 | Weblog
母の耳が不調になって、映画の字幕がとても有難いものとわかった。けれど、邦画に日本語字幕がないことに気づき、驚いた。世の中は不具合のない人間(そんなひと、滅多にいないはず)を基準にものごとが作られ、バリアフリーを謳っていてもうわべだけという不具合な設備が多い。わたしは健康だし、衣食住も足りてるので、わかっていないことが山ほどあると思う。

「自分がしてほしいと思うことを他人にしてあげなさい」と、よく、子育て時代に耳にしたが、うなずけない言葉だと思っていた。他人がしてほしいと思うことは、よーく考え感じようとしてもなかなか本当はわからないものだ。耳が聞こえないと言うと、ばかでかい声で話されて不快きわまっている母を見るにつけ、それぞれを観察する目と心がなければ、他人のことはわからないぞと、自戒している。耳が聞こえないといっても、十人十色で、大きな音がひどくストレスになる母のようなひともいる。

自分が普通と思わないことだ。「もし世界が100人の村だったら」で現されたように、このブログを読んでいるだけで、かなり特殊な情報環境にいる。パソコン、携帯を持っている、字が読めるというのは、世界の人口比でどの位だろう。まず、パソコンを持っているのは、100人中1人なのだ。そして、字が読めるひとは、たった30人。自分の身のまわりだけが世界ではない。
http://www.oasisjapan.org/100nin.html

日本に住んでいるだけで、かなり特殊な生活をしている人間だと言える。どこに生まれるかの理由などわたしたちにはわからない。けれど、自分の特殊性を踏まえて自分の世界に果たす役割を自覚したい。日本人だからではなく、今ここで暮らしながらできることを、もっともっと発見できるはず。

今できないことをできるようにする努力が誉められる世の中だけれど、わたしは、今できることをしている陽気を讃えたい。だって、考えてみて。できないことをできるようにするには、できることをしていくしかないでしょ?

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