小さな日記

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ほおずき

2007年07月07日 | Weblog
生まれて初めてひとを羨ましく思ったのはほおずきを自由に吹き鳴らせる子を見た時だと思う。ほおずきは、なかなか手に入らない宝物だった。ひと夏に3個ほど。家にほおずきの鉢植えがある子が羨ましかったし、一度でいいから穴が破れないで中身をうまく出して笛を作りたかった。毎年、今度こそと、ていねいに実を柔らかくしていくのだが、成功した覚えがない。口の中でプチンと皮が破け、変な苦味が広がる敗北感ときたら。。。

大きくて立派なほおずきが生協に売っていた。10個も大きくて派手な朱色の実がついている。おとなになるとなんでも買えて、子どもの頃のリベンジができるんだなと思いながら、698円も出すのは贅沢と買い控えた。本当は、できないこと、羨ましいことがなくなるのがつまらないからなのだけれど。

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