小さな日記

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シベリア抑留者補償問題

2010年01月22日 | Weblog
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20100122/20100122-00000004-jnn-pol.html

父はシベリア抑留者だった。終戦で自死しようとしたけれど、アメリカの捕虜になったら英語がわからない部下たちが可哀想だと思いとどまったら、シベリアに送られたと言っていた。その時、銃の引き金を引いていたら、わたしはいない。父は、未婚だったので、帰還は、高齢の既婚者から順にさせて、自分は最後に帰国したそうだ。それで、早く帰れた部下の方たちが、お商売の成功を父のおかげだと感謝してくれて、なにくれとなく応援してくださった。

父は、シベリアや戦争の話をしたがらなかった。凍結した大地を掘り起こし腐った種芋を食べたこと、ロシアの女性の肌がミルクのように白くてびっくりしたこと、日本刀で桜の木を試し切りしたら切り口はギザギザだったこと。わたしが聞いたのは、これだけ。

テレビのニュースで、抑留者の方が、帰国したら差別を受けた話をなさっていた。父もそんな経験をしていたのかもしれない。朝鮮人慰安婦問題といい、シベリア抑留者問題といい、半世紀以上たっても、戦後は終わらない。戦後をつくらないためには、戦争をしないことだ。

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