きょうの夕焼けは穏やかで爽やかで、本当に桃源郷というものが空のかなたにあるのではないかと思ってしまった。
あそこに行けば、美しいものしかないのだろうなぁと、憧れた。
そんな世界に行けるほど、自分の心も穏やかに美しくあればいいのに。
きょうは、３１１から４ヶ月。３１１は悲惨であったけれど、その後に見えてきたひとの動き、心に、震災や事故以上に傷ついているような気がする。ものごとを決定する優先順位はなにか。当然ひとの命だと、そこだけは、誰とも共有できる価値観だと勝手に信じていた自分が愚かだった。なにをいい子ぶっているのだ。信じていたいだけだ。
信じるのではなく、そういう世界になっていくよう、わたしが努力していかなくちゃ。
ひとは、この世を美しくするために生まれてきたんだ。どこか、ひとつでも、ほんの小さな部分でも、あの夕焼けのような穏やかな美しさを、この世に具現させたい。一瞬の笑顔でもいい。
きょうの夕焼けは、被災して亡くなられた方たちからの、励ましの贈り物だと思う。
