小さな日記

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崖っぷちの

2008年09月29日 | 映画
我が家の男二人と「崖の上のぼにょ」を見た。以下、ネタバレ注意!

この映画には、3組の男女が登場する。ぽにょと男の子。男の子の両親。ぽにょの両親。この3組の男女関係がそれぞれ異なる。

男の子の父は船乗りで、ほとんど家に居ない。母も子も彼を慕っているが、生活はほとんど母子家庭。母は、日常、一人で責任を担い、たくましい。父の帰宅に便利な海沿いの家に住み、子どもの保育園に隣接する老人施設で働く。家族に合わせた生活だ。

ぽにょの母は、魔女で、ほとんど海を回遊して家族と離れているようだ。ぽにょと姉妹たちは、父親が世話をしている。魔力を封じるために閉じ込めるので、ぽにょは「大嫌い!」と言う。母親のことは慕っている。けれど、魔力を持ったのは、母親のせいであり、父親は損な役回りをさせられているだけだ。父親は物事を解決するに魔女の助言を必要として頼っている。魔女はぽにょたちを愛しているが、父親をどのように愛しているかは不明。

そして、ぽにょと男の子。お互い大好きになったことで起きたトラブル解決方法として、ぽにょが魔力を失う代わりに人間になるために、男の子がぽにょへの愛を誓わなければならない。男の子は、ぽにょと出会った最初から「ぼくが君を守るよ」と言い続けるのだが、いざという時に物事を解決するのは、ぽにょの魔法だった。その事実認識があるのかないのか、結局、ぽにょは魔法を放棄して、人間になって男の子と生活することにする。

この3組から以下のようなメッセージをわたしは受け取った。

女の子は、魔力を持っていると広い世界に自由に行けて、動じない処理能力があって悩みなく装飾品をたくさんつけて美人でいられる。(魔女)
女の子は、愛のためには狭い世界で不自由に苦労して受身で暮らすことも楽しくできる度量がある。(男の子の母)
男の子は、愛の気持ちはあっても、現実世界で女の子を守ることはできない。(男の子の父、ぽにょの父、男の子)

帰り道、男二人と、ぽにょと男の子のその後の行く末がどうなるか想像しておもしろかった。

なんといっても、ぽにょの元気が一番のメッセージ。宮崎監督、子どもたちに元気であってくれー!と切なる願いなんだろう。自分が好きなこと、したいことを、はっきりわかってるぽにょ。親の顔色見ながら好きなこと、したいことを決めようとする子が多いからね。女の子、この世界をなんとかしてくれー、君たちにはその力があるだろう!って叫びが聞こえてきた。わかるけど、でも、それ、虫がよすぎると思いますけど? 


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