小さな日記

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身代金

2011年05月02日 | 映画
Ransom Trailer HQ (1996)


元気が出る映画としてインプットされていたメル・ギブソンの「身代金」
はっきり筋も覚えていなかったので、借りて見た。

息子が誘拐され身代金を要求された夫婦。FBIに協力を求めたものの、息子の生命の存続を考えて、父親は思い切った賭けに出る。身代金を懸賞金に変えたのだ。
それが吉と出るか、凶と出るか、夫婦の葛藤は想像に余りある。

そうだそうだ、なぜ元気が出る映画として覚えていたかというと、FBIに任せて、ただ祈るのではなく、自分の責任において、自分で判断し行動した主人公に、「息子を誘拐された被害者」ではない、「人生の困難を自ら切り開こうともがく挑戦者」を感じたのだった。

息子を拉致され身代金を要求されているという物語を、息子を無事に帰さなければ誘拐犯は一生、懸賞金目当ての人々に見張られなくてはならないという物語に変容させたのだ。

この映画、父親のアイデアは報われ、息子は家に戻るから良かったけれど、これが悪い結末だったら、悲劇だ。しかし、FBIに任せても、悪い結末だったら、悲劇に変わりはない。ただし、両親は世間から轟々と非難を浴び、一生煩悶するだろう。そこにFBIに言われたとおりにやったけど駄目だったという諦めの言い訳はない。

被災し、原発事故を抱え、経済が破綻しかけている哀れな国日本に住んでます、という物語を、そのまま受け入れるか、自分の責任において、なにかしら斬新な切り口で自身の人生の挑戦者、開拓者である自分の物語を作っていくか。

英語では、身体障害者をdisable person(能力が劣るひと)と呼ぶが、近年challenged person(挑戦を受けたひと)という言い方もする。

手順、法律、良識、、、そういったものを無視して目的に邁進するのは、ものすごく勇気がいる怖いことだけれど、どうしてもそうしなくてはと自分がはっきり思ったら、どんなに苦しくても、どんなリスクがあっても、そうする自分なのか。

と、あれこれ勇ましく考えながら、反面、物語に惑わされてはいけない、物語のない自分でありたいと心から願うわたし。わたしはわたし。ホ・オポノポノ


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