牛が食べるわらの汚染の件で、これからも、さまざまな見過ごしやミスで、わたしたちが内部ヒバクをしてしまう可能性がよくわかる。わたしは、とにかく、できるだけ、食物からヒバクを避けたいと思う。避けられないことはままあるのだから、自分が調整できるときには、努力している。水洗い、酢水、塩水につける、煮こぼし、などで、ずいぶんの放射能が除去できると言われている。
武田教授が、日常の食べ物に、とても実際的な計算をしてくださった。http://takedanet.com/2011/07/post_a5f3.html
こういう計算をしてもらえると、少しほっとしませんか?それでも、しなくてもよいヒバクはできるかぎり避けるように気をつけましょう。なざなら、いつか、どでかい量でヒバクするかもしれないからです。
きょうは、宮台真司さんと、小林武史さんの対談を読んだ。まるで宮台さんの講義のようだが、興味深く、インスパイアされることも多かった。敗戦後の日本人のシステムへの依存を解明されている。わたしは、システム依存に安座している者を動かすことへの無力感、システム依存が当然としているひとたちへ何かを働きかけることへの敗北感が、自分の奥底に巣食っていることに、この対談を読んでいて気がついた。
「世界の手触りを失うな」 http://ht.ly/5G2ae
「日本は共同体自治が手薄すぎます。ヨーロッパのような中世自治都市の伝統もなければ、アメリカのような宗教的自治を背景にした州形成の伝統もないからです。だから、スローフードが「食の共同体自治」ではなく食材の話に短絡し、自然エネルギーも「エネルギーの共同体自治」ではなく電源種の話に短絡します。日本ではあらゆる主体が中央行政に依存しすぎ、「任せる政治」になっています。原発事故の問題も、「任せてるんだから、もっとちゃんとやれ、原発なんか使うな」という話に短絡している。そうじゃなく、「任せていられない、自分たちでファンドを作って、地域電力会社を引き受けます」という具合に、自立した「引き受ける政治」が必要です」(宮台さん発言から)