小さな日記

ワンクリック募金 毎日クリック!
http://clickbokin.ekokoro.jp/

朝市~八雲コンサート

2010年09月17日 | Weblog
チェックアウト後、近くの朝市に行ったが、思いの外、高価。朝市といっても、観光用朝市なのだろう。戦後の闇市からずっと続いているそうで、びっしりと、店がひしめいている。
でも、やっぱり静か。色白のおばあさんとか、優しい顔したおじさんが、「お姉さん、何探してるの?」と、そっと近づいて囁きかけてくる。「売らんかな!」と、面白いパフォーマンスを見慣れているわたしは拍子抜け。ごり押ししないし、買わずに去るとさびしそ~うな顔で見送られるのは、けっこう辛い。試食だけで満腹になりそうだ。

朝市ではなく、駅前のビルで、「夢八」という若いひとが、町の活性化と農業を結ぼうという青果物やさん。意気に感じて、九州の友人に野菜を送った。つれは、若者たちが好きになって、CDをプレゼントしてた。
http://ameblo.jp/daturi-man/
http://www.hakodate150plus.com/mtos/mt-search.cgi?IncludeBlogs=9&tag=%E5%85%AB%E7%99%BE%E5%B1%8B&limit=20

特急で1時間ほどで、八雲。「若人の集い」主催でコンサート。実行委員長のハンサムくんは、20歳。若いけれど、落ち着いていて頼もしい。会場前の駐車場に降りて、感激。その静けさたるや、シーンと耳鳴りが聞こえてきそうだ。車も人も通っていない、虫や鳥の声もない。テレビや音楽、クーラーの排気音ももちろんないから、静寂そのもの。その心地よさといったら、アスファルトの上なのに、「わたしは地球の上に立っています!」って感じ。

八雲の名前の由来は、一週間に8日雲っているからだそうだが、きょうは晴天で、陽射しが強く、わたしは汗びっしょり。牧場のしぼりたての牛乳をいただき大満足。しぼりたての牛乳はくどくなく、あっさりしてさわやかで、しかもコクがあるのだ。

八雲は、北海道の木彫り熊発祥の地としても名高いそうだ。永井製菓の「八雲の木彫熊」というおせんべいの説明によれば、旧尾張藩主 徳川義親候が、農閑期の副業として、スイスから持ち帰った木彫り熊の製作を勧め、大正13年に八雲の農民伊藤政雄が北海道木彫り熊第一号を製作し、八雲の活動が全道に普及したそうだ。

http://www.yappe.net/yakumo/kuma/index.htm

http://www.frpac.or.jp/rst/sem/sem2012.pdf#search='北海道 アイヌ 木彫熊'



リハーサル前に一眠りさせていただき、元気百倍。宿泊先は山奥の温泉で、荷物を置きに行ったけれど、素晴らしい景色のドライブ。鮭が上ってくる川では、先発隊を数匹みつけたし、赤トンボの大群も。暑いけれど、確かに秋が。民家の庭先には、コスモスが揺れていた。

若人の集いのご尽力で、予定数をはるかに超えるお客様でコンサート終了。お客様の中に、今年の2月の「村に住もうキャンペーンツアー」に参加して、我が家のお隣町、府中市から八雲に7月から移住してきたという方もいらしてびっくり。海あり、山あり、牧場あり、畑あり、人情ありの八雲に、わたしも住みたくなった。北海道の中でも、道南は暖かいし。
なんせ、八雲町は、日本海と太平洋どちらにも面していて、日の出も日の入りも海で見られる日本唯一の町なのだ。

打ち上げは、鮭のちゃんちゃん焼き。この料理は、北海道の名物になっているが、わたしがいた頃はなかった。聞くと、ここ10年ほどで広まったそうだ。新鮮な鮭でなくては生臭くて食べられない料理。とても美味しかった。障害者の就労団体を立ち上げる準備が進んでいるお話を伺って、嬉しくなった。若人の集いは、昔の青年団から続いてきたそうで、今ではその息子、娘が引き継いで、と、何代にも渡って続いているらしい。良い町だ。

宿泊は、「おぼこ荘」 http://www.h-ffs.com/oboko/index.shtml
温泉は金属臭のある濁り湯で、これぞ温泉!という由緒ある岩風呂。その昔は銅鉱山が近くにあって、賑わっていたそうだ。露天風呂は、前を川が流れ、星空の下、貸切状態で、ときどき、ガサゴソ、ギャッギャッと、近くで生き物の気配が。後で聞いたら、たぶんキツネだそう!秋の虫も耳に心地よい。
町中の駐車場の方が、山奥よりも静謐なのがおもしろく思う。