小さな日記

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綴り字のシーズン

2009年05月21日 | 映画
すごいの見ちゃったなぁ、、、というのが、終わったあとの正直な気持ち。

http://movies.foxjapan.com/beeseason/site/index.php


まず、フローラ・クロスの美しさに吸い込まれる。家族の内奥の問題が表面化していき、そして利発な娘の献身によって修復されていく物語。ストーリーも充実していて原作が読みたくなった。マイラ・ゴールドバーグの全米ベストセラーだそう。

一見、楽しく幸福な家族が、娘の綴り字コンテストの優勝でさまざまな問題があぶりだされていくのが、サスペンスのように描かれている。自分では気づかないで、自己中心で支配的な父親。。。のんだくれで、暴力をふるい、浮気して稼ぎもない父親とは、かけ離れた問題。知性も愛情も倫理も笑顔もあっても陥ってしまうひとりよがり、現実浮遊。信念と愛を持って頑張って明るく自分の人生を生きるひとが陥り易い業だと思った。いるんだよねぇ、あっちにもこっちにも、、、でも、日本では女子どもが「悪いひとじゃないんだから」「愛がないわけではないのだから」と、赦しているのが大半ではないかしら?この映画の場合、それに加えて、妻と息子の父親依存があったから。依存もまた、「信頼」というすりかえで言い訳されてきづかない問題のひとつ。

現実の中、あるがままでいることは、肥大してしまった人間の脳にはなかなか難しいのだ。

さて、魅惑のフローラ・クロス。ただものならぬ演技、たたずまいは、パリ生まれ、パナマ、ハイチ、エルサレム、ニューヨーク、アルゼンチンと移り住み、この若さ(12歳?)で英語、フランス語、スペイン語を流暢に話すという、多文化経験に練られた賜物とうなずいた。楽しみな女優さんだ。