小さな日記

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パウダー

2009年05月13日 | 映画
Powder (1995) compilation (OST)


近ごろ、連れ合いと二人、DVD鑑賞にはまっている。一晩3本見ることも。5本に1本ほど、心に深く入り込む作品がある。パウダーもそのひとつ。ヴィジュアルがシザーハンズで、孤独なことも同じ。どうも、わたしは、他人を傷つけないのに他人が傷つけたくなる魂というのに弱いらしい。

パウダーという色素がない青年は判定不能なほど知能が高く、感受性も、他人の無意識の心が読み取れるほど高い。そういうひとには、普通の人間がどれほど野蛮で鈍感に思えるだろう。けれども彼は「なぜわからないんだ!」と押し付けることもなく、ひたすら優しい。彼は全ての命がひとつで、繋がっていることを知っているから。

片山整体を習って、身体がいかに繊細で素直にさまざまな刺激に反応しているかに気づき驚愕した。誰の身体もそうなのだけれど、脳が無視しているのだ。
普通のひとの心ももしかしたら、パウダーほどではなくても、もっと敏感に感じているのかもしれない。脳が無視して認識していなくても。

わたしたちの脳は、ショートしないようにいろんなことをはしょってくれているのだろうか。体も心も鈍感なほど強いのだろうか?いや、本当に鈍感ではないのだから、必ずいつか反動がきてしまう。それで病気になるのだろうか?なんてことを思いながら見た作品。