小さな日記

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グラン・トリノ

2009年04月27日 | 映画
きのうとはうってかわって、強風で寒かった東京。立川郵便局に用事があって仕事を終えた連れ合いと待ち合わせたら、映画に誘われた。時間がちょうどよいクリント・イーストウッドの「グラン・トリノ」を見た。
http://wwws.warnerbros.co.jp/grantorino/mainsite/index.html

連れ合いは「こんな結末びっくりした」と言うが、わたしは中盤から予想していた。「ミリオンダラーベイビー」でも感じたが、イーストウッド作品は、トラブルの対処の仕方にアメリカを感じる。「自分で」

この作品では、メジャーな映画で初めてモン族がとりあげられている。モン族は、タイ、ラオスなどの山岳地帯の少数民族で、美しい刺繍(画像)や織物はわたしも知っていた。小さな刺繍のポーチを持っている。けれど、モン族がベトナム戦争でアメリカを支援して戦い多くの犠牲を出し、戦後は共産主義者から迫害され、アメリカに避難民として大勢が渡っていたことは全く知らなかった。

この映画では、モン族の役は、イーストウッドとスタッフの意向で、全員モン族のひとが演じている。演技経験のないひとがほとんどだ。みんな、自分の先祖の歴史を背負い、世界に知らしめようと、素晴らしい演技を見せている。役が自分自身に重なり演技する必要もなかったひともいるようだ。

わたしは、ストーリーの面白さというより、モン族やアメリカのプアーホワイト、フォードで栄えた町の実態として、この映画に感銘を受けた。