お豆さん・・・

子供の頃に、「大人はいいなあ」と思っていた。　年の数だけ食べれる・・・。

まあ実際は年齢に関係なく、たくさん食べたのだが・・・。

我が子たちが幼い時分には、やはり「年の数食べても良いよ」と言いつつ、消化が悪いのかしらねぇなどと思っていたが。

子供たちは、庭に向けて撒くことに夢中だった気がする。　「これねえ、明日の朝、小鳥さんたちが食べに来るのよ」と言っていた娘の顔が思い出される。　大きな声で、元気に撒いていたなあ。

主人が鬼のお面をつけていたこともあったなあ・・・。

 

教師になって直ぐ赴任した島で、下宿先のお母さんが節分には、柊の枝に鰯の焼いた頭を刺して玄関先にさし、ホウロクで自家製の大豆を煎ってくださったものだ。

当時は巻き寿司を食べる習慣はなかったなあ。　これは関西圏の風習なのだとか聞いたことがあるが、はて学生時代の下宿先ではどうだったかしら。　

懐かしい思い出だ。

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