Cafe Eucharistia

実存論的神学の実践の場・ユーカリスティア教会によるWeb上カフェ、open

虹の送辞

2010-06-28 22:46:20 | 豆大福/トロウ日記
今夜は、長年住み続けたこの家での最後の夜である。

引越しの方は、そろそろ終わりが見えてきた段階とはいえ、まだまだ気が抜けない。今日は最後の追い込みで、随分と作業が進んだ。とはいえ、私は引越し作業中に同じ場所、左足の指先に何度も物を落として足指を負傷したせいで、このところの力仕事は専ら弟任せである。すまない。けど、かなり痛い。その他にも体の至るところに青あざや切り傷、擦り傷を作り、ちょい痛な感じがところどころにあるのが結構不快である。結局、自分のガサツさが自分を苦しめているのだが。

「姉、ちょっと来て来て!」
夕方、弟が玄関の外から私を呼んだ。その、興奮し普通でない声の調子に、いったい何だと思ったら――。

虹である。我が家の玄関は東を向いている。そのちょうど真正面の空に、見事に180度の虹が広がっていた。ここに住んでから、最初で最後の壮大な虹の出現である。ただの自然現象に過ぎない偶然といえばそれまでだが、今の私には、それはまるで夫が天に門を掛けてくれたようにも思えた。この家も今日で最後。明日は一緒に旅立とう、というように。

西の空は晴れて明るいが、それでも雨がパラパラ落ちていた。ここら辺は、京都伏見稲荷の東分社の地でもある。あるいは、狐の嫁入りかもしれない。

さあ、明日は5時起きだ。もう寝よう。

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