@幕張日記

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北京オリンピックのマスコット発表

2005-11-12 22:19:55 | 柄にもなくスポーツ関係
        
北京オリンピックマスコットの福娃(フーワー/英語名:Friendlies)     これが問題の長野オリンピックマスコット、Snowlets/左端がスッキー
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 2008年北京オリンピックのマスコットがやっと発表された。
やっと、というのには理由があって、本当なら日本のこどもの日にあたる6月1日、中国の児童節に発表が予定されていたものが今まで延びていたのだ。

発表されたマスコットはオリンピックマスコット史上最多の全部で5種類。
中国ではおめでたいとされる魚(鯉)をモチーフにした「貝貝(ベイベイ)、“中国と言えばパンダ”で、国際保護動物のパンダ「晶晶(ジンジン)」、聖火をイメージした「歡歡(フアンフアン)」、8月25日の記事にも書いたが、天然記念物に指定された保護動物のチベットカモシカをモチーフにした「迎迎(インイン)」中華料理でも高級食材のツバメの巣絡みじゃないだろうけれど、ツバメをデザインした「妮妮(ニーニー)」の5種類で、全部の名前を繋ぎ合わせると「ようこそ北京へ」という意味の「北京歡迎你(ベイジン ファンイーニー)」と同じ発音になるのだそうだ。有力候補に挙がっていた中国の国鳥、丹頂鶴は落選してしまったらしい。で、この5体全部を総称した名前が「福娃(フーワー/英語名:Friendlies)」

う~ん…
5体全部揃った時の名前が「福娃」って、“5人揃ってゴレンジャー!”じゃないけれど、色といい数といい何となく子供番組の戦隊ヒーロー物を連想してしまうのは@幕張だけか…。真ん中の赤い歡歡がひと際目立って大きいっていうのも戦隊ヒーロー物に共通だし。
      真っ赤な炎のニクイ奴、ファンファン! …5人揃ってフレンディーズ!! ってか...

「福娃」というのは中国では「幸福をもたらす子供」という縁起の良い意味があるそうなのだが、「娃」の字に馴染みがないせいかどうしても「蛙」に見えてしまう…
日本語でも“うつくしい”という意味があるのだそうだが... 
      ンッ !? 美しい蛙女?

日本では鯛を抱えている戎様のように、中国では縁起の神様が抱えた川魚(鯉?)や中国の天然記念物として保護されているチベットカモシカやパンダなど、他の4体は中国でも馴染みの深いものだそうで、晶晶だけが何故かリアルにパンダ顔っていうのが情けないが、“それぞれのモチーフを象徴する子供達”っていうのがデザインコンセプトらしくて、@幕張的には全体的には可愛く親しみやすい印象。少なくとも長野オリンピックのマスコット、スノーレッツよりはパッと見の印象は良いように思う。

なんと言っても長野オリンピックのマスコット、スノーレッツは1993年6月の記者発表の時、知事室横の会議室で記者会見をやった後に県庁正門前で初お披露目をしたのだが、出てきた瞬間に「なにアレ?」とか「ヘンな顔」とか「一番左、鳥の足じゃネーよ」とか、着ぐるみの中で聞いた評判は散々だった。
      あ、最後の「鳥の足じゃネーよ」はマスコットのコトじゃないか。

「鳥の足じゃネーよ」と言われたのは左端にいた青とピンクの“一番ヘンな顔”の「スッキー」。実はそのスッキーの中に入っていた逞しい(?)足の持ち主が@幕張だったのだが、元祖スノーレッツ・アクターとしては初期のスノーレッツの評判の悪さは相当だったように思う。信州博などのイベントに出ると子供が逃げる。
小さな子供に近づいたら、子供が泣き出してしまう始末。慣れてしまえば「変カワイイ」とも「キモカワイイ」とも思えるのかもしれないが、当時は後からは「ふさふさで気持ちイイ」と言って触ってきた子供達も正面からは「怖い~」とか「気持ちワル~」とか言って逃げてしまったのだ。

リレハンメルオリンピックが行なわれたノルウェーでもPRし、いろいろなスノーレッツ・グッズも発売されてスノーレッツは徐々に人気が出始めたが、4羽のマスコットのうち、何故か@幕張演じるところのスッキーだけは人気がなくて、とうとう(?)NHKがインタビューをする始末。

   番組タイトルも『 なぜ!? スッキーだけが人気が出ないのか? 』  …って、オイオイ...

@幕張が受けた、たぶん人生で最初で最後のテレビインタビューも加わった20分間のこのショートコーナー、最初は長野県内だけの放送と言われていたのに翌週には全国放送されていたらしい。東京の知人から「見たよ。エヘヘ」という連絡をもらった。

そんなスッキーもオリンピック直前に整形手術(??)を受けて、“斜め前から見た姿”を“正面から見た姿”に変えてからは人気が出始めたらしい。オリンピック終了間際には市中でヌイグルミが売切れてしまって、IBC(国際放送センター)の放送関係者専用の土産品コーナーまでわざわざ買いに行かねばならなかったほど。

話が逸れた。
そんなスノーレッツに比べると、カワイイ子供の姿をしたこのマスコットは人気が出そうなのだが、なにせ数が多いから全種類を揃えるのに苦労しそう。

     おっと@幕張、すでに中国商法はまってしまったか!? ハアッ

割とリアルな描写で馴染みにくかったシドニーの4匹や、「これマスコット??」って未だに思っている来年のトリノのマスコットに比べると漫画的で馴染みやすい「福娃」。発表が遅れて、あと残りたった3年しかないオリンピック・マーケティングの中で、どんな人気が出ることやら。
     とりあえず、ヌイグルミは5体全部揃えよう。


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1 コメント

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コメントTBありがとうございました (kawahara)
2005-12-01 18:31:34
スノーレッツの中の人という歴史的証人からのコメント・TB、ホントうれしいです(笑)。スノーレッツの受容の歴史は「モリコロ」のそれに似ていたような…。マスメディアの「非東京周辺イベントへの冷たさと盛り上がると手のひら返し」含め。



北京のマスコットは「日本の模倣」という批難もあるようですが、そういうことを言っているとキリがないし(手塚先生とて最初はデズニーの模倣から)、あまり気にはしていませんが、非常にベタなかわいさですよね。
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