ずっとずっと、ストーカーのように、そこを通るたびに立ち止っては、見つめていたものがあった。
時には、わざわざ遠回りまでして見に寄った。
気付けば10年以上にもなるこの恋心。
こんなちいさな・・・・小指の爪ほどの刺繍がぽつんと1個だけしてある革製品のお店。
引くとこんな感じ。
もっと引くともうみえないくらいでしょ。ブーツのひざのところにポツンといるんだな~この子が。
このイタリアのブランドは、上手く言えないけど、なんとなく、私にはとても贅沢な気がして、私は10年越しに思い続けても買う勇気がでなかった。
はじめてこの秋この手にゲット。
ようやく、これをつかってもいいような気がしたのと、ばっちりお気に入りの出会いがかさなったため。
思いをつのらせたものを、大切に使える基本の気持ちができてきた歳になった時のいいめぐりあわせ。
しかも、ブーツというのは、私がずっと痺れと痛みに耐えた(今も)あんよへのいいねぎらい。
もし、もしも・・・・・だけど、もっと仕事ができて、名刺もたくさん配る機会があって、みたいな事がこの先できたらここの名刺入れを買うだろう。
そんな風になれるように、
10年越しの思いをはいて歩いていこう!