無闇に危機感をあおる事はよくないが、的確な情報・知識を持つ事は大変重要だ。
すでに、マスクを製造するメーカーでは、増産体制に入った等と言う情報も流れており、なんとなく危険なんだと言う感覚の人が多いのではないだろうか。
是非、正確な情報取得により、適切な対応をお願いします。
ブタインフルエンザに関する情報。
以下、連合古賀事務局長談話を添付します。
新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の感染拡大に関する事務局長談話
1.世界保健機関(WHO)は、4月27日、スペイン、米国で発生した豚インフルエンザに関する2回目の緊急委員会を開催し、警告レベルをフェーズ4に引き上げると発表した。これを受けて、政府は28日朝、メキシコ、米国、カナダで新型インフルエンザ等の感染症が発生したと正式に宣言し、今年2月に改定した「新型インフルエンザ対策行動計画」に基づき、全閣僚からなる対策本部を設置した上で、空港等での検疫体制の強化、ならびに発生国への渡航延期勧告や海外駐在員らの帰国要請等、水際対策を徹底していくこととした。日本国内では28日現在、疑いを含めて感染の事例は報告されていないが、国、地方自治体、医療機関と各企業の労使が十分に連携を取りながら感染の未然防止に全力で取組まなければならない。
2.今回、メキシコと米国で発生したと思われる豚インフルエンザ(H1N1亜型)
は、従来想定されていた鳥インフルエンザ(H5N1型)とは異なるウイルスではある
が、急速に感染者を拡大させ、4月28日現在、メキシコ国内で感染が疑われる数は
1,600人を超え、米国、カナダだけでなく、スペイン、英国といったヨーロッパにも感染が拡大している。しかし、一方で、今回の感染拡大については、死亡者等、重症者がメキシコ国内に限られている等、実態が不明な点もあり、緊急事態としての警戒
は怠らないようにしつつも、正確な情報把握に努めた上で、冷静な対応が求められているところである。
3.連合は、これまでも政府に対して、新型インフルエンザ等、国民の生命と健康に
重大な影響を与える恐れのある感染症への対策強化を求めてきた。政府の「新型インフルエンザ対策行動計画」においては、感染の発生状況を5段階に分類し、それぞれの段階に応じた具体的な対策等を定めている。現在は第一段階(海外発生期)であるが、万一、国内でも感染が確認されれば、第二段階、第三段階とレベルに応じた対策が求められることとなり、抗インフルエンザウイルス薬の予防投与や、地域住民の移動制限、不要不急の業務縮小の要請等、社会的、経済的にも大きな影響が生ずることが予測される。政府は、感染の拡大防止と、医療機能、社会・経済活動への影響を最小限に抑えるよう、全力で取組む責任があることは言うまでもないが、企業の労使においても、事業継続計画の策定等、事前の協議を十分に行い、万一、感染が国内で発生・拡大した場合の業務の縮小・休止や、従業員に対する出勤の制限等、無用な混乱を生じさせないよう、十分な体制を整えておく必要がある。
4.連合は、今回の新型インフルエンザの世界的な感染拡大に関し、政府に対して、
行動計画やガイドラインの確実な実行によって、国内サーベイランスの強化や医療体制の整備を進めると共に、パンデミックワクチンの開発・製造、国民への正確な情報の周知徹底の方法等、最悪の場合に備えた万全の体制整備を改めて強く求めていく。その上で、労働組合としても自ら迅速かつ、正確な情報収集に努めると共に、国民のくらしの安全・安心を守る立場から、職場における感染防止と、社会的・経済的な機能維持のため、構成組織、地方連合会とも十分に連携をはかりながら、全力で取り組んでいく。