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マグロチャンピオンの料理道場

人気バラエティー番組、TVチャンピオンの「マグロ料理人選手権」優勝者が、本格料理を分かりやすく教えるブログ。

最強の「豚キムチ炒め」の作り方

2011年09月11日 | 一品料理
中国の今年の「中秋節」は9月12日で今日だが、3連休なので既に田舎に帰っている人が多いのか上海の街は、車も人も少なくとても静かだ。

いつもは車のクラクションがうるさく、世界中で一番車のクラクションを鳴らすのは間違いなく中国人だと思っているが、なぜ、「After you、 please」(どうぞお先に)の気持ちが微塵も無いのか不思議な民族だ。

バスや地下鉄に乗る時もわれ先に乗ろうとするし、マクドナルドでもちゃんと並ばずに右から左から割り込む。

交差点でも信号を守らず、あちこちから車が詰めかけるから動けなくなる。そうするとどの車も一斉にクラクションを鳴らす。

さて、「中秋節」に中国では「月餅」を食べる習慣がある。

日本では団子だが、どちらも丸くて月に似ているからだろうか。

とにかく「中秋節」は中国では大きなイベントで家族揃って皆で「月餅」を食べて家族円満を願うのだ。

タイのバンコクから中国に来て今年の10月15日には早いもので丸5年になる。

5年もの間、中国で日本料理店の仕事に関わっていると、中国人の味の好みが段々と分かってくる。

まず、日本人なら皆、大好きな「ハンバーグ」は、中国人には好まれない。

それと、「スパゲティ」も、中国人はあまり食べない。

パン粉が付いている揚げ物は、「トンカツ」は食べるが、他はあまり好きではないようだ。

上海や北京は外国人も多く、中国人でも裕福な人達が多いので、食も多様化しているが、大連などで「スパゲティ」の専門店などやっても決してうまく行かないと思う。

日本料理では、本格会席料理のような小皿や小鉢に料理が少しだけ盛られた料理は中国人には好まれないし、日本料理の「野菜の炊き合わせ」も、別々に野菜を煮て手間暇を掛けても味が薄いと返されてしまう。

そこで、メニューの中に日本人にも中国人にも好まれるような料理を入れるのだが、うなぎの浦焼きを刻んで入れた「うなぎの石焼チャーハン」等は中国人にもとても好まれている。

先日、紹介した「石焼きビビンバ」も人気があるが、もう一つ中国人にリピート率が高い料理がある。

それが、「豚キムチ炒め」だ。

うちの店の「豚キムチ炒め」は「白菜キムチ」と「生の白菜とネギ」の両方を一緒に強火でサッと炒めることでシャキッとした食感が味わえるようにしているが「豚キムチ炒め」はこの作り方が一番美味しいと思うので、今回は最強の「豚キムチ炒め」の作り方を紹介しよう。

◆「豚キムチ炒め」の作り方

1)用意する物

写真手前、「豚バラ肉」「ニラ」「白菜」「ネギ」。写真中央、「白菜キムチ」。その他、調味料、「塩」「コショー」「ゴマ油」「キムチの素」「醤油」「料理酒」「みりん」「サラダ油」

2)作り方

①中華鍋を火に掛け、豚バラ肉を入れる。

両面を焼いて火を通す。


②ネギ、白菜を加える。


③料理酒を加える。

全体を混ぜ合わせながら炒める。


④白菜キムチを加える。

全体を混ぜ合わせながら炒める。


⑤みりんを加える。


⑥醤油を加える。


⑦塩を振る。


⑧コショーを振る。


⑨ゴマ油w加える。


⑩キムチの素を加えて辛さを調整する。


⑪ニラを加える。


⑫全体を混ぜ合わせながら炒める。


⑬皿に盛り完成。


この料理に使用する「白菜キムチ」だが、使う前に味見をして、「塩辛い」又は「酸っぱい」場合には「はちみつ」を少し加えておこう。

そして、調味料には「ゴマ油」を必ず使用しよう。ゴマ油を入れることで香りとコクが出る。

辛いのが苦手ならば、「白菜キムチ」に「はちみつ」と「砂糖」も少し加えて「キムチの素」は使わなければいい。

また、「溶き卵」を最後に加えて炒めると、マイルドになって辛いのが苦手な人向けの味となる。

「豚キムチ炒め」はご飯のおかずにもなるし酒のつまみにもなるので、直ぐに作ってみてはどうだろう。

さて、次回は中国人にも好まれている、ちょっと変わった「ロール寿司」の話をしよう。









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