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マグロチャンピオンの料理道場

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料理長が自宅で作る「簡単おつまみ」(34)ジャガイモと豚ひき肉のトルティージャ

2011年11月04日 | 料理長が自宅で作る簡単おつまみ
今回は前回に引き続き「トルティージャ」(スペインのオムレツ)を作ってみようと思う。

この「トルティージャー」という名前はラテン語の「トルタ」(皿状のお菓子)からきていて、ジャーは小さいとか可愛いからきているのではないかと思う。

以前に作った「アロス コン ポージョ」と同じように、「トルティージャ」の「ジャ」の発音を「リャ」と発音するところ(たとえばメキシコなど)もあるので、このスペインのオムレツは「トルティージャ」または「トルティーリャ」と呼ばれる。

この「トルティージャー」を食べるといつも思い出すのが、フランスのモンサンミッシェルで食べた「大きなオムレツ」だ。

モンサンミッシェルはノルマンディー地方にある孤島で、今は道路があるのでいつでも島に渡れるがかつては満潮時には島に渡ることができなかったそうだ。

そのモンサンミッシェルには修道院があり、その修道院に通う人の為に作られたのか観光客の為に作られたのか知らないが「大きなオムレツ」が名物となっている。

なぜ「トルティージャー」を食べるとモンサンミッシェルを思い出すのかだが、このモンサンミッシェルの「大きなオムレツ」がスペインの「トルティージャー」とまったく対照的だからだ。

スペインの「トルティージャー」は、卵に「じゃがいも」や「ほうれん草」を加えて塩味を効かせ弱火でじっくり堅く焼くが、モンサンミッシェルの「大きなオムレツ」は、具は何も無くふわふわしていて表面は焼けているが中からはクリーム状のメレンゲがはみだして、そして、ほとんど味がなく、うっすらと甘い味がするのでまるでお菓子のようだ。

せっかくモンサンミッシェルまで来たのだからと食べてみたが、決して美味しいとは言えず、あの料理をもう一度食べることはないだろう。

さて、今回は「ジャガイモ」を使った「トルティージャ」を作るが、前回の「ベーコン」のように、卵に他の食材を加えてから焼いてコクを出すことにした。

ハムを入れてみようと思ったのだが、「豚のひき肉」を使うことにし、今回も柔らかくしっとりと焼くのでフライパンは径の大きな物を使ったが、固めに厚く焼くのならば径の小さい深めのフライパンを使うといいだろう。

◆「ジャガイモと豚ひき肉のトルティージャ」の作り方。

1)用意する物。

写真手前の左から「豚ひき肉」「ニンニク」「玉ネギ」。写真中央の左から「卵」「ジャガイモ」。写真奥の左から「オリーブオイル」「塩」「黒コショー」「ミルク」。

2)作り方。

*******下処理*******

①ニンニクをみじん切りする。


②玉ネギを大き目にみじん切りする。


③ジャガイモを5㎜の厚さに切る。


④ジャガイモを皿に乗せ、ラップをして電子レンジに入れる。


⑤500Wの電子レンジなので2分加熱する。(600Wの場合には1分半でよいが、竹串がす~っと入ればちょうどいいので、竹串や楊枝などを刺して確認しよう)


*******下調理(2)*******

⑥フライパンを中火に掛けてオリーブオイルを敷く。


⑦ニンニクを入れる。


⑧豚ひき肉を加える。


⑨玉ネギを加える。


⑩電子レンジで加熱したジャガイモを加える。


⑪塩を振る。


⑫コショーを振る。


*******本調理*******

⑬卵にミルクを大さじ1入れる。


⑭炒めた具材を入れる。


⑮塩を加える。


⑯コショーを加える。


⑰フライパンを中火に掛け、オリーブオイルを敷いてフライパンをかなり熱くする。


⑱卵(具材入り)をフライパンに一気に流し入れる。


⑲しゃもじで大きく2~3回かき混ぜたら弱火にして卵が固まってきたら裏返して両面を焼く。


⑳皿に盛って食べやすい大きさにカットして出来上がり。


今回は「じゃがいも」にメイクイーンを使ったのは、甘みが強く崩れにくいからだが、ほくほくとした食感にしたければ「男爵」を使ってもいいし、両方を半分づつ使ってもいいだろう。

さて、次回もスペインのタパス(おつまみ)と思っていたのだが、中国の「辛いピーマン」を使った料理を紹介しよう。

日本のピーマンは苦みがあるがそれほど辛さは感じないが、中国のピーマンは激辛だ。

でも、今ではその辛さにハマっていて、この激辛ピーマンを使えばビールにはピッタリの「おつまみ」ができる。

甘みのある豚肉と一緒に炒めて、中国のたまり醤油で味付けしてみよう。







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