今日のフォト。 空を見上げると、降り注ぐパープルシャワー。
美しい野田藤に、ただただ魅了されました。
信達宿(しんだちしゅく)は、熊野街道の宿場町で、今でも面影が残っています。
こちらの野田藤は、個人のお宅=梶本家の藤です。
樹齢30年以上、1本の野田藤が、4万もの花房を付ける。
藤棚は、幅30m、奥行27mに、広がっています。
これが美しい野田藤を咲かせている幹。 御神木になっています。
幹に「巳さん」見つけました。 私には、巳さんの形に見えました。
かつては三大名所と言われた、吉野の桜、高雄の紅葉、野田の藤。
「野田の藤」発祥の地は、大阪市福島区の野田あたり。
野田の藤(大阪市福島区)、牛島の藤(埼玉県春日部市)、春日野の藤(奈良春日大社)は
日本の三大名藤とされています。
花房も長く、お庭の中は藤色に埋め尽くされて。
幹の横にあった、鎖樋。(くさりとい)
三脚は禁止で、手持ちでのマクロ撮影。
(EF180mm f/3.5L Macro USM)
小学校の校長先生をされていた「平成の花咲爺さん」こと
故梶本昌弘さんは、昭和62年、奥さまが生け花用に購入された
根付きの藤を庭の片隅に、植えられたそうです。
藤棚を作ったり、花の手入れをされると
藤の木がどんどん成長して、花がたくさん咲くようになりました。
平成11年、「梶本さんちの藤まつり」として
ミニコミ紙(あさひゆめほっと)で紹介される。
平成13年、「第1回ふじまつり」を開催。
平成18年、「熊野街道信達藤保存会」が設立され
地域のみんなで、保存していこうということになりました。
そして平成20年、梶本昌弘さんが他界されました。
1本の藤の木から放たれる、美しいパープルシャワー。
梶本さんが、如何にこの藤を 愛されたかがわかります。
そして今年も空から、この藤をご覧になっていることでしょう。
熊野街道・信達宿のふじまつり。
大阪府泉南市信達牧野1338(梶本家)
JR和泉砂川駅下車、徒歩8分。
2018年4月23日~29日開催中。
10時~17時。
梶本さんちの藤、まだまだ見ごろです。
圧巻の野田藤が、満開の花を咲かせています。