マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

所詮 この世は男と女

2007年10月22日 | 観劇・ライブ
Sake071021

秋の夜長はいい男(女)と差しで酒を飲みたいもの。
秋はそんな気持ちにさせる不思議な季節。
所詮 この世は男と女。


私が宝塚を好きなのは「男」に究極の美を求めるからかもしれません。
宝塚男役トップスターには誰かれ無しに酔ってしまう。
宝塚の好きな男性に尋ねると、彼は女役がいいと言う。
やはり男と女では求める「性」が違う。


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9月に、宝塚歌劇「マジシャンの憂鬱」を観ました。
月組公演のこの物語は、ダンディなマジシャンが
皇太子妃の事故死の真相解明を依頼され、皇太子妃の侍女とともに
事件を解明していく中でのさまざまな人間模様を描いたミュージカル。


1997年に事故死したイギリスのダイアナ妃の事件と重なる。
月組トップスター瀬名じゅんが好演でした。


先日、梅田芸術劇場で観たのが
雪組公演の「シルバー・ローズ・クロニクル」


この作品は「ヴァンパイア」に憧れ、恋をする青年の物語で
雪組トップスターの彩吹真央が好演しました。
バンパイアと人間の恋、切ない悲恋をコミカルにまとめあげた作品。


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宝塚の逆バージョンが、今夏8月に観た舞台「お気に召すまま」
これはシェイクスピアの作品で
数あるシェイクスピアの喜劇の中でも最も楽しく、幸福感に溢れた戯曲。
そのすべての役を男性俳優が演じるというコンセプトの元で作りあげ
話題を呼びました。


栗原 旬と、成宮寛貴らが実に好演でした。
特にドラリンド役を演じた成宮寛貴は、女役を演じることに酔っているかのよう。
場内が爆笑するようなプリプリ女の子の演技を見せてくれました。


男役をする宝ジェンヌのその美しさには、毎度陶酔するけれど
この逆もまた、然りで、あの男っぽい成宮寛貴が
ここまで美しい女性に変身できたとは、驚きでした。


以前、梅沢富美男の舞台に行った時も、どうしてここまで変われるのか
鳥肌が立ち、魂を持っていかれそうなほど、妖艶で美しかった。


何年か前、女友達と難波で忘年会をして
その三次会に「おかまバー」に行ったことがあります。


私たちを迎えてくれたおかまたちの美しさは忘れられない。
「マジで、私たちよりきれいだし、身のこなしが女っぽいわ」と感嘆しました。
おかまバーでは、どっちが女でどっちが男かわからない。(笑)


成宮寛貴、梅沢富美男、おかまさんたち
男が本気を出したら
女には絶対にない素晴らしい「女」を演じることができる。


所詮 この世は男と女。
宝塚や、(男が)女役を好演する役者のように、違う「性」を演じてみたい。


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正統派で、この秋、ビビッって感じたのが映画「HERO」のキムタク。
前評判でかなり盛り上がっていたので、劇場へ行くとドキドキしました。
この映画は封切初日のレイトショーを観に行ったくらいです。


キムタクの久利生公平は、実にカッコよかった。
何度も巻き戻して、あの目の輝きに陶酔しながら観たいほど。


法廷でのラストシーンは実に素晴らしい。
長いセリフを一気の吐き出すように言う。
「これは人の命の重さを知るための裁判なんです」


また久利生&雨宮の下手で初心(うぶ)な恋も微笑ましいワンシーン。
テレビドラマから、この秋、華麗なる銀幕デビューです。


いい男たちを観てきました。(宝塚は女だけれど)
女に生まれたからには、女で生きるのが自然の流れ。
男もまた然りなり。
所詮 この世は男と女。


わが身が女(男)なら、せめて映画や舞台やドラマの中だけでも
いい男(女)にめぐり合って、男(女)たちのよさを噛みしめたいものです。
食欲だけでなく、「芸術の秋」も深まってゆく。




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