町作り研究会(容子の部屋-別室)

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現代建築発表会・・ 仙台から世界へ ・・・

2008-03-11 10:42:54 | 地方新聞

 

             

建築、設計を学ぶ大学生たちの卒業制作が全国から集まる「せんだいデザインリーグ 卒業設計日本一決定戦」なるものが8、9日に、せんだいメディアテーク(仙台市青葉区)で開催されたそうです・・・

これに応募した作品数は498点と多く、国内では最大規模を誇るそうで“卒業設計の甲子園”ともいわれるんだそうです。

この大会が始まったのは、平成15年だそうで、今年で6回目との事です。初回から運営に携わッた、予選の審査員でもある東北大大学院の小野田泰明教授(都市・建築学専攻)は開催のきっかけを、「通常の授業と違い、この大会は特に課題を設定しない。学生自身がどんなテーマを見付け、設計するか。彼らが表現者としての第一歩を踏み出すきっかけを作りたかった」との事で、小野田教授は、“建築設計を集めたコンテスト”に終わらせたくなかった・・・そうです。

ただその際に、、3つの原則を提案したそうです。

(1)学校推薦がなくても希望者は出展できる
(2)審査過程の公開
(3)開催地はせんだいメディアテーク-

教授は、学生も1人の創作者として捉え、そのために希望者全員が作品を展示できるようにしたそうです。そして、審査そのものを市民に公開して・・・しかもどの審査員がどの設計に点を入れ、何を言ったかまで記録することで、審査員側にも責任とセンスも同時に解るようにしたのだそうです。この学生を独立した創作者として扱い、対等の立場で接しようという姿勢こそ、真の大学教授だと感心しました。
 
教授は「情報や流行、ファッションなどは東京に集約される傾向が強い。でも、建築は“その場所”に作るわけだから、自分たちが立つ仙台という足元、ローカルを大切にしたい。メディアテークは日本の現代建築の傑作として知られる『聖地』・・・仙台が持つこの発信力を生かさない手はない」これが小野田教授の信念から生まれた、せんだいデザインリーグ 卒業設計日本一決定戦がより広がりがますよう期待します。
                
この中から勝ち上がる上位101点を選ぶのだそうですが・・・テーマは自由との事です・・最近は環境問題を反映した集合住宅や、ごみ処理場などにも工夫が見られたようです。そしてとうとう
 日本一に選ばれたのは京都大工学部建築学科4年、橋本尚樹さん(22)の「神楽岡(かぐらおか)保育園」だったそうです。

子どもが生き生きと過ごせる空間がテーマだそうです。橋本さんは「0~6歳児のための空間作りを意識した・・結果が出て、うれしいの一言です」と喜びを語っていたとの事です・・・

このような活動が地方から起きる事こそ望ましい姿であり、特に建築は地域性と密接した関係のあると思います。私など・・その地域らしい民家を見るとホットしてそこに歴史を感じます。

日本建築は私流解釈では・・自然に寄り添ってあまり主張をしない・・全体の調和の中にひっそり立っている・・物が好きです。その中で多くの工夫と最新のテクニックがあれば一層いいと思います・・・

 (Yahooニュース記事引用)                 



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
地域をネットで結んで・・若者の活躍の場を (飛騨の住人)
2008-03-11 20:44:18
容子さま

仙台も頑張ってますね。「せんだいデザインリーグ 卒業設計日本一決定戦」なるものが開かれ、そこに多くの作品が出品されるそうで嬉しい事ですね。

これからは大学に限らず専門学校でも、或いは高校でも、地域の特性を生かした、物作りをして欲しいですね。

それらを市民の前に出して多くの人の、意見を聞きながら、物作り、お楽しさ、厳しさを学んでいくような地域との関係性を増やせば良いと思いますよ。
若い力を活用しよう・・ (容子)
2008-03-12 07:00:05
飛騨の住人さま

日本は全てが変換期を迎えているのかも知れませんね。

学校教育も少しづつ社会との連携を始めたばかりです。今後、この社会との繋がりの中で、学校の教育実習も社会に貢献できる分野を探し出し、学生らしい発想やアイデアを加えて製品化して商店街の空き店舗を利用して、発表したら・・・と思うのですが・・・