三番瀬で試験初公開
東京湾最奥部に残る浅瀬・干潟の三番瀬の水質悪化を引き起こし、アサリ漁やノリ養殖に被害を及ぼしている海藻アオサを取り除くため、県が開発した「自走式潜水トラクター」による回収試験が17日、市川市塩浜の三番瀬で実施され、初めて一般に公開された。漁業関係者らが見守る中、海中にたまったアオサを“新兵器”で次々と回収していった。
アオサは三番瀬では夏場の六月ごろから増え始め、十-十一月に繁殖のピークを迎える。通常、海底に繁殖するが、大量に発生すると二メートル以上も堆積(たいせき)して海面に浮き上がり、アオサの島ができる。大量のアオサが腐敗すると水質が悪化し、海中が低酸素状態になり、アサリなどの底生生物は死んでしまう。ノリの養殖網にも絡まり、収穫できなくなる。
三番瀬の昨年の発生量はピーク時の十一月で推定約七千七百トン、今年十月は約二千三百トンだった。
自走式潜水トラクターは、県の委託で北九州市の環境機械メーカー「キューヤマ」が昨年度から開発を進めていた。空気モーターを備え、圧搾空気で海底を動く。トラクター前部に取り付けたホースから海中に大量の空気を噴き出し、海水とともに海底からアオサを巻き上げ、ホースで回収する。一分間に〇・五トン-一トンのアオサを回収する能力があるという。
(東京新聞)
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最近は日本だけでなく世界的にも環境汚染に対する関心も高まりつつあります。
ここに取り上げましたのは、三番瀬の水質悪化を引き起こし、アサリ漁やノリ養殖に被害を及ぼしている海藻アオサを取り除くため、千葉県が開発した「自走式潜水トラクター」による回収試験が17日、市川市塩浜の三番瀬で実施され、初めて一般に公開されたました。
市川市三番瀬塩浜案内所正面
回収試験は船に取り付けたクレーンでトラクターをつり上げ海底に沈めて、間もなく海面に気泡と海水が激しく沸き上がり周囲にアオサの腐敗臭が広がり、先端に傘状の回収機を取り付けた巨大なホースでアオサの固まりを次々と回収、十分ほどで約一トンを除去したとあります・・・・
千葉県漁業資源課の担当者は「生物の生息環境改善に有効だ」と期待を寄せたております。そこで早速、県漁業協同組合連合会は来年度に導入を検討しているそうです・・・
これが成功すると日本各地でアオサの繁殖で自然環境が破壊されかかっているちいきにとっても朗報だと思います。
この三番瀬で本格的に来年度から、北九州市の環境機械メーカー「キューヤマ」が昨年度から開発を進めていた機械でアオサ削除が成功すれば、きっと有明海でもこの機械が役立つと思います。
このような地域に密着した困難を解決する機械メーカーが活躍する事を祈ってます。