この写真は明治期に作られ、10年前に廃止されたJR中央線の「旧大日影(おおひかげ)トンネル」(全長約1・4キロ)が29日、遊歩道として“開通”したそうです。
この旧大日影トンネルは1903年(明治36年)の完成したものなそうです。それが老朽化のため97年に廃止され、2005年、JR東日本から旧勝沼町(現甲州市)に無償譲渡されたのだそうです。
このようにトンネルを遊歩道に整備することを決めて、約1億円をかけて補強工事や電灯の設置などを行ったそうです。写真を見ると素晴らしいトンネルは明治期の人達の鉄道にかける夢が感じられるようです。
このように「鉄道トンネルを活用した遊歩道としては全国一の長さではないか」と言われております。建設当時のレンガ造りのままで、レールや鉄道標識も残しているそうで、鉄道ファンは勿論ですが、日本の近代の息吹も感じられる素晴らしいトンネルのようで親子で当時の歴史を学ぶ場としても素晴らしそうですね。
この内部はレンガ造りで、当時の蒸気機関車の煙のすすがこびり付き、レール下の排水路には今も水が流れ、まるでここは時間が止まったようだと言う人がいます。
日中に外が気温30度を超える暑さでも、トンネル内は20度以下とひんやりしているそうです・・・
現在、東京側の入り口から約50メートル先の旧深沢トンネルは、涼しい環境を利用し、すでにワイン貯蔵庫として活用されているようですし、見学もできるそうです。
同市観光課は「旧大日影トンネルと合わせて鉄道とブドウ、ワインの歴史を感じてほしい」と話している。
ここを整備して甲州市では「鉄道によってブドウ、ワインの大量輸送が可能になった。産業発展の象徴」と意義づけ、近代歴史観光スポットとしてPRしていくとの事です。
( 読売新聞記事引用)