町作り研究会(容子の部屋-別室)

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】「ホタテ商標」漁師に活力

2009-03-21 20:37:22 | 地方新聞

 

           

日本の一次産業の漁業も後継者が年々いなくなり、農業と同じ現象が各地で起きています。ところがこのような状態から脱却しようと、岩手県大船渡市の20、30代の漁師達が消費者への直販で販路を広げてきたそうで、その一つがこのホタテ「恋し浜」がで昨年末に商標登録を取得したそうです。このような動きが“元気な漁業”の典型として注目を集めているとの事です。

岩手件大船渡市の若い漁師たちのこのような取り組みは、丹精込めて養殖したホタテを「浜値を上げたい」る事で生活も安定すると言う地域の強い願いが込められているようです。この製品に対して「鮮度、味、安全性に絶対の自信がありますよ」と若い漁師達は言ってます。商標登録を取得した小石浜青年部の佐々木淳代表(38)と、9人の仲間出立ち上げたとの事です。

 全世帯でも29戸の小石浜地区は、三陸のリアス式海岸に面した小石浜漁港を拠点に、ホタテやホヤ、最近ではムール貝の養殖漁業で生計を立てているそうです。 次代を担う漁師たちには・・岩手産のホタテ、ワカメ、ウニなどは、10日ごとの共同販売(共販)による事前入札で取引され、安値で買われることに不満があったようです。

                            

 そこで平成15年11月、佐々木さん達が中心になって、消費者からの注文に応じてホタテを産地直送する「浜直送便『恋し浜』」を立ち上げて、地元の綾里漁協が共販の仲受人となってもらい、漁協はわずかな手数料を取るだけで、消費地の市場も経由しないので、消費者に直売式の現在の方法を取ってから収入も増えたようで、今後益々多くの消費者に安くて美味しい『恋し浜』」をお届けしたいと張り切って頑張っているようです。

「恋し浜」が始まった15年度には、その販売量は 433ケース(約11.4トン、水揚げの0.04%)にすぎなかった様ですが、20年度には約2800ケース(同約3%)まで拡大したそうです。また当初は地元の贈答用として利用されていたようですが・・、受け取った人の評判や口コミで、現在では首都圏からの注文が6割を占めるようになった」・・綾里漁協の佐々木伸一さんも言ってます。また最近では、飲食店などからの注文も増えているとの事です。

 「恋し浜」の直販は、水揚げのうち、事前注文があった数量だけを漁協が買い上げ、直送する仕組みとの事です。勿論検査機関が定期的に行う貝毒審査を受けていて、「安全確認証紙」もはられているのだそうでその面でも安心です。

現在、商品力の向上に励んでいる青年部がいま、力を入れているのが「ブランド」化との事で、昨年末には「恋し浜」の名称で商標登録を取得したそうで、従来のような岩手県産は「三陸ほたて」で統一されているだけに・・・商標登録で他産地との違いが明確になった事は今後の活動に大きな収穫だと思います。最近のニュースを見ると中国ではいつの間にか日本の名産や地名までも商標登録してあると聞きました。海外に輸出する時このような商標登録が強みを発揮すると思います。

小石浜青年部の皆さんは元気が良いようで「・・現在一次産品の商標登録は農産物が多く、東北の海産物は青森の「大間まぐろ」、岩手の「真崎わかめ」などまだわずかとの事ですが、漁村も消費者との直接販売の方法を考えて出来るだけ早くこの商標登録をする事をお奨めします。また、青年部は、今度は漁港に近い三陸鉄道の小石浜駅を「恋し浜」駅に改称するよう、三陸鉄道に側に要請して、三鉄側も快諾したそうです。

  



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