京セミ・恵庭で開発発電力3倍!! 寒冷地住宅研究用にも
半導体関連メーカーの京セミ(京都市)が、恵庭事業所(恵庭市戸磯)で開発している直径一・五-二ミリの球状太陽電池「スフェラー」に、国内外から引き合いが増えている。
球状のため三六〇度受光でき、同じ面積の平板太陽電池に比べて発電力は三倍。数珠つなぎにして半球形の樹脂や窓ガラスに組み込めるなど、さまざまな形で活用できる。
スフェラーは太陽電池の素材に使われるシリコンの球状化技術を基に、昨年から本格的に製品化した。
恵庭事業所内の結晶製造装置でシリコンの溶解滴を落下させて製造、小さな球を極細の配線でつなぎ太陽電池にする。
今夏に一般製品の電源として初めて、オーストラリアの計器メーカーに十二個を二列に並べた小型チップ(長さ二センチ、発電出力六ボルト)を二万個出荷。日焼け対策に欧米で需要の大きい紫外線小型計測器(縦五センチ、横三センチ)に使われる。
(北海道新聞)
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京セミは住宅やビルの窓ガラスの一部にはさみ込むシート型の製品も試作しているようですが・・・これが製品化されたら大きな需要が見込まれると思います。
十月にはデンマークの工業研究所から寒冷地住宅の研究用として供給の申し入れがあり、縦百七十センチ、横四十センチ、四万六千二百個を並べた発電出力十二ワットのシート型を来年三月まで無償貸与したそうです。窓など建物での活用は京セミが販路として狙う分野・・・積水ハウスの東京都内のモデルハウスの窓にも今年四月から採用されています。
これまで海外十数社に製品を試験供給したが、大量受注が見込める一般消費者向け製品での活用に期待出来ると思います。
米国子会社などを通じ海外展示会への積極出品や販路開拓を図り、現在約五千万円のスフェラー売上高を「二○○七年度に一億円以上に伸ばしたい」と話しているそうです・・・
京セミは旧社名が京都セミコンダクター。光通信や計測機器用の半導体素子などを製造し、社員(パート含む)は百五十八人。道内は恵庭と空知管内上砂川町に事業所を持ち、○六年三月期売上高は十六億二千万円だそうですが、京セラと関係あるのかしら?・・
私もこのような紛らわしい名前の企業がある事を、この記事で知りました。しかも製造商品も紛らわしいし・・
それはさて置き、この京セミで作られている製品は、面白しろそうですね・・・成功して欲しいです。特に北海道は・・・夕張市の例もあるし・・・元気になってほしい地域です。