My Favorite Things

お気に入りのものあれこれ

American Book Jam

2006-09-09 20:15:55 | 
家に帰ってみると、バックアップ・パブリッシングという出版社から本が届いてます。なんだこりゃ、という反応をしてしまったあと、中身をみて、思い出しました。アメリカの雑誌・洋書を読む人のための雑誌Amerian Book Jamでした。

なかなかいい雑誌なんです。アメリカ人作家の投稿文(翻訳文です)、作家、編集者、書店経営者のインタビュー、作家の対談、ていねいなブックレビュー(特集ものといろいろな本をとりあげたもの)といった内容。手堅いし、ポール・オールスターのような有名作家のみならず日本では無名の作家もとりあげてくれます。

今回の特集は『ライ麦畑でつかまえて』と『オン・ザ・ロード』の主人公の足取りを辿りながら、いまのニューヨークとサンフランシスコを紹介する「"On the Road Again"作家が歩いた町の変遷」とヤングアダルト向けベストセラー小説を紹介する"Teen Books"。サリンジャーには特に興味がなく、ビートジェネレーションのジャック・ケルアックの作品はまったく読んだことがない私でもけっこう面白く読めました。ケルアックのOn the Road(邦訳路上)は読むべきかしら???この二人のどちらかが好きな人ならにやにやしながら読むんでなかろうか。

ティーン小説の特集は意外なことに読みたくなる本がたくさんありました。16愛で交通事故で死んだ少女が経験した死後の世界の物語Elsewhere、プリンセスが普通の高校生のパーティにいくという漫画のような展開の、戦時下の純愛物語(とても読み応えがあるらしい。この夏続編がでたとか)How I Live Now、アレックス・クロスのシリーズを書いているジェームズ・パターソンのSFファンタジーMaximum Ride: The Angel Experiment (Maximum Ride)、「わたしは偉大なる「もしかして」を探しにいく」という言葉に共感をもち、寄宿学校に入る少年を描いたLooking For Alaska (Teen's Top 10 (Awards))などが紹介されています。

編集者はニューヨーク在住の秦隆司さんと宮家あゆみさんを初めとする翻訳家、ライター、編集者、デザイナー、写真家の人たち。ニューヨーク組が多いせいか、アメリカの今の文学界をとらえてくれていそう。

難点はですねえ、なかなかでないんだ。刊行されたのが96年12月で今回がNo.11。年に2回でてた年もありますが、No.10が2004年3月ですので、今回は2年半ぶりの発行。出版社名を忘れてしまってもしかたないでしょ?1年に4回発行ということで年間予約したのであと2冊届くはず。今度はこんなに待たずにでてくれるとよいのだけど。いやいや、できれば計画通り、年4回でてほしい雑誌。

webも紹介しておきますが、新刊以外は更新が滞ってますねえ。

American Book Jam

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めまして。 (梔子)
2006-09-15 21:53:59
くちなしといいます。どうぞよろしく。



そんな本があったんですか。本屋で探しても見つからないんでしょうね。

ところで"On the road"は面白いですよ。

読んでからまたこの本を読むといいでしょうねえ。Webで読みたいですね。

返信する
はじめまして (lyca)
2006-09-16 00:37:49
はじめまして、梔子さん。本屋では見かけたことがないですね。webで注文するしかないかなあ...... On the Roadは持っている本に抜粋がのっていました。まずそれを読んでみます。
返信する

コメントを投稿