声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

新しい家族を迎えに

2023-03-20 10:58:00 | 大型犬との生活


Halの四十九日を過ぎて
少しずつだが、私の気持ちは前向きに変化してきた。

理由は寝込んでからのHalを自分なりに精一杯看病し看取ったこと。

なによりHalは、自分の死期を知っていて納得して逝ったのではないか…と思ったからだが、
夫の場合は、私のようにはいかないらしい。

「オレ、Halの動画も写真も見られないんだよ」

と言う。

Halの死後、運動不足のためか体重が5kgも増えたらしく動作も鈍く元気がない。

このままでは、マズいな…
と思っていたところに、

ブリーダーの専門サイトで、
成犬の飼い主を募集している事を偶然知った。

(私たちの年齢からだと、仔犬はムリだが成犬なら問題ないかな?)

と思って問い合わせてみると、

すぐに返信が来て
「成犬の場合は過去にダルメシアンを飼った経験がある事が条件となります」
とのこと。

早速、「1月に保護犬だった3頭目のダルメシアンを看取ったばかりです」と伝えると、

「まずは見学にいらしてください」との返事がきた。

先週の日曜日に、海の見える半島近くの犬舎に片道3時間かけて行き、

《彼女》と初めて会った。

「気位が高くて、これまで申込んでくれた人はみんなダメだったんです」と言われていたが、

会ってみると、まるで
『待ってました!』とでも言うかのように懐いてくれた。

夫もすっかり気に入ったのか、
デレデレしながら「写真とってくれ」と笑う。
夫の嬉しそうな顔を見るのは久しぶりだ。

ブリーダーさんに言わせると

「成犬の場合は犬が人間を選ぶんです」
とのこと。

私たち夫婦が選ばれたというワケだ。

ブリーダーさんのところで飼われている成犬で譲渡される場合、繁殖引退犬が多いが、

《彼女》の場合は、この犬舎で生まれた子だが、
仔犬の時から前飼い主のもとで育てられたペットであって繁殖犬ではないと言う。

昨年12月に前飼い主の家庭の事情で、犬舎に戻されたらしいが、

預かり時の書類を見れば、
《彼女》が如何に可愛がられていたかが良くわかる。

アレルギー検査や健康維持のためのワクチン投与、
それにマイクロチップの登録など
必要な事は全て手を抜かずにやっていた印象を受ける。

大事に育てられた《お嬢さま犬》なのだ。

そのことが《彼女》の気位の高さに繋がっていて、
「調教のプロでも懐かない」という気難しい性格だと言われるようになったらしい。

それが、どう言うわけか
一目あったその日から…私と夫を受け入れてくれた。

縁とは不思議なものだ…

これもHalが繋いでくれた縁なのかもしれない…。


















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