声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

タワー・オブ・パワー

2020-09-26 14:22:00 | 音楽


「やっぱり去年の秋に来日した時に行っておけばよかった…」

「なぜ、行かなかったんだろう…」

終わってから、後悔するのは

いつものことだけれど、

今回の後悔は、いつもとは違う…。


もう、当分来ることはないだろう。


70年代、80年代の洋楽を聴いて
青春を過ごした。


ここ数年は、往年のアーティストたちが、挙って来日するのが当たり前のような状況で

無理してチケット取らなくても、いつでも聴けるだろう…と思っていた。



昨夜、

急にタワーオブパワーが聴きたいと言い出した夫に付き合って、

ビデオを観ていたら、

メンバーがいつのまにか替わっていた。

「このボーカリスト、上手いね」

と感心しながら聴いていると、

「雰囲気はレニー・ウィリアムズの歌い方だけれど、安定感はこっちの方があるかも」

と言う…。

私たちの年代は、

タワーオブパワーと言えばレニー・ウィリアムズだった。

ビデオは、
街の広場にできた特設ステージの様子や観客の様子を映し出していたが、

そのほとんどが50代以上の中高年だった。

中には、スタンディングできなくて座ったまま聴いている高齢者もいたが、

その逆に、歳を忘れてエキサイトしている白髪の女性客もいて、

往年のファンが多いバンドのLiveに盛り上がる様子を伝えていた。


それを観ながら夫がポツンとつぶやいた。

「こう言うサウンドは、もう古いんだよ」

…と。

意外だった。

「私は、カッコいいと思うよ」

と答えながらも、

夫の言葉の本意を考えた。


夫は、
たぶん聴衆の年齢層を観てシラケたのだ…。

きっと、自分たちもあの聴衆と同じなんだなぁ…

と思ったに違いない。

純粋に音楽の世界に入って行けないものを感じ取ったのだ。
(ー ー;)


「でもね、今の若者だって、あと40年も経てば同じ気持ちになるよ…」

と私は思う。

「古くたって、いいんじゃない?」


Soul With a Capital “S”

を大声で一緒に歌う私を横目で見ながら

「オマエ、よく覚えてるねぇ」

と夫は呆れる。


正直いうと、

今のタワーオブパワーは、
メンバーが入れ替わり立ち替わりで

誰が誰だかわからない。

だけど、

サウンドは衰えていないと思う。

ホーンセクションもコーラスも音は健在だ。
それらは、
永年続けて来たことを如実に物語っている。

古いけれど新しいサウンドなのだ。

誰がなんと言おうと、
カッコいいものはカッコいい。

と、
私は開き直る。


老いてますますカッコいいおじさん達のサウンドはコチラ

公式YouTubeから






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