最近めっきりTVを観る時間が減りました。
夕方から夜間にかけては特に…。
日暮れと同時に鳴き始めるヒグラシと、
遠くに薄墨で描いた絵のように観える山々、
そして雲と夕陽の織り成すグラデーション…
それらを夫と2人でビール片手にウッドデッキに出て、
ボーッと眺めている時間が増えたからです。
すっかり陽が落ちてからは、夕食後のレコードコンサート…
美しい夕景から思い浮かんだ音楽は、ドボルザークの交響曲第八番。
第一楽章が始まった途端に、涙腺が緩んできました。
ジョージ・セル指揮クリーブランド交響楽団、1958年録音のLPレコードが、こんなに良い音だったなんて…。
つくづく、レコードを持って来てよかったと思う瞬間です。
そんなワケで、TVを見る時間が極端に減りました。
このままでは、“世捨て人”になること間違いなしです。
清水由美