「頭は使うな、身体を使え」
思えば、教官達から訓練期間中よく言われたものです。
配属された音楽隊でも、最初の頃、
私は大失敗をしています。
初めて歌った
「踊り明かして」の練習時に
こともあろうに、
「隊長、そこの和音が違っています」
と間違いを指摘してしまったのです。
合奏場の空気が一瞬凍りつき、
休憩時間に私は幹部に呼ばれました。
「お前はアホか!組織ちゅうのは
上が黒、言うたら白いもんでも黒に
なるんや!」
それ以降、
言動を慎まなくていけない事が多く、合奏場では笑う事さえ許されない
雰囲気で、
いつの間にか、私は、すっかり萎縮してしまっていたのです。(~_~;)
ところが、不思議な事に、時間が経つと、そんな環境に慣れて来ます。
それどころか
命令通りに動くのは体力的にはキツいけれど、考えなくていいって事は、なんて楽なんだろう…。
とさえ、思えて来るのです。
私は将棋の駒なら歩兵…
組織の末端で働く、歩(ふ)でした。
考える事を必要とされない立場でした。
そして、
思考しない私は、ますます口下手になっていました。
それに比べて、
アナウンス教室に通って来る学生達は
なんて自由で奔放な発想を持っている
んだろう…。
今の自分は思考までもが狭くなって
世間から、どんどん隔離されている
ようだ、
これでいいのか、このまま組織にいて
いいのだろうか…。
私は、悩みました。
思えば、教官達から訓練期間中よく言われたものです。
配属された音楽隊でも、最初の頃、
私は大失敗をしています。
初めて歌った
「踊り明かして」の練習時に
こともあろうに、
「隊長、そこの和音が違っています」
と間違いを指摘してしまったのです。
合奏場の空気が一瞬凍りつき、
休憩時間に私は幹部に呼ばれました。
「お前はアホか!組織ちゅうのは
上が黒、言うたら白いもんでも黒に
なるんや!」
それ以降、
言動を慎まなくていけない事が多く、合奏場では笑う事さえ許されない
雰囲気で、
いつの間にか、私は、すっかり萎縮してしまっていたのです。(~_~;)
ところが、不思議な事に、時間が経つと、そんな環境に慣れて来ます。
それどころか
命令通りに動くのは体力的にはキツいけれど、考えなくていいって事は、なんて楽なんだろう…。
とさえ、思えて来るのです。
私は将棋の駒なら歩兵…
組織の末端で働く、歩(ふ)でした。
考える事を必要とされない立場でした。
そして、
思考しない私は、ますます口下手になっていました。
それに比べて、
アナウンス教室に通って来る学生達は
なんて自由で奔放な発想を持っている
んだろう…。
今の自分は思考までもが狭くなって
世間から、どんどん隔離されている
ようだ、
これでいいのか、このまま組織にいて
いいのだろうか…。
私は、悩みました。