声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

万感の思い

2022-09-26 09:42:00 | Diary

24日の午後3時、

広島空港からリムジンバスとタクシーを乗り継いて披露宴会場に到着。

会場スタッフが入り口で私たち夫婦を待っていてくれたらしく、すぐに案内してくれたが、
既に挙式が終わって、
披露宴前のインターバルで親族紹介をするタイミングだという…

すぐに持ってきたスーツに着替えて、
親族だけが控えている挙式場に飛び込んだ。

最前列にいる妹と目があった。
私たち夫婦を見るなり顔がパッと明るくなった、安心したようだ…

両家の初顔合わせである親族紹介は自己紹介で行うのだが、
マスクをしたまま言う人と、マスクを外して言う人それぞれだ。

私は化粧直しどころかリップだってつけていないので、
メガネとマスクのまま自己紹介をしたが、
それだけでは覚えてもらえないだろうと、敢えて、居住地を伝えると、新婦側の親族からどよめきが起こった。

たぶん列席者の中では、1番遠くから来たのだろう。

何より妹が嬉しそうだった。

彼女が度々LINEしてきたのは《親族紹介》の時間に間に合うかどうかだったのだ。

最近の結婚式では仲人こそ立てないが、
地方都市に於いては、まだまだ昔ながらの《家と家》の付き合いを重んじる風潮がある。
妹の婚家の場合も例外ではない。

親族紹介の時間には間に合わないだろうと諦めていただけに、
妹の願いが叶ったことが、その表情から伝わってきた。

披露宴では、
甥っ子である新郎の伯母夫婦の私と夫、
それに、同じく伯母夫婦に当たる妹の夫の姉夫婦が同じテーブルだったが、

当初は参加予定だった島根の親戚の欠席が影響してか2、3人分のスペースが空いたままだった。

妹が気にしていたのは、この空いた席だったのだ。

私たち夫婦が来なければ、より空席が目立ったというわけだ。

あちらのお姉様夫妻は私たちより5、6歳年上のはずだが、見た目もゴージャス。

綺麗に髪をセットして付け下げ訪問着姿、
マスクも着物柄に合わせた華やかさだ。


それに比べ、
私といえば、一応フォーマルではあるものの、ベージュのシルクのミディアム丈のツーピースにゴールドのコサージュというシンプルな装い。

とりあえず違和感はないにせよ、髪がひどい。

出発前にスプレーでセットしたのがアダになって、
忌野清志郎風にあちこち無造作に飛び跳ねている。

(髪だけパンクでスーツがクラシックってありえん!)

そう考えつつも、
パーティ会場で新郎新婦の嬉しそうな顔をみた途端、

万感の思いが湧いてくる新郎のゴッドマザーであった。

(T ^ T)















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ゴッドマザーは行く

2022-09-26 06:12:00 | Diary
2日前の早朝、

(たぶん動くだろう)

と思っていた乗る予定の新幹線が運休になった。

妹の長男の結婚式である…

父母亡き後、1番近い実家の親族は姉の私だけである、
しかも妹の長男にとって私は単なる伯母ではない、
産まれた直後からそばにいてオムツを替え
名前の漢字を提案した名付け親、いわゆるゴッドマザーでもある。

コロナ禍で高齢者ばかりの島根の親戚は来ないし、
私が行かなければ、新郎の母親側の親戚はゼロ…
それはいくら何でも寂しすぎる。

新幹線は東京→新大阪が運休で、その先も「未定」のまま変わらない。

静岡県に線状降水帯で被害が出ているという、
高速道路もたぶんダメだろう。
だいいち、11時間もかかる…。

すぐに空路を調べると飛行機は飛んでいるようだ。

急きょ、チケットを手配し、Halを《犬の幼稚園》のお泊まり保育に預けて羽田に向かった。

陸路がダメなら空路があるさ。

でも、
どう考えても挙式には間に合わないし、
万が一、飛行機の到着が遅れたら披露宴にだって間に合わない。

だけど、
やっぱり行かない選択肢はないのだ。

新郎新婦の顔を見たい。
行って妹を安心させてやりたい。

とりあえず今から家を出よう。
行くと決めたら這ってでも行くのだ。

それにしても、
最寄駅の駅員の新幹線チケット払い戻し手続きの早さには驚いた。

まるで準備していたかのような鮮やかな手捌きだった。

以前ならカード決済の場合は、数日かかると聞いていたのに、
即、広島行きの切符を都内までの切符に変更してくれた。

これもきっと週末ごとに来る台風のせいだろう。
キャンセル客への用意周到は、彼らなりの危機管理の表れだ。

窓口で
「お手数をおかけしました」
と礼を言うと、

「この度は、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」

と詫びてくれた。

(いやいや、あなた達のせいじゃないから)
と思いながらも、

こう度々、新幹線が止まってしまうのも困ったものだなぁ…と、内心思う。


最寄駅を出て羽田に着いたのが出発便の2時間前、
十分に時間がある。

空港が混雑していないのは連休中日ということもあるのだろう…


カウンターでグランドスタッフから、

「広島行きでよかったですね、大阪行きは全て満席でしたから」と声をかけられた。

やはり私と同じように新幹線運休で急きょ空路に変更した人も多いということだ。

今のところ遅延もなさそうだ。
ホッとしたら急にお腹が空いた。

朝から何も食べていない、

とりあえず、空弁でも食べて落ち着こう。



予定通り飛べば良いけれど…


羽田の空は、どんよりと曇っている。
運を天に任せるとはこういう事だな…


















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