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8月22日(日)むかしの智恵

2010-08-22 12:10:49 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
8月22日(日)むかしの智恵

今日の仙台は33℃まで気温が上がるそうだ。今年の夏が異常なのだろうが地球は温暖化に向かっており、異常が普通になるのかもしれない。そうなると地域全体で夏を涼しく過ごす工夫が必要になる。日本人はむかしからいろいろな工夫をしていた。それを思い出してみよう。

先ず思い浮かぶのは打ち水と簾(すだれ)である。夏の午後いちばん気温が高くなるころ、商店街でも一般家庭でも打ち水が盛んに行われていた。家の前の道路や庭にバケツに汲んだ水を柄杓(ひしゃく)で撒き、気化熱で温度を下げる工夫である。慣れた人の撒き水は、柄杓の操作一つで水が扇状に均一に広がり芸術的な美しさがあった。子どものころ真似てみたが思うように行かず悔しい思いをした。

自動車の往来が激しいところでは打ち水も命がけであるが、歩道など可能なところところだけでもあの習慣を復活させたい。撒く水は風呂の残り水や雨水を貯めたもので十分だからカネはかからない。

簾の効用も大きかった。おもに直射日光が差し込むのを防ぐために用いられていたが、揺れる簾に風を感じ、風鈴の涼しげな音が気分的にも涼を誘った。部屋を仕切っている襖を外して夏の間だけ簾障子に替える家庭も多かった。動かない壁で仕切られている今の住宅では出来ないことであるが、直接窓に当たる太陽光を防ぐためにもっと活用していい生活用品だと思う。

町全体の温度を考えるならばビルからの反射光を減らす工夫や屋上緑化などの手立ても並行して行えば効果的だと思う。暑いから冷房する、冷房の屋外機の放熱で外の暑さが増すと言う悪循環はどこかで断ち切らなければならない。