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さてさて、TRPGについて紹介するこのコーナーも、今回が最終回です♪
獣の塔にいるという魔術師アスヴァルを倒すためにやってきた、邪道極楽パーティの一行。
けれども、その獣の塔には地下はあれども、上へのぼる階段がどこにも見当たらないのでした……。
リュシィ:「GM~!!ヒントちょうだい~!!」
GM:「駄目ダメ。こんな簡単な謎解きにヒントなんて上げられません。さあ、みんなで考えよう!レッツシンキングタイム♪(^^)」
フィリアス:「う゛~ん。じゃあさ、このフロア全体に魔法がかかってて、階段があるのに見えないとしたら……エスカルドで買ったディスペルっていう魔法を使ったら、解除できるかな?」
GM:「まあ、この際なんでも試すことをおススメするよ」
――フィリアスは解除魔法ディスペルを唱えた!!
だが、特にこれといって何も変化は起きなかった!!
フィリアス:「違ったか~。フィディアス王子やディノールにまた意見聞いてみよっか?」
GM:「彼らはもちろん、最後にはちゃんと答えをくれるけど……でもほんと、考えたらめっちゃ簡単なんだよ?この超簡単っていうのが、そもそも大ヒントなんだけど?」
フェアリー・テール:「あ、わかったわ!!エスカルドの王様からもらった<まぼろし鏡>を使うんじゃない?」
リュシィ:「え~??でも、このアイテムって無限砂漠のまぼろしを破る時にすでに使ってるし……」
ジュナン:「GM、<まぼろし鏡>はアイテムとして何度でも使えるんだよな?」
GM:「うん、もちろん使えるともさ☆」
フィディアス王子:「リュシィ、なんでも物は試しですよ」
リュシィ:「まあ、フィディアス王子がそう言うなら♪(^^)」
――リュシィはエスカルド王からもらった<まぼろし鏡>を使った!!
獣の塔1階にかかっていた幻術がとかれ、左右にあった柱の後ろに階段があらわれた!!
GM:「柱の右と左にそれぞれ階段があるよ。まずはどっちから行く?」
リュシィ:「なるほろ~。<まぼろし鏡>ってこやって使うんだね♪(^^)」
フェアリー・テール:「じゃあまあ、右から行く?もちろん、左からだって全然いいんだけど」
ジュナン:「ちなみに、パーティがそれぞれ別れて進むっていうのはアリなのか、GM?」
GM:「そりゃもちろんありだけど……」
フィリアス:「その場合は、おまえひとりで左の階段にいけよ、ジュナン。フィディアス王子とディノール含め、あたしらは全員、右の階段で行くから」
ジュナン:「ひでぇっ!!」
――なんにしても、そんなこんな(?)で、邪道極楽パーティの一行は、まずは右の階段へ。
GM:「塔のマッピングについては、フィディアス王子かディノールが覚えてるってことでオマケしとくけど……獣の塔2Fは床以外の全面が鏡張りになっています。そして左のほうに目をやると1階左側にあった階段と同じ場所に下り階段があるよ」
ジュナン:「なんだ、左の階段から来ても、結局同じだったんじゃないか?」
フェアリー・テール:「ん~、どうかなあ?さっきから思うに、このアスヴァルって幻術系の魔法を使ってくる奴なんでしょ?っていうことは、もう一度1階の左階段まで戻ってそこを上がった場合、別の空間に辿り着くっていう可能性もあるんじゃない?」
リュシィ:「なんにしても、まずは2Fのフロア全体を探検してみようよ♪(^^)」
GM:「ここの空間もまた、1Fと同じく行き止まりだねえ。1階の作りと違うのは、全面が鏡張りであることと、ガーゴイルの像がないことくらいかな。さあて、みんなどうする?」
フィリアス:「左の階段から下りても、また同じ1階に戻るっていうことになるんだろうな」
リュシィ:「ところでさ、なんか鏡張りっていうのが妙に気になるんだけど……」
フェアリー・テール:「また<まぼろし鏡>を使ったらいいんじゃない?」
――そんなわけで、リュシィは再び<まぼろし鏡>を使った!!
幻術が打ち破られ、左に見えていた下り階段が見えなくなった!!
そして1Fのガーゴイルがあった像と同じ場所に上り階段があらわれた!!
リュシィ:「なるほど!!こうやって順に進んでいったらいいのね♪(^^)」
GM:「ところで、幻術が解けたことでフロアの片隅に宝箱があるのが見えるけど、どうする?」
ジュナン:「とりあえず開けてみるっきゃねえだろ!」
フィリアス&リュシィ&フェアリー:「もちろん、あんたがね!!(いい笑顔☆)」
――ジュナンがフロアの片隅にあった宝箱を開けた!!
だが、この宝箱には魔物がとりついていた!!
フェアリー・テール:「ようするに、ミミックってこと?」
GM:「宝箱には、鏡の精霊ミラーマンが取り憑いていたみたい。
そんなわけで、ここは半強制的にバトル!!」
――鏡の精霊ミラーマンがあらわれた!!
ミラーマン:「オレの姿をよく見るミラー」
ジュナン:「ぐおっ!!あまりの寒さに精神的ダメージを食らいそうだぜ!!」
リュシィ:「あたしも~!!(半泣き☆)」
ディノール:「おまえのツラはみっともなくて、見れないミラー!!」
フェアリー・テール:「あんたまで本気でやり返してどうすんのよ!?」
GM:「今回もまたすばやさ判定ナシで、速攻ミミックの攻撃となります♪」(←めっちゃ嬉しそうww)」
――鏡の精霊ミラーマンの攻撃!!
ミラーマンはマヌーサを唱えた!!
みんなは幻術の闇にとり囲まれた!!
フィリアス:「幻術の闇ってどういうこと!?」
GM:「ようするに、ミラーマンは2F全体を支配してる鏡の精霊だっていうこと。だから、元は鏡だった部分が全部闇になって何も見えなくなったよ」
フェアリー・テール:「ディノールが変なこと言うから……実はミラーマンって結構繊細な奴なんじゃないの?」
ディノール:「俺の知ったことか」
ジュナン:「なんにしても、奴に攻撃するには光が必要ってことかな。どうする?すばやさ判定で一番速かった奴がまずはランタンを使うか?」
リュシィ:「ん~と、でもジュナンはさっきランタン使っちゃってないから、この場合はリュシィかフィリアスかフェアリー・テールってことだよね。フィディアス王子はランタンかたいまつなんて持ってないだろうし……」
フィディアス:「私はランタンもたいまつも持ってませんが……」
ディノール:「俺はあたりを明るくする魔法、レミーラを使えるぞ」
まあ、そんなわけで早速すばやさ判定。
(こんな時に限って☆)ジュナンが一番高い数値を出しました(笑)
――ジュナンの攻撃!!
ジュナンはただ闇雲に闇の中へ斬りこんでいった!!
ミラーマン:「どこを見ているミラー?」
ジュナン:「くっそー。なんかムカつくな、こいつ」
フェアリー・テール:「ミラーマンって、なんか名前が低俗そうなだけにね」
――ここでフィリアスがランタンを使った!!
あたりの闇が一メートル四方明るくなった!!
フィリアス:「ちなみにさ、ディノールの使えるレミーラだと、どのくらい明るくなるの?」
GM:「まあ、ここのフロア全体を明るくできるくらい?」
フィリアス:「ちょっと~。それ早く言ってよ、GM!!」
GM:「だから、ランタン使う前に聞かれればちゃんと答えてたってば♪」
フェアリー・テール:「なんにしても、すばやさ判定で次速かったのあたし。でも、一メートル四方圏内しか明るくないのに、エルフの弓矢をどこ向かって放てばいいわけ?」
GM:「まあ、どこへでも♪」(ちょっと意地悪☆)
――フェアリー・テールの攻撃!!
フェアリー・テールは闇の中に向かって弓矢を放った!!
だがその先にミラーマンはいなかった!!
フィディアス王子:「では、次は私の攻撃のようです」
――フィディアス王子の攻撃!!
フィディアス王子は<鏡に向かって直接>攻撃をした!!
ミラーマンに56ポイントのダメージ!!
リュシィ:「フィディアス王子、カッコいい!!」
フィディアス王子:「いえ、それほどでもありませんよ、マドモアゼル(^^)」
ディノール:「次は俺の攻撃だな。ところで、攻撃するよりもレミーラを使ったほうがいいのか?」
フィリアス:「どうなんだ?次からは<鏡に向かって直接>攻撃すれば、相手ダメージになるんだろ?」
フェアリー・テール:「でも一応、念のためにレミーラで明るくしてもらったほうがいいんじゃない?」
――ディノールはレミーラを唱えた!!
闇に覆われていたフロア全体が、昼間のように明るくなった!!
リュシィ:「さてと、次はリュシィの番だね♪(^^)」
――リュシィの攻撃!!
ミラーマンに22ポイントのダメージ!!
フィディアス王子:「あんまり無理をしてはいけませんよ、マドモアゼル。剣での戦いは男に任せておけばいいんです」
リュシィ:「きゃんリュシィのこと、心配してくれるの!?フィディアス王子~♪」
GM:「はいはい、そんじゃあまあ、次はミラーマンの攻撃ね」
――ミラーマンは仲間を呼んだ!!
ミラーマンBとCが駆けつけた!!
鏡の中から、ミラーマンBの攻撃!!
フィディアス王子に24ポイントのダメージ!!
ミラーマンCはマヌーサを唱えた!!
あたりは深い霧につつまれた!!
ジュナン:「こしゃくな真似を~!!」
GM:「ミラーマンAとBとCはコサックダンスを踊ってるみたいよ?」
フェアリー・テール:「ようするに、「おのれ、コサックな!!」って言いたいわけね」
(※GM注:内輪ネタ☆ですので、気にしないでくださいww)
フィリアス:「でも、どうする?このままじゃあ、いつまでたっても拉致があかないどころか、また仲間を呼ばれたら、それこそフロア中ミラーマンだらけってことに……」
ジュナン:「うげげww」
フィディアス王子:「<まぼろし鏡>を使ってみてはどうでしょうか?父に以前、聞いたことがあります。<まぼろし鏡>にはあらゆる幻術を無効にする効果があると……」
リュシィ:「なるほろ~。わかったよ、フィディアス王子♪次のターンになったらリュシィ、また<まぼろし鏡>を使ってみるね(^^)」
――そんなわけで、リュシィが戦闘中に<まぼろし鏡>を使ったことにより、ミラーマンに通常攻撃することが可能になりました。
それだけじゃなく、ミラーマンの友達も結局は幻なので、ミラーマンは自動的にそれ以上仲間も呼べなくなるんですよね。
ディノール:「鏡をまともに見れないほどみっともないだけじゃなく、友達までいないとはな」
フェアリー・テール:「なんか可哀想だったわね、ミラーマン……」
ジュナン:「なんにしても、これでお宝ゲットだぜ!!なあ、GM。宝箱の中には何が入ってるんだ?」
GM:「えっと、<鏡の盾>に売れば全部で1500レーテルにはなりそうな、宝石が色々」
フィリアス:「じゃあ、その<鏡の盾>は仕方なくジュナンにやるとして……宝石はあたしとリュシィとフェアリー・テールの三人で分けるとするか」
リュシィ:「そだね♪(^^)」
GM:「ちなみに、<鏡の盾>を装備してると、今みたいにマヌーサのような幻術系の呪文を自動的に跳ね返して、相手モンスターに普通に攻撃することができるようになるよ」
ジュナン:「おお、やりィ!!♪」
リュシィ:「えっとー、でもその<鏡の盾>って、フィディアス王子もジュナンと同じ騎士だから装備できるんだよね?そして今の段階だと、ジュナンよりフィディアス王子のほうが数ポイント攻撃力高い……」
フェアリー・テール:「じゃあ、フィディアス王子に装備してもらったほうがいいんじゃない?」
フィリアス:「そうだな。でも宝石はおまえには一つもやらんぞ」
ジュナン:「おい~!!(半泣き☆)」
フィディアス王子:「わたしが持っているのは、王家の紋章が印された、代々エスカルド王家に伝わる盾ですから……どうぞ、<鏡の盾>はジュナンさんがお持ちになってください」
リュシィ:「フィディアス王子、優しい~♪(^^)」
――身内(?)の騎士より、ノンプレのイケメンキャラのほうに優しい、邪道極楽パーティの女性陣!!(笑)
なんにしても、その後もこんな感じで次から次へとモンスターを倒したり、トラップを解除したり……一行はそんなこんなでとうとう、獣の塔の最上階である7Fへ辿り着きました!!
魔術師アスヴァル:「クックック……ようこそここへ、クッククックとでも、とりあえず言っておこうか」
フェアリー・テール:「ミラーマンといい、この塔にいるモンスターって、ちょっとどっかおかしいんじゃない?」
フィリアス:「ようするに、GMの趣味だろ(溜息☆)」
ジュナン:「つーか、せっかくのシリアスな雰囲気が台無しだぜww」
リュシィ:「桜田淳子さんの青い鳥か~。懐かしい~♪(^^)」
フィディアス王子:「わたしの青い鳥はあなたですよ、リュシィ」
リュシィ:「やだも~。フィディアス王子ったら!!」
魔術師アスヴァル:「ほう、どうやらエスカルド王家の跡取り息子と、その王家に代々仕えるランスロット家の者がいるようだな。あれは時を遡ること約三百七十年前……わしはランスロット家の者と魔術を競いあい、エンディミオンの奴を打ち負かしたのだ。ところが、わしの魔術の才覚に恐れをなした魔導士長の奴が……わしを破門にしおった。国中を悩ませていた雷獣を封印することさえしたわしの功績を無視してな。以来わしはずっと、エスカルド王家に復讐しようと算段を練ってきた。そこで二百年以上もの時をかけて、イスカルド大陸のモンスターを徐々に巨大化することに成功したのだ……エスカルドの主要な領土にはすべて、ランスロット家の者がバリアーを張っているので手出し出来ぬが……まさか貴様らのほうからおめおめとわしのところまで来てくれるとはな。愚かなり!エスカルド王家の跡取り息子!そして呪われよ!にっくきランスロットの子孫め!!」
リュシィ:「GM~。らんすろっとってだれ~??」
GM:「えっとね、ディノールの正式名がディノール=フォン=ランスロットっていうんだよ。そんで、三百七十年くらい遡ったディノールの御先祖様の名前がエンディミオン=フォン=ランスロットっていうの。アスヴァルはこのエンディミオンと魔術で競って勝ったって言ってるわけだけど、まあ本当に正統な手段で勝ったのかどうかは限りなくあやしいかもね」
フェアリー・テール:「なんにしても、そんな三百七十年も昔のことをいまだに根に持ってるなんて、随分暗い奴」
ディノール:「第一、貴様が破門されたのは、当時からすでに禁断の魔術に手を染めていたからだと聞いているぞ」
フィディアス:「それに貴様はエンディミオンの恋人、ギネヴィア王女に懸想していたんだろう?ところがその恋も破れ、最後には魔導士の一門からも破門されたおまえは、我がエスカルド王家にいつまでも筋違いの復讐心を持っているんだ。今日という今日こそは、三百年以上続く貴様との因縁にケリをつけてやる!!」
魔術師アスヴァル:「よく言った、フィディアス王子よ。そしてディノール=フォン=ランスロット!貴様の顔は見れば見るほど、貴様の曾々々々々々々々々々々々々(息継ぎ☆)じいさんに当たるエンディミオンにそっくりだな!!積年の積もり積もった怨み、今日こそここで晴らしてくれるわ!!」
リュシィ:「えっとぉ、流石に曾が多すぎると思うのは、リュシィの気のせい??」
フィディアス王子:「あんまり細かいことを突っこむと、可哀想ですよ(一応小声☆)」
魔術師アスヴァル:「(地獄耳☆)くそっ!!どいつもこいつも、俺のことを馬鹿にしやがって~!!」
ジュナン:「うわ~。なんか俺、戦う前からこいつが可哀想になってきたww」
フィリアス:「ジュナンの場合、あまりにも身につまされるからでしょ」
ジュナン:「(図星☆)う、うん……」
GM:「なんにしても、こっからバトルだよ~。アスヴァルはラスボスなので、HPは明かせません。あと、1ターンにつき2回攻撃してくるから、注意してね☆」
リュシィ:「なんかそれ、ズルい~!!」
GM:「まあ、癒されないルサンチマンを持ってる奴なんだから、見逃してあげてよ(笑)」
ジュナン:「ルサンチマンってなんだ?」
フェアリー・テール:「ようするに嫉妬とかひがみとか怨みとか憎しみとか……そういう感情のことじゃなかったっけ?」
ディノール:「つまり、奴はルサンチマジシャンということだな」
GM:「さて、君たちがどうサイコロを転がしても、この中で一番すばやさが高いのは魔術師アスヴァルです。そんなわけで早速2回攻撃いくよ~!!」
――魔術師アスヴァルの攻撃!!
魔術師アスヴァルはルカナンを唱えた!!
パーティ全員の守備力がそれぞれ35下がった!!
魔術師アスヴァルは悪の鉄槌を下した!!
フェアリー・テールに78のダメージ!!
フェアリー・テール:「ちょっと~。GM、それだとあたし、即死なんですけど??」
GM:「ああ、はいはい。心配しないで。フィディアス王子がその一撃でパーティの誰かが死ぬっていう時には、庇ってくれるから。それで、78のダメージはフィディアス王子にきます。でも、次にリュシィ、ダーリンにケアルをかけてあげてね☆」
リュシィ:「ラジャー♪(^^)」
フィリアス:「でもそれだと少し難しいな。リュシィがスクルトを唱えて守備力を正常に戻してくれないと。守備力からマイナス35引いて、80前後のダメージが常にくるとしたら、ジュナンとフィディアス王子とディノール以外、あたしたち全員即死亡っぽいんだけどww」
フェアリー・テール:「そんな時のための魔法解除呪文がディスペルなんじゃない?このTRPGではパーティ全体にかけられるってことでいいのよね、GM?」
GM:「んだね。フィリアスがディスペルを唱えれば、ルカナンの効果は消えるよ」
フィリアス:「なるほど~。そうやって使えってことね」
ジュナン:「じゃあ、次は俺の攻撃だな」
――ジュナンの攻撃!!
魔術師アスヴァルに55ポイントのダメージ!!
魔術師アスヴァル:「その獣の槍……もしや貴様、わしが封印した雷獣の封印を解いたのか!?」
ジュナン:「フッ。まあな!!」
フェアリー・テール:「でも、ジュナンが獣の槍使っててもなんとも思わないのってなんでだろ?うしおが使ってる時には髪の毛伸びて格好いいのにさ~」
フィリアス:「べつに、ジュナンの髪の毛が伸びてもな……」
リュシィ:「っていうか、むしろキモい??」
ジュナン:「おまえらな~!!」
GM:「あ~はいはい。次、フェアリー・テールの攻撃だよ☆」
フェアリー・テール:「あ、そうそう。あたしの番だった……ってわけで、召喚!長飛丸こととら!!(笑)」
――フェアリー・テールは雷獣とらを召喚した!!
雷獣とらは魔術師アスヴァルに飛びかかっていった!!
魔術師アスヴァルに570ポイントのダメージ!!
とら:「オレ様のほうこそ、積年の貴様に対する怨み、晴らしてくれるぜ!!
こいつがギネヴィア王妃にカッコいいとこ見せたいっていうから、オレは暫くの間獣の槍に刺さったままでいてやることにしたんだぞ!?それなのに、いつまでもそのまま放ったらかしだ。まったく、こんな奴に一度は喧嘩で負けたかと思うと、我が身が情けなくなってくるぜ」
フィリアス:「あ~、なるほどね。喧嘩で負けた代償として暫く獣の槍に突き刺さっててくれと頼まれたと……」
とら:「こいつが土下座してどうしてもって頼むから、気のいいオレ様はまあ、喧嘩に負けたことだしと思って、言うことを聞いてやることにしたんだ!!」
フェアリー・テール:「なんか、次々と過去のイタイ出来事が暴露されてるね、魔術師アスヴァル」
リュシィ:「ほんとだね。なんかリュシィも可哀想になってきちゃった」(遠い目☆)
GM:「えっと、それじゃあリュシィはフィディアス王子にケアル、フィリアスはパーティ全体にディスペルをかけたってことで、次はフィディアス王子の攻撃と」
リュシィ:「アイラブダーリン、がんばって~♪(^^)」
――フィディアス王子の攻撃!!
魔術師アスヴァルに64ポイントのダメージ!!
――ディノールの攻撃!!
ディノールは重力魔法グラビトンを唱えた!!
重力の魔法の球が魔術師アスヴァルを攻撃!!
アスヴァルは112ポイントのダメージ!!
……まあ、こん感じで結構長くアスヴァルとの戦いは続いたんですが、向こうがマヌーサをかけてくればそれをディスペル、自分自身にリフレクション(魔法を跳ね返す呪文☆)をかければ、それもまたディスペル、リュシィはみんなのHPに余裕がある時にはスクルトをかける――といったよーなことの繰り返しで、邪道極楽パーティの一行は、なんとか魔術師アスヴァルに勝ったのでした♪(^^)
魔術師アスヴァルの断末魔の叫び☆:「ハーディンさま~!!どうかこのアスヴァルめの仇をとってください!!どうか、どうか……(ガクリ☆)」
リュシィ:「ハーディンって誰じゃろ?」
フィリアス:「っていうか、ジャロってなんじゃろ?」
ディノール:「ハーディンっていうのは、ユレイシア大陸の山岳地帯にいるって噂のネクロマンサー(死人使い)だ。あの野郎、ハーディンとまで繋がっていたとはな」
フェアリー・テール:「ようするに、根暗仲間の根暗マンサーってことね」
ジュナン:「ヤマダくん、フェアリー・テールに座布団五枚~!!」
フィディアス王子:「なんにしても、長かった魔術師アスヴァルとの戦いに勝てたのは、あなた方のお陰です。なんてお礼を言ったらいいか……そしてリュシィ、もしあなたにその気持ちがあるなら、私の――そしてエスカルド王国の王妃になってくれませんか?」
リュシィ:「ええ~っ!?(どっきんこ)どど、どうしよう、みんな!?もしかしてリュシィ、プロポーズされてる!?」
フェアリー・テール:「まあ、別にユレイシア大陸くんだりまで行って、その根暗マンサー・ハーディンを倒す義理は、あたしたちにはないんじゃない?」
フィリアス:「そうそう。リュシィはここエスカルドでフィディアス王子と結婚して、幸せになれば?」
リュシィ:「でも~、リュシィなんて結局孤児だし~。フィディアス王子には相応しくないよ(いじいじ☆)」
フィディアス王子:「そんなことはありません。あなたほど勇敢で、それと同時に純粋な心を持つ人を、私は他に知りません。また、あなた以上にエスカルド王国の王妃に相応しい人を、私は他に知らないのです。どうか、今すぐとは言いません。いつか必ず私と結婚してくださると、誓ってください」
(フィディアス王子、跪いてリュシィの手の甲にキスする)
リュシィ:「えっとじゃあ、みんなとの旅が終わって、いつかまたエスカルドへ戻ってこれたらっていうことでいい?」
フィディアス王子:「もちろんです、私のリュシィ」
(120%の笑顔でにっこり☆^^)
フェアリー・テール:「……………」
ディノール:「どうした?俺様の勇姿に惚れぼれするあまり、言葉もないか?」
フェアリー・テール:「あんたは、その……やっぱりいるんでしょうね、婚約者とかいうのが」
ディノール:「そんなもの、いるわけがないだろう(あっさり☆)」
フェアリー・テール:「じゃあその、あたしと……」
(ディノール、かなり強引にフェアリー・テールの唇にキスする)
ジュナン:「ええ~っ!!いつの間にそんなことに!?」
フィリアス:「まあ、そういうことだ。それじゃ、邪魔者は一足先に消えたいところだが、リレミトとルーラはディノールしか唱えられないんでな。あたしとジュナンはどっかそこらへんに行ってることにするぞ」
――ところで、エスカルドの王城のすぐそばには、とても発展した港町があります
フィディアス王子とディノールは、仕事の都合からすぐには4人の後を追ってこれませんが、根暗ネクロマンサー・ハーディンを倒すために、必ずまた仲間になってくれると約束してくれたのでした♪
リュシィとフェアリー・テールについては、恋の約束もということですね(^^)
そんなわけで、今度は大きな帆船に乗り、ユレイシア大陸を目指すことになった邪道極楽パーティ4人組。
果たしてユレイシア大陸では、どんな事件が4人を待っているのやら……。
~終わり~
……といったところなんですけど、TRPGでプレイした分としては、これで終わりです(^^;)
正確には、これを小説の第1章とすると、第2章の途中まではプレイしてるんですけど、話がある程度通じるように一部分読んだだけでもわかるとおり――TRPGはすごく時間のかかるゲームです
コンベンションなどではたぶん、夕方までには終わるように、GMさんは短めのシナリオを用意されてるかと思うんですけど……まあ、わたしの考えてたシナリオって1章1章がとても長いものだったので、放課後とか土曜の午後にみんなで集まってやるだけでも、結構時間かかってたと思います。
なので、高校では当然中間・期末テストがある、その他資格取得のための試験があるなど色々で、そのうち自然とやらなくなった&第2章はそんなに面白くなかった??といった感じで、TRPGはやらなくなってしまったのかな~なんて(放課後に図書館でだべるという習慣は変わりませんでしたけど^^)
なんにしても次回は、TRPGはどんなふうに小説を書くことに役立つかといったことについて、少し書いてみたいと思います♪
それではまた~!!
さてさて、TRPGについて紹介するこのコーナーも、今回が最終回です♪
獣の塔にいるという魔術師アスヴァルを倒すためにやってきた、邪道極楽パーティの一行。
けれども、その獣の塔には地下はあれども、上へのぼる階段がどこにも見当たらないのでした……。
リュシィ:「GM~!!ヒントちょうだい~!!」
GM:「駄目ダメ。こんな簡単な謎解きにヒントなんて上げられません。さあ、みんなで考えよう!レッツシンキングタイム♪(^^)」
フィリアス:「う゛~ん。じゃあさ、このフロア全体に魔法がかかってて、階段があるのに見えないとしたら……エスカルドで買ったディスペルっていう魔法を使ったら、解除できるかな?」
GM:「まあ、この際なんでも試すことをおススメするよ」
――フィリアスは解除魔法ディスペルを唱えた!!
だが、特にこれといって何も変化は起きなかった!!
フィリアス:「違ったか~。フィディアス王子やディノールにまた意見聞いてみよっか?」
GM:「彼らはもちろん、最後にはちゃんと答えをくれるけど……でもほんと、考えたらめっちゃ簡単なんだよ?この超簡単っていうのが、そもそも大ヒントなんだけど?」
フェアリー・テール:「あ、わかったわ!!エスカルドの王様からもらった<まぼろし鏡>を使うんじゃない?」
リュシィ:「え~??でも、このアイテムって無限砂漠のまぼろしを破る時にすでに使ってるし……」
ジュナン:「GM、<まぼろし鏡>はアイテムとして何度でも使えるんだよな?」
GM:「うん、もちろん使えるともさ☆」
フィディアス王子:「リュシィ、なんでも物は試しですよ」
リュシィ:「まあ、フィディアス王子がそう言うなら♪(^^)」
――リュシィはエスカルド王からもらった<まぼろし鏡>を使った!!
獣の塔1階にかかっていた幻術がとかれ、左右にあった柱の後ろに階段があらわれた!!
GM:「柱の右と左にそれぞれ階段があるよ。まずはどっちから行く?」
リュシィ:「なるほろ~。<まぼろし鏡>ってこやって使うんだね♪(^^)」
フェアリー・テール:「じゃあまあ、右から行く?もちろん、左からだって全然いいんだけど」
ジュナン:「ちなみに、パーティがそれぞれ別れて進むっていうのはアリなのか、GM?」
GM:「そりゃもちろんありだけど……」
フィリアス:「その場合は、おまえひとりで左の階段にいけよ、ジュナン。フィディアス王子とディノール含め、あたしらは全員、右の階段で行くから」
ジュナン:「ひでぇっ!!」
――なんにしても、そんなこんな(?)で、邪道極楽パーティの一行は、まずは右の階段へ。
GM:「塔のマッピングについては、フィディアス王子かディノールが覚えてるってことでオマケしとくけど……獣の塔2Fは床以外の全面が鏡張りになっています。そして左のほうに目をやると1階左側にあった階段と同じ場所に下り階段があるよ」
ジュナン:「なんだ、左の階段から来ても、結局同じだったんじゃないか?」
フェアリー・テール:「ん~、どうかなあ?さっきから思うに、このアスヴァルって幻術系の魔法を使ってくる奴なんでしょ?っていうことは、もう一度1階の左階段まで戻ってそこを上がった場合、別の空間に辿り着くっていう可能性もあるんじゃない?」
リュシィ:「なんにしても、まずは2Fのフロア全体を探検してみようよ♪(^^)」
GM:「ここの空間もまた、1Fと同じく行き止まりだねえ。1階の作りと違うのは、全面が鏡張りであることと、ガーゴイルの像がないことくらいかな。さあて、みんなどうする?」
フィリアス:「左の階段から下りても、また同じ1階に戻るっていうことになるんだろうな」
リュシィ:「ところでさ、なんか鏡張りっていうのが妙に気になるんだけど……」
フェアリー・テール:「また<まぼろし鏡>を使ったらいいんじゃない?」
――そんなわけで、リュシィは再び<まぼろし鏡>を使った!!
幻術が打ち破られ、左に見えていた下り階段が見えなくなった!!
そして1Fのガーゴイルがあった像と同じ場所に上り階段があらわれた!!
リュシィ:「なるほど!!こうやって順に進んでいったらいいのね♪(^^)」
GM:「ところで、幻術が解けたことでフロアの片隅に宝箱があるのが見えるけど、どうする?」
ジュナン:「とりあえず開けてみるっきゃねえだろ!」
フィリアス&リュシィ&フェアリー:「もちろん、あんたがね!!(いい笑顔☆)」
――ジュナンがフロアの片隅にあった宝箱を開けた!!
だが、この宝箱には魔物がとりついていた!!
フェアリー・テール:「ようするに、ミミックってこと?」
GM:「宝箱には、鏡の精霊ミラーマンが取り憑いていたみたい。
そんなわけで、ここは半強制的にバトル!!」
――鏡の精霊ミラーマンがあらわれた!!
ミラーマン:「オレの姿をよく見るミラー」
ジュナン:「ぐおっ!!あまりの寒さに精神的ダメージを食らいそうだぜ!!」
リュシィ:「あたしも~!!(半泣き☆)」
ディノール:「おまえのツラはみっともなくて、見れないミラー!!」
フェアリー・テール:「あんたまで本気でやり返してどうすんのよ!?」
GM:「今回もまたすばやさ判定ナシで、速攻ミミックの攻撃となります♪」(←めっちゃ嬉しそうww)」
――鏡の精霊ミラーマンの攻撃!!
ミラーマンはマヌーサを唱えた!!
みんなは幻術の闇にとり囲まれた!!
フィリアス:「幻術の闇ってどういうこと!?」
GM:「ようするに、ミラーマンは2F全体を支配してる鏡の精霊だっていうこと。だから、元は鏡だった部分が全部闇になって何も見えなくなったよ」
フェアリー・テール:「ディノールが変なこと言うから……実はミラーマンって結構繊細な奴なんじゃないの?」
ディノール:「俺の知ったことか」
ジュナン:「なんにしても、奴に攻撃するには光が必要ってことかな。どうする?すばやさ判定で一番速かった奴がまずはランタンを使うか?」
リュシィ:「ん~と、でもジュナンはさっきランタン使っちゃってないから、この場合はリュシィかフィリアスかフェアリー・テールってことだよね。フィディアス王子はランタンかたいまつなんて持ってないだろうし……」
フィディアス:「私はランタンもたいまつも持ってませんが……」
ディノール:「俺はあたりを明るくする魔法、レミーラを使えるぞ」
まあ、そんなわけで早速すばやさ判定。
(こんな時に限って☆)ジュナンが一番高い数値を出しました(笑)
――ジュナンの攻撃!!
ジュナンはただ闇雲に闇の中へ斬りこんでいった!!
ミラーマン:「どこを見ているミラー?」
ジュナン:「くっそー。なんかムカつくな、こいつ」
フェアリー・テール:「ミラーマンって、なんか名前が低俗そうなだけにね」
――ここでフィリアスがランタンを使った!!
あたりの闇が一メートル四方明るくなった!!
フィリアス:「ちなみにさ、ディノールの使えるレミーラだと、どのくらい明るくなるの?」
GM:「まあ、ここのフロア全体を明るくできるくらい?」
フィリアス:「ちょっと~。それ早く言ってよ、GM!!」
GM:「だから、ランタン使う前に聞かれればちゃんと答えてたってば♪」
フェアリー・テール:「なんにしても、すばやさ判定で次速かったのあたし。でも、一メートル四方圏内しか明るくないのに、エルフの弓矢をどこ向かって放てばいいわけ?」
GM:「まあ、どこへでも♪」(ちょっと意地悪☆)
――フェアリー・テールの攻撃!!
フェアリー・テールは闇の中に向かって弓矢を放った!!
だがその先にミラーマンはいなかった!!
フィディアス王子:「では、次は私の攻撃のようです」
――フィディアス王子の攻撃!!
フィディアス王子は<鏡に向かって直接>攻撃をした!!
ミラーマンに56ポイントのダメージ!!
リュシィ:「フィディアス王子、カッコいい!!」
フィディアス王子:「いえ、それほどでもありませんよ、マドモアゼル(^^)」
ディノール:「次は俺の攻撃だな。ところで、攻撃するよりもレミーラを使ったほうがいいのか?」
フィリアス:「どうなんだ?次からは<鏡に向かって直接>攻撃すれば、相手ダメージになるんだろ?」
フェアリー・テール:「でも一応、念のためにレミーラで明るくしてもらったほうがいいんじゃない?」
――ディノールはレミーラを唱えた!!
闇に覆われていたフロア全体が、昼間のように明るくなった!!
リュシィ:「さてと、次はリュシィの番だね♪(^^)」
――リュシィの攻撃!!
ミラーマンに22ポイントのダメージ!!
フィディアス王子:「あんまり無理をしてはいけませんよ、マドモアゼル。剣での戦いは男に任せておけばいいんです」
リュシィ:「きゃんリュシィのこと、心配してくれるの!?フィディアス王子~♪」
GM:「はいはい、そんじゃあまあ、次はミラーマンの攻撃ね」
――ミラーマンは仲間を呼んだ!!
ミラーマンBとCが駆けつけた!!
鏡の中から、ミラーマンBの攻撃!!
フィディアス王子に24ポイントのダメージ!!
ミラーマンCはマヌーサを唱えた!!
あたりは深い霧につつまれた!!
ジュナン:「こしゃくな真似を~!!」
GM:「ミラーマンAとBとCはコサックダンスを踊ってるみたいよ?」
フェアリー・テール:「ようするに、「おのれ、コサックな!!」って言いたいわけね」
(※GM注:内輪ネタ☆ですので、気にしないでくださいww)
フィリアス:「でも、どうする?このままじゃあ、いつまでたっても拉致があかないどころか、また仲間を呼ばれたら、それこそフロア中ミラーマンだらけってことに……」
ジュナン:「うげげww」
フィディアス王子:「<まぼろし鏡>を使ってみてはどうでしょうか?父に以前、聞いたことがあります。<まぼろし鏡>にはあらゆる幻術を無効にする効果があると……」
リュシィ:「なるほろ~。わかったよ、フィディアス王子♪次のターンになったらリュシィ、また<まぼろし鏡>を使ってみるね(^^)」
――そんなわけで、リュシィが戦闘中に<まぼろし鏡>を使ったことにより、ミラーマンに通常攻撃することが可能になりました。
それだけじゃなく、ミラーマンの友達も結局は幻なので、ミラーマンは自動的にそれ以上仲間も呼べなくなるんですよね。
ディノール:「鏡をまともに見れないほどみっともないだけじゃなく、友達までいないとはな」
フェアリー・テール:「なんか可哀想だったわね、ミラーマン……」
ジュナン:「なんにしても、これでお宝ゲットだぜ!!なあ、GM。宝箱の中には何が入ってるんだ?」
GM:「えっと、<鏡の盾>に売れば全部で1500レーテルにはなりそうな、宝石が色々」
フィリアス:「じゃあ、その<鏡の盾>は仕方なくジュナンにやるとして……宝石はあたしとリュシィとフェアリー・テールの三人で分けるとするか」
リュシィ:「そだね♪(^^)」
GM:「ちなみに、<鏡の盾>を装備してると、今みたいにマヌーサのような幻術系の呪文を自動的に跳ね返して、相手モンスターに普通に攻撃することができるようになるよ」
ジュナン:「おお、やりィ!!♪」
リュシィ:「えっとー、でもその<鏡の盾>って、フィディアス王子もジュナンと同じ騎士だから装備できるんだよね?そして今の段階だと、ジュナンよりフィディアス王子のほうが数ポイント攻撃力高い……」
フェアリー・テール:「じゃあ、フィディアス王子に装備してもらったほうがいいんじゃない?」
フィリアス:「そうだな。でも宝石はおまえには一つもやらんぞ」
ジュナン:「おい~!!(半泣き☆)」
フィディアス王子:「わたしが持っているのは、王家の紋章が印された、代々エスカルド王家に伝わる盾ですから……どうぞ、<鏡の盾>はジュナンさんがお持ちになってください」
リュシィ:「フィディアス王子、優しい~♪(^^)」
――身内(?)の騎士より、ノンプレのイケメンキャラのほうに優しい、邪道極楽パーティの女性陣!!(笑)
なんにしても、その後もこんな感じで次から次へとモンスターを倒したり、トラップを解除したり……一行はそんなこんなでとうとう、獣の塔の最上階である7Fへ辿り着きました!!
魔術師アスヴァル:「クックック……ようこそここへ、クッククックとでも、とりあえず言っておこうか」
フェアリー・テール:「ミラーマンといい、この塔にいるモンスターって、ちょっとどっかおかしいんじゃない?」
フィリアス:「ようするに、GMの趣味だろ(溜息☆)」
ジュナン:「つーか、せっかくのシリアスな雰囲気が台無しだぜww」
リュシィ:「桜田淳子さんの青い鳥か~。懐かしい~♪(^^)」
フィディアス王子:「わたしの青い鳥はあなたですよ、リュシィ」
リュシィ:「やだも~。フィディアス王子ったら!!」
魔術師アスヴァル:「ほう、どうやらエスカルド王家の跡取り息子と、その王家に代々仕えるランスロット家の者がいるようだな。あれは時を遡ること約三百七十年前……わしはランスロット家の者と魔術を競いあい、エンディミオンの奴を打ち負かしたのだ。ところが、わしの魔術の才覚に恐れをなした魔導士長の奴が……わしを破門にしおった。国中を悩ませていた雷獣を封印することさえしたわしの功績を無視してな。以来わしはずっと、エスカルド王家に復讐しようと算段を練ってきた。そこで二百年以上もの時をかけて、イスカルド大陸のモンスターを徐々に巨大化することに成功したのだ……エスカルドの主要な領土にはすべて、ランスロット家の者がバリアーを張っているので手出し出来ぬが……まさか貴様らのほうからおめおめとわしのところまで来てくれるとはな。愚かなり!エスカルド王家の跡取り息子!そして呪われよ!にっくきランスロットの子孫め!!」
リュシィ:「GM~。らんすろっとってだれ~??」
GM:「えっとね、ディノールの正式名がディノール=フォン=ランスロットっていうんだよ。そんで、三百七十年くらい遡ったディノールの御先祖様の名前がエンディミオン=フォン=ランスロットっていうの。アスヴァルはこのエンディミオンと魔術で競って勝ったって言ってるわけだけど、まあ本当に正統な手段で勝ったのかどうかは限りなくあやしいかもね」
フェアリー・テール:「なんにしても、そんな三百七十年も昔のことをいまだに根に持ってるなんて、随分暗い奴」
ディノール:「第一、貴様が破門されたのは、当時からすでに禁断の魔術に手を染めていたからだと聞いているぞ」
フィディアス:「それに貴様はエンディミオンの恋人、ギネヴィア王女に懸想していたんだろう?ところがその恋も破れ、最後には魔導士の一門からも破門されたおまえは、我がエスカルド王家にいつまでも筋違いの復讐心を持っているんだ。今日という今日こそは、三百年以上続く貴様との因縁にケリをつけてやる!!」
魔術師アスヴァル:「よく言った、フィディアス王子よ。そしてディノール=フォン=ランスロット!貴様の顔は見れば見るほど、貴様の曾々々々々々々々々々々々々(息継ぎ☆)じいさんに当たるエンディミオンにそっくりだな!!積年の積もり積もった怨み、今日こそここで晴らしてくれるわ!!」
リュシィ:「えっとぉ、流石に曾が多すぎると思うのは、リュシィの気のせい??」
フィディアス王子:「あんまり細かいことを突っこむと、可哀想ですよ(一応小声☆)」
魔術師アスヴァル:「(地獄耳☆)くそっ!!どいつもこいつも、俺のことを馬鹿にしやがって~!!」
ジュナン:「うわ~。なんか俺、戦う前からこいつが可哀想になってきたww」
フィリアス:「ジュナンの場合、あまりにも身につまされるからでしょ」
ジュナン:「(図星☆)う、うん……」
GM:「なんにしても、こっからバトルだよ~。アスヴァルはラスボスなので、HPは明かせません。あと、1ターンにつき2回攻撃してくるから、注意してね☆」
リュシィ:「なんかそれ、ズルい~!!」
GM:「まあ、癒されないルサンチマンを持ってる奴なんだから、見逃してあげてよ(笑)」
ジュナン:「ルサンチマンってなんだ?」
フェアリー・テール:「ようするに嫉妬とかひがみとか怨みとか憎しみとか……そういう感情のことじゃなかったっけ?」
ディノール:「つまり、奴はルサンチマジシャンということだな」
GM:「さて、君たちがどうサイコロを転がしても、この中で一番すばやさが高いのは魔術師アスヴァルです。そんなわけで早速2回攻撃いくよ~!!」
――魔術師アスヴァルの攻撃!!
魔術師アスヴァルはルカナンを唱えた!!
パーティ全員の守備力がそれぞれ35下がった!!
魔術師アスヴァルは悪の鉄槌を下した!!
フェアリー・テールに78のダメージ!!
フェアリー・テール:「ちょっと~。GM、それだとあたし、即死なんですけど??」
GM:「ああ、はいはい。心配しないで。フィディアス王子がその一撃でパーティの誰かが死ぬっていう時には、庇ってくれるから。それで、78のダメージはフィディアス王子にきます。でも、次にリュシィ、ダーリンにケアルをかけてあげてね☆」
リュシィ:「ラジャー♪(^^)」
フィリアス:「でもそれだと少し難しいな。リュシィがスクルトを唱えて守備力を正常に戻してくれないと。守備力からマイナス35引いて、80前後のダメージが常にくるとしたら、ジュナンとフィディアス王子とディノール以外、あたしたち全員即死亡っぽいんだけどww」
フェアリー・テール:「そんな時のための魔法解除呪文がディスペルなんじゃない?このTRPGではパーティ全体にかけられるってことでいいのよね、GM?」
GM:「んだね。フィリアスがディスペルを唱えれば、ルカナンの効果は消えるよ」
フィリアス:「なるほど~。そうやって使えってことね」
ジュナン:「じゃあ、次は俺の攻撃だな」
――ジュナンの攻撃!!
魔術師アスヴァルに55ポイントのダメージ!!
魔術師アスヴァル:「その獣の槍……もしや貴様、わしが封印した雷獣の封印を解いたのか!?」
ジュナン:「フッ。まあな!!」
フェアリー・テール:「でも、ジュナンが獣の槍使っててもなんとも思わないのってなんでだろ?うしおが使ってる時には髪の毛伸びて格好いいのにさ~」
フィリアス:「べつに、ジュナンの髪の毛が伸びてもな……」
リュシィ:「っていうか、むしろキモい??」
ジュナン:「おまえらな~!!」
GM:「あ~はいはい。次、フェアリー・テールの攻撃だよ☆」
フェアリー・テール:「あ、そうそう。あたしの番だった……ってわけで、召喚!長飛丸こととら!!(笑)」
――フェアリー・テールは雷獣とらを召喚した!!
雷獣とらは魔術師アスヴァルに飛びかかっていった!!
魔術師アスヴァルに570ポイントのダメージ!!
とら:「オレ様のほうこそ、積年の貴様に対する怨み、晴らしてくれるぜ!!
こいつがギネヴィア王妃にカッコいいとこ見せたいっていうから、オレは暫くの間獣の槍に刺さったままでいてやることにしたんだぞ!?それなのに、いつまでもそのまま放ったらかしだ。まったく、こんな奴に一度は喧嘩で負けたかと思うと、我が身が情けなくなってくるぜ」
フィリアス:「あ~、なるほどね。喧嘩で負けた代償として暫く獣の槍に突き刺さっててくれと頼まれたと……」
とら:「こいつが土下座してどうしてもって頼むから、気のいいオレ様はまあ、喧嘩に負けたことだしと思って、言うことを聞いてやることにしたんだ!!」
フェアリー・テール:「なんか、次々と過去のイタイ出来事が暴露されてるね、魔術師アスヴァル」
リュシィ:「ほんとだね。なんかリュシィも可哀想になってきちゃった」(遠い目☆)
GM:「えっと、それじゃあリュシィはフィディアス王子にケアル、フィリアスはパーティ全体にディスペルをかけたってことで、次はフィディアス王子の攻撃と」
リュシィ:「アイラブダーリン、がんばって~♪(^^)」
――フィディアス王子の攻撃!!
魔術師アスヴァルに64ポイントのダメージ!!
――ディノールの攻撃!!
ディノールは重力魔法グラビトンを唱えた!!
重力の魔法の球が魔術師アスヴァルを攻撃!!
アスヴァルは112ポイントのダメージ!!
……まあ、こん感じで結構長くアスヴァルとの戦いは続いたんですが、向こうがマヌーサをかけてくればそれをディスペル、自分自身にリフレクション(魔法を跳ね返す呪文☆)をかければ、それもまたディスペル、リュシィはみんなのHPに余裕がある時にはスクルトをかける――といったよーなことの繰り返しで、邪道極楽パーティの一行は、なんとか魔術師アスヴァルに勝ったのでした♪(^^)
魔術師アスヴァルの断末魔の叫び☆:「ハーディンさま~!!どうかこのアスヴァルめの仇をとってください!!どうか、どうか……(ガクリ☆)」
リュシィ:「ハーディンって誰じゃろ?」
フィリアス:「っていうか、ジャロってなんじゃろ?」
ディノール:「ハーディンっていうのは、ユレイシア大陸の山岳地帯にいるって噂のネクロマンサー(死人使い)だ。あの野郎、ハーディンとまで繋がっていたとはな」
フェアリー・テール:「ようするに、根暗仲間の根暗マンサーってことね」
ジュナン:「ヤマダくん、フェアリー・テールに座布団五枚~!!」
フィディアス王子:「なんにしても、長かった魔術師アスヴァルとの戦いに勝てたのは、あなた方のお陰です。なんてお礼を言ったらいいか……そしてリュシィ、もしあなたにその気持ちがあるなら、私の――そしてエスカルド王国の王妃になってくれませんか?」
リュシィ:「ええ~っ!?(どっきんこ)どど、どうしよう、みんな!?もしかしてリュシィ、プロポーズされてる!?」
フェアリー・テール:「まあ、別にユレイシア大陸くんだりまで行って、その根暗マンサー・ハーディンを倒す義理は、あたしたちにはないんじゃない?」
フィリアス:「そうそう。リュシィはここエスカルドでフィディアス王子と結婚して、幸せになれば?」
リュシィ:「でも~、リュシィなんて結局孤児だし~。フィディアス王子には相応しくないよ(いじいじ☆)」
フィディアス王子:「そんなことはありません。あなたほど勇敢で、それと同時に純粋な心を持つ人を、私は他に知りません。また、あなた以上にエスカルド王国の王妃に相応しい人を、私は他に知らないのです。どうか、今すぐとは言いません。いつか必ず私と結婚してくださると、誓ってください」
(フィディアス王子、跪いてリュシィの手の甲にキスする)
リュシィ:「えっとじゃあ、みんなとの旅が終わって、いつかまたエスカルドへ戻ってこれたらっていうことでいい?」
フィディアス王子:「もちろんです、私のリュシィ」
(120%の笑顔でにっこり☆^^)
フェアリー・テール:「……………」
ディノール:「どうした?俺様の勇姿に惚れぼれするあまり、言葉もないか?」
フェアリー・テール:「あんたは、その……やっぱりいるんでしょうね、婚約者とかいうのが」
ディノール:「そんなもの、いるわけがないだろう(あっさり☆)」
フェアリー・テール:「じゃあその、あたしと……」
(ディノール、かなり強引にフェアリー・テールの唇にキスする)
ジュナン:「ええ~っ!!いつの間にそんなことに!?」
フィリアス:「まあ、そういうことだ。それじゃ、邪魔者は一足先に消えたいところだが、リレミトとルーラはディノールしか唱えられないんでな。あたしとジュナンはどっかそこらへんに行ってることにするぞ」
――ところで、エスカルドの王城のすぐそばには、とても発展した港町があります
フィディアス王子とディノールは、仕事の都合からすぐには4人の後を追ってこれませんが、
リュシィとフェアリー・テールについては、恋の約束もということですね(^^)
そんなわけで、今度は大きな帆船に乗り、ユレイシア大陸を目指すことになった邪道極楽パーティ4人組。
果たしてユレイシア大陸では、どんな事件が4人を待っているのやら……。
~終わり~
……といったところなんですけど、TRPGでプレイした分としては、これで終わりです(^^;)
正確には、これを小説の第1章とすると、第2章の途中まではプレイしてるんですけど、話がある程度通じるように一部分読んだだけでもわかるとおり――TRPGはすごく時間のかかるゲームです
コンベンションなどではたぶん、夕方までには終わるように、GMさんは短めのシナリオを用意されてるかと思うんですけど……まあ、わたしの考えてたシナリオって1章1章がとても長いものだったので、放課後とか土曜の午後にみんなで集まってやるだけでも、結構時間かかってたと思います。
なので、高校では当然中間・期末テストがある、その他資格取得のための試験があるなど色々で、そのうち自然とやらなくなった&第2章はそんなに面白くなかった??といった感じで、TRPGはやらなくなってしまったのかな~なんて(放課後に図書館でだべるという習慣は変わりませんでしたけど^^)
なんにしても次回は、TRPGはどんなふうに小説を書くことに役立つかといったことについて、少し書いてみたいと思います♪
それではまた~!!
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