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創作ノート☆Part12~ファンタジー小説、その8~

2011-05-19 | 創作ノート
 ※使用させていただいているイラストは、幻想素材サイトFirst Moon様のものです。利用規約を守らず転載or再配布したりされないよう、よろしくお願い致します。


 一応、今回はTRPGが小説を書くこと――というか、<創作>にどう役立つかについて書こうと思ってたんですけど……その前にまあ、わたしが前回まで書いてた「邪道極楽ファンタジー」について少し。

 ちなみに、ゲームをプレイ中は<邪道極楽パーティ>という言葉自体は一度も使ってなかったと思います。
 まあ、わたしはこのTRPGのシナリオを作ってた時に、仮のタイトルとして「邪道極楽ファンタジーシリーズ」というタイトルをつけてたっていうそんだけです(笑)

 なんで「邪道極楽」かというと、まんま邪道で極楽な話だな~と思ったから。
 その6のところで<うしおととら>のとらが雷獣として登場しているとおり――実際これ、もしオリジナル小説として書き直すとしたらどーすんの??って話ですよね。
 
 まあ、わたしはこのお話をどっかの賞的なものに出す気ゼロ☆だったのでいいんですけど……それでもあくまでオリジナルとして書かなきゃいけないとしたら<雷獣ザンジーグ>とか<雷獣ライジーグ>みたいに、テキトーに名前考えてつけなきゃいけなくなるとは思うんです(^^;)

 なんかどっちもいまいちパッとしない名前ですけど(笑)、TRPGとしてプレイする分にはとにかく基本「なんでもアリ!」なので、みんなが知っていてそのほうが盛り上がるっていう設定を採用したほうがいいと思ったんですよね。

 特にフェアリー・テール役のAちゃんは、「とらを召喚獣として召喚できるなんて~!!」って、すごく喜んでくれていた記憶があります♪(^^)

 そして邪道で極楽といえば、基本的なルール設定のすべてがそうでした 
 もちろん、シナリオ作ったわたしがTRPG初心者だからっていうのが大きいんですけど、TRPGには基本的にルールブックというものが存在します。

 わたしの記憶にある限り、わたしがプレイヤーとして参加したことあるのが「ロードス島戦記」のTRPGと……他にコンベンションで2、3回プレイしたことがあるのはどのルールブック使ってたのか、ちょっとわかりませんww

 たぶん、有名どころでいったら「ダンジョンズ&ドラゴンズ」とか、そのへんなのでしょうか。
 わたしが持ってたのは「ルーンクエスト」のルールブックだったんですけど、確か「ルーンクエスト」の物語はこういう世界観ですよとか、魔物はこんなのが登場しますよ、選択できるキャラの職業にはこんなのがありますよ……的に、色々な設定が書きこまれていたと思います(実家に帰らないと現物見れないので、ちょっと記憶曖昧です^^;)

 TRPGのルールブック付き完全ルールセットみたいのってすごく高いので、わたしはそういうのって実はひとつも持ってないんです。でもそうしたものは買えないながらも(何しろ当時まだ高校生だったので)、ファンタジー大好き人間としては、そういうルールブックの「設定紹介」をする本って読むの超大好きでした。

 たとえば、わたしが書いたシナリオの魔法体系はわかりやすいように・ドラクエ体系と・FF体系にしたわけですけど……これもオリジナルで小説を書くか、あるいは基本ルールを一から自分で作るかした場合、すべて新しく考えださなくてはいけないんですよね。

 あと、小説として書く場合には呪文の詠唱なども考えなくてはいけないかもしれません。
 TRPGの中では「ファイア」とか「サンダー」でよくても、やっぱりファンタジー小説として書く場合にはそれだとダサすぎwwっていう部分があるので(笑)
 
 でもわたしが初めてシナリオ書いたTRPGは、それまでにファンタジーに関する色々なものを読んで、そこから得た知識や設定の<オイシイ>部分を取りだして作ったものなんですよ♪(^^)
 呪文体系であれば、みんなが知ってるドラクエやFFからもらってくればいいし、FFにでてくる召喚できる精霊や召喚獣にプラスして、うしおととらのとらとか、他の漫画などから借りてきたっていいわけです。 

 ――というわけで、そういう色々なところからもらってきた知識やルールのオイシイ部分をつぎはぎして出来たのが前回までわたしが書いてたシナリオで……だから、自分でも書いててほんと「邪道で極楽だな、うん」と思って、仮タイトルとして「邪道極楽ファンタジー」という名前をつけていたわけです(笑)


 あと、戦闘中のダメージの数値などは適当に書いたものなので、ちょっと「??」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
 一応、敵から70のダメージを食らったとしたら、そこから守備力を引いたものがHPにダメージとしてくる計算なんですけど……敵モンスターに対する攻撃についても、かなり適当な感じで書かせてもらいました(流石にそんな細かいところまでは覚えてないので^^;)


 まあ、とにかくわたしが初めて書いたTRPGのシナリオはその場のノリを楽しむものだったといっていいと思います(笑)
 そしてここから、TRPGがどういうふうに小説を書くことに役立つかっていう話なんですけど……ええとまあ、これは小説に限らず漫画でも映画のシナリオでも、とにかく<創作>ということにTRPGは物凄く役に立つと思うんですよね。

 たとえば、TVゲームのファンタジーRPGで、いわゆる「クソゲー☆」と呼ばれるゲームがあるとします。
 でもこれも、最初にコンピューターのプログラム的なことがどうとかより――とにかくTRPGとしてやってみて面白いかどうかが、ヒットするかどうかの分かれ道なんじゃないかと、個人的には思っていたり(^^;)

 わたしがGM(ゲームマスター)やってた時もそうなんですけど、その話がストーリーとしてゲームとして面白いか面白くないかって、即座にその場の空気でかなりわかります(苦笑)

 わたし自身は次に新しくいく町や村ごとに、必ず全員におニューの装備品を用意しなきゃいけないっていうような意識は、実は最初全然ありませんでした。どっちかっていうと「大事なのはストーリーだから、そこらへんは適当でいいよね☆」と思っていて……でも実際にプレイしてみると、値段が高くてその装備品を買えないっていうことより――新しい村ごと、町ごとに<何か目新しいニューアイテム>があったほうが、絶対に受けがいいんですよ(笑)

 そして「あれ買おう、これ買おう♪」って架空の世界のことであるにも関わらず「キャアキャア☆」言えるのが楽しいというか……いえ、うちのパーティが男1人、女3人のパーティだったからっていうのは、この場合は全然関係ないですね。

 ジュナン役のSくんと呼ぶべきかMくんと呼ぶべきか、それともHくんと呼んだほうがいいのか迷うSくん(仮☆)も、買物に関しては女性と反応同じでしたから(笑)そしてこのあたりはどうも、ゲーム好きな人には大体共通した感覚っていうのがあるらしく、わたしも見ていて「こうすれば受ける☆」とか「こうしたほうが受けがいいらしい☆」っていうのは、大体すぐにピンとくるような感じでした。

 つまり、TRPGって基本的なシナリオを作ったGMとプレイヤーの両方で物語を作っていくので……これって実は、小説を書いたり漫画のネームを作ったりすることに、過程がすごくよく似てると思うんですね。

 わたしひとりでは思いつかなかったような面白い言動を向こうがしてくれて、それでより物語がどんどん面白くなっていくという……よく小説を書いてる方が「キャラクターが走りだす☆」っていうようなことを言いますけども、ちょうどそんな感じかもしれません。 

 そしてGMのシナリオが面白くないと、その場の雰囲気や反応などによってこれもまたすぐにわかりますww
 その点、小説とか漫画は、ある程度のページ数、完全に独立したものを書いて相手に読んでもらわないことには――本当に面白いかどうかって、感想を聞かない限りわからないと思うんですね。
 しかも、その相手もまた気遣って、本当は全然面白くなかったのに「まあまあ面白かったと思う☆」なんて言ってくれるかもしれないわけですから……でも、TRPGに関しては、GMがよっほど鈍いかおめでたい人でない限り、その場の空気で自分のシナリオが面白いかどうかってかなりのところわかります(苦笑)
 
 なので、ファンタジー小説を書いてる方は是非一度、TRPGをやってみることをお薦めしたいような次第だったり♪(^^)
 あと、TRPGのルールブックは何も、ファンタジーだけじゃなくて、中には学園ものとか色々あるんですよね。わたしは最近のTRPG事情についてはよくわからないんですけど……トレーディングカードゲームもTRPGの設定の中に組みこめるんじゃないかな~と思ったり。

 それと、TRPGのファンタジー以外の変わり種でわたしが一番影響受けたのが「クトゥルフの呼び声」です。
 とあるコンベンションでGMやってた方が「クトゥルフ神話、面白いんだぜ!」的な話をしていて……ルールがどうも、モンスターに会ったらとにかく逃げるしかないっていうんですよね(笑)

 相手のモンスターが超恐ろしい容貌をしてるので、会ったら逃げるか失神するか、精神病院送りになるっていう話で……それで一体どうやってゲームとして機能するんだろうって、すごく斬新なショック(?)を受けたわけです(笑)

 そこで、ラヴクラフトの小説の短篇をいくつか読んで、「なるほどな~。確かにこれは会ったら逃げるか失神するか病院送りになるしかないかも」と思ったり(^^;)
 たぶんラヴクラフトの小説のTRPGルールを作った方って、ラヴクラフトの作品が死ぬほど好きだったんじゃないかなと思います。
 そして漫画とかアニメとかゲームとか小説って――「こういうの、死ぬほど好き!!」って思えるくらいの、夢中になれる何かをくれるものだとわたしは思うんですよね。

 漫画は絵を描く技術、映画やドラマのシナリオを書くにもある程度の文章力や技術力が必要かもしれませんけど、TRPGは特にそういうのも必要なく「物語世界」を実地で参加して楽しめる点が、もしかしたら一番魅力的なところかもしれません。

 わたしも最近、ファンタジー小説のことをブログで書くまでTRPGのシナリオを作ったこと自体忘れてましたけど(笑)、よく考えたらこのあたりがわたしの創作の原点だったんだな~と思ったりしました。

 では次回はわたしがクトゥルフ神話の影響を軽く受けて書いた小説、「異形の花嫁」について書いてみたいと思います♪(^^)
 それではまた~!!




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