天使の図書館ブログ

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創作ノート☆Part10~ファンタジー小説、その6~

2011-05-18 | 創作ノート
 ※使用させていただいているイラストは、幻想素材サイトFirst Moon様のものです。利用規約を守らず転載or再配布したりされないよう、よろしくお願い致します。


 さてさて、ディノールの運転するホバークラフトで王都エスカルドへ到着した邪道極楽パーティの一行。
 TVゲームのRPGで、プレイヤーが新しい町や村へやってきた時にとる行動を彼らは早速とっておりました☆

 すなわち、武器屋や防具屋、魔術書店などを見てまわるってことですね♪


 フェアリー・テール:「なんだあ~。また新しい召喚魔術を買えると思ったのに、売ってるのはウンディーネとイフリートだけかあ。それだったら、何もラス=レーニアで無理してイフリートを買うこともなかったなあ」

 ちなみに、リュシィとフィリアスは新しい白魔術書や黒魔術書を買って呪文を覚えるという設定なのですが、召喚士は精霊などが封じこめられてる魔法の球を買って召喚するという設定です。

 フィリアス:「まあ、そのかわりに今度は防具品とか買い揃えれば?妖精の服(守備力+10)とか妖精の靴(すばやさ+5)とか、エルフのピアス(MP+20)とか」

 リュシィ:「リュシィ、今度は絶対キアリー(150レーテル☆)買っておくね♪あとはルカナン、スクルト、マホトーンかあ。ねえ、みんな。これって全部必要だと思う?」

 フィリアス:「どうだろうな。わたしはまず、攻撃魔法サンダー(300レーテル)は絶対買うとして、こっちにもサイレスとかディスペルっていう呪文があるよ。これは白・黒共通魔法なんだってさ」

 フェアリー・テール:「サイレスとマホトーンって結局同じ魔法効果よね。わたしが思うには、ようするにこれってラスボス戦に備えて買っとけってことじゃない?ルカナンは守備力を下げる魔法で、スクルトは守備力を上げる魔法。ラスボス系のモンスターにマホトーン(サイレス)は効かない場合が多いし、ルカナンは大して効果がない場合もある。でもディスペルは重要かな。向こうがスクルトをガンガン自分にかけてるのを消すとか、逆にこっちにルカナンをかけてきた場合、それを消せるから」

 フィリアス:「なるほど。そういうふうに使うのか。それでディスペルは500レーテルもするってわけだな」

 リュシィ:「う~ん、う~ん。迷うよう~ww」

 フェアリー・テール:「わたしだったら、まずディスペルは絶対買いかな。この呪文が高いのにはそれなりに理由がありそうだし、あとはスクルトも買っとく。マホトーン(サイレス)は相手に効かない場合があっても、スクルトは自分たちにかける呪文だから、絶対効くもん。あとは余裕があったらルカナンとサイレスも買っておけばいいんじゃない?」

 リュシィ:「えっとぉ、リュシィ武器屋さんや防具屋さんでも買いたいものあるし……全体のバランスを考えるとしたら……んっと、んっと……」

 フィリアス:「とりあえず、ディスペルはあたしが買っておくよ。それでサンダーと合わせて800レーテル。あとは武器屋でどくばり(400レーテル)を買ったら、あたしは他に何も買えないな。防具屋に闇のローブっていうのが1000レーテルで売ってたけど、流石にこれは高すぎるし」

 リュシィ:「じゃあ、スクルト(250レーテル)はリュシィが買っておくね♪(^^)あとは、天使の羽(すばやさ+5)とか、天使のダガー(攻撃力+15)とか、天使のピアス(MP+20)とか……んでも、リュシィもやっぱり、天使のローブ(1000レーテル)は高すぎて買えないわww」

 ジュナン:「なあ、GM。剣士が魔法を買って覚えたりっていうのは出来ないのか?」

 GM:「あんたの場合、もっとレベルが上がらないと無理。第一、あんた鎖かたびらを1000レーテルで買って、所持金の残り260レーテルくらいでしょ?ルカナンかマホトーン(サイレス)買ったら、お金が10レーテルしか残らないけど、それでいいの?」

 ジュナン:「だよな


 そーいえば書き忘れてましたが、邪道極楽パーティの一行は、ラス=レーニアを出る際に「娘がお世話になりましたm(_ _)m」っていうことで、お礼にアルフレッド王とサスキア王妃から5000レーテルもらったんですよね。

 ↑の買物風景というのは、そのお金を4人で山分けしたお金で買ってるっていうことなんです。
(つまり、5000レーテル÷4=ひとりにつき1250レーテルの配布という計算)。


 さてさて、新たな装備品によってバッチリ決めた(?)一行は、エスカルド王城に一泊したのち、フィディアス王子&ディノールとともに、王城の北東にある獣の塔へ出発するということに……。

 ちなみに、エスカルド王城でのイベントは、フィディアス王子のお父さんであるエスカルド王に会うというもの。
 王様は獣の塔に住む魔術師アスヴァルを邪道極楽パーティが倒してくれると聞き、いたく感激した御様子。
 そこで、獣の塔にまで続く、幻の無限砂漠を越えるために――<まぼろし鏡>というアイテムを一行に授けてくれたのでした。


 エスカルド王:「これを使えば、獣の塔にまで続く無限砂漠の魔法がとけるはずじゃ。わしはずっと、お主らのような勇敢な勇者があらわれて、アスヴァルの奴を倒してくれる日をずっと待っておった。あやつは、この王都にかかっている魔法のバリアーを解けぬので、王城には手出し出来ぬが……そうでなければわしもまた、ラス=レーニア王のようになっていたかもしれぬのう」

 フィディアス王子:「ところで王よ。私とディノールもまた、彼らと一緒に魔術師アスヴァルを倒しにいきたいのです。そのことのお許しをいただけますか?」

 エスカルド王:「ふむ。だが、世継ぎであるお主に何かあった場合にはどうするつもりなのじゃ?」

 フィディアス王子:「弟のカルロがいるではありませんか。私がもし獣の塔から戻らぬ場合には、どうか弟のカルロをエスカルドの王としてください」

 リュシィ:「フィディアス王子って、弟がいるんだあ~。じゃあもしリュシィが王子と結婚したら、カルロ王子はリュシィにも弟っていうことになるんだね♪(^^)」
 
 エスカルド王:「ふむ。お主のことだから、止めても今回のお忍び旅行と同じように出かけてゆくのだろうのう。だが、くれぐれも気をつけるのだぞ。わしは次の王にはおまえをと考えている……どうかそのことを忘れずにな」

 フィディアス王子:「はい。必ずや生きて戻ってまいります。それに私には、ディノールがついています。王も知ってのとおり、彼は我がエスカルド王家に代々仕える魔導騎士の家系……ディノールがいれば、何も問題などあろうはずがございません」

 フェアリー・テール:「な~るほどね。どおりで、グリフォンと戦ってる時、強いと思ったんだ」


 ――まあ、普通に考えた場合、修道院で孤児として育ったリュシィが王子様と結婚するってありえないかもしれません
 ついでに、ハーフエルフのフェアリー・テールが名門貴族出身のディノールとうまくいくっていうのも、現実的には難しいのだろうと思います(^^;)

 でも結局、TRPGってある部分、「なんでもアリ☆」な世界観ですからね(笑)
 小説として書いた場合、このふたつのカップルはそれぞれ、王城で過ごした時にそれなりに意味のある会話を交わしてから獣の塔へ出発することになるのだと思います。。。


 なんにしても、ドラクエで宿屋に泊まった時の音楽が流れて翌日の朝
 邪道極楽パーティの一行は、獣の塔を目指して進んでゆきました。
 暑い灼熱の砂漠の大地……これまで、魔術師アスヴァルを倒すために一体何人の勇者たちがこの砂漠で倒れていったことでしょう。

 リュシィがエスカルド王から預かったアイテム、<まぼろし鏡>を使うと、砂漠にかかっていた魔術がとけ、獣の塔がすぐ目の前に見えてきました。
 どんなに歩いても、いつまでたっても辿り着けないように見えた獣の塔は、実はこんなにも近くにあったのです。


 フェアリー・テール:「さーあてっと。RPGの定石に従うとすれば、この塔のてっぺんに魔術師アスヴァルがいるってことよね」

 GM:「塔の扉を開けると、そこは両側に柱の並ぶ神殿のような空間だよ。一番奥にガーゴイルの像があって、そこのところで行き止まりになってる」

 ジュナン:「ありがちなパターンだよな、まったく。ようするにそのガーゴイルの像を動かしたら、ガーゴイルと戦うことになって、それで地下に通じる階段があらわれるっていうんだろ?」

 GM:「さーて、どうかな?一応みんなで相談して決めてね。他にあたりを調査しても何も出てこないし、見るからにあやしいのはこのガーゴイルの像一体だけ……他にみんなの意見は?」

 フィリアス:「そういうことなら、このガーゴイルの像を動かすしかないんじゃないか?どう見たって、他にはどこにも階段なんてないんだろう?」

 リュシィ:「だよね~。んで、ガーゴイルを倒して地下に階段見つけて、その先のどこかにアスヴァルがいるってことなんじゃない?」

 フェアリー・テール:「第一、砂漠に魔法がかかってたみたいに、塔自体が幻だっていう可能性もあるんじゃない?本当はただの一階建ての建物で、アスヴァルがいるのは地下の最下層かもしれないし」

 GM:「じゃあ、とにかくガーゴイルの像を動かすってことでいいの?んで、誰がそれをやるわけ?」

 フィリアス&リュシィ&フェアリー:「(ジュナンに向かって☆)じーっ!!!」

 ジュナン:「わかったって!俺がやればいいんだろ!?(半ばヤケクソw)」


 ――ジュナンが石像を動かすと、ガーゴイルが生きた獣のように姿を変えた!!


 GM:「そんなわけで、バトルです♪(いい笑顔)」

 ジュナン:「だから、最初からそーなると思ったって言っただろーが☆」

 GM:「あ、ガーゴイルすばやさ高いんで、像に触って動かした人に、まずは速攻でダメージいきます!!」

 ジュナン:「あ~あ


 ――ガーゴイルの攻撃!!
(基礎攻撃力7×ダイスの出た目5=35で)
 ジュナンに35ポイントのダメージ!!


 ジュナン:「リュシィ、次のターンでケアル頼む……

 リュシィ:「オッケー!!ジュナン♪(^^)」

 GM:「あと、ガーゴイルに攻撃されると石化します。なので、石化がとけないと攻撃された人は1ターンお休みね☆」

 ジュナン:「えええっ!?つーか、石化ってどうやってとくんだよ、GM!?」

 フェアリー・テール:「そーよう。エスカルドにも石化解除呪文なんか売ってなかったし、その手のアイテムもなかったじゃん!」

 GM:「ノープロブレム、ノープロブレム☆君たちは一体なんのためにノンプレが存在すると思っとるのかね?」

 フィリアス:「っていうことは……」

 GM:「そ。ディノールのターンがまわってきたら、奴がジュナンに石化解除の呪文を唱えてくれるよ」

 ジュナン:「ふう~。よかった~ww」

 GM:「そんじゃあまあ、すばやさ判定で、速かった順にガーゴイルを攻撃してってちょ☆」


 ――フェアリー・テールの攻撃!!
 ガーゴイルに(たった)12ポイントのダメージ!!
 
 
 フェアリー・テール:「何コイツ、もしかしてめっちゃ硬いんじゃない!?」

 リュシィ:「うわ~ん!!リュシィ、わかっちゃった!!こんな時のためにルカナンが必要だったんだよ。ルカナンを買わなかったリュシィを許して~!!(>_<)」

 ディノール:「心配するな。ルカナンなら、俺が唱えられるさ」

 リュシィ:「それならよかった~♪(^^)」

 フィリアス:「ってゆーか、先にそれ言っといてくれれば、魔術書店であんなに悩まなくてよかったんじゃない?ねえ、GM?

 GM:「(ケロリンパ☆)だって、誰もそんなこと聞かなかったじゃ~ん!!

 リュシィ:「あ、次リュシィの番!?でもGM。ジュナンって石になってるんだよね?石になってる人にケアルなんて効くの?」
 
 GM:「まあ今石化してるのは足だけだからね。2ターン目まで何もしなかったら腰まで石化、3ターン目で肩まで石化、4ターン目で完全な石になるって感じ。だから、完全な石になる前だったら、ケアルは効きます」

 リュシィ:「じゃあ、リュシィはジュナンにケアルを唱えま~す♪(^^)」

 ジュナン:「さんきゅー、リュシィ!!」 

 ディノール:「じゃあ俺は、間抜けな貴様にストナ(石化解除呪文☆)を唱えてやろう」

 ジュナン:「さんきゅー、ディノール!!


 ――フィディアス王子の攻撃!!
 ガーゴイルに27ポイントのダメージ!!


 フェアリー・テール:「基礎攻撃力の高いフィディアス王子でたったの27ポイントかあ~。ねえ、GM。ちなみにガーゴイルのHPっていくつあるの?」

 GM:「400。んで、現在400-12-27で、残りHP361だね

 フェアリー・テール:「ラスボスでもないのに、なんか気が遠くなってきたわ

 フィリアス:「じゃあさ、あたしサンダー唱えてみるよ。だって、基礎攻撃力の低いあたしが攻撃しても仕方ないし……まあこのエスカルドで買ったどくばりっていうのがさ、ゾロ目がでたら一発で相手死亡☆って武器らしいんだけど、そう都合よくゾロ目がでるとも思えないし」

 フェアリー・テール:「そうね。それに、肉弾戦向きじゃない相手には、意外と魔法のほうが効くかも……」

 フィリアス:「そんなわけで、サンダー!!

 GM:「♪サンダーサンダーライガー、怒りの獣神、サンダーライガー(ぱっぱや☆)」

 フィリアス:「GM、その余計なBGMいらない……

 GM:「あ、そーお??


 ――フィリアスはサンダーを唱えた!!
 ガーゴイルに103ポイントのダメージ!!


 ジュナン&フェアリー&リュシィ:「おおっ!!

 フェアリー・テール:「この調子でいけば、フィリアスのサンダーでかなりいけそうじゃない!?」

 ディノール:「サンダーなら、俺も唱えられるが」

 リュシィ:「あ、じゃあルカナン作戦じゃなくて、フィリアスとディノールのダブルサンダー作戦でいってみよう!!(^^)」

 フィリアス:「ダブルサンダーって、ダサすぎwwべつにいいけど(笑)」


 そんなこんなで、邪道極楽パーティの一行は、ガーゴイルを倒しました!!
 そんでもって、ジュナンの言ったとおり、ガーゴイルの彫像の下から隠し階段を発見!!
 ♪チャララララ~(わかる人にはわかる・笑)


 ジュナン:「おっしゃ!!やっぱり俺の言うとおりだったぜ」

 フェアリー・テール:「言うとおりも何も、RPGの定石よねえ☆

 GM:「まあ、なんにしても、この階段を下りるっていうことで本当にいいんだね?」

 フィリアス:「いいも何も、他に道らしきものがないんだから、いくしかないんじゃない?」

 フェアリー・テール:「でもさー、なんかさっきからイチイチGMが気になる言い方してると思うんだよね~。まだなんかあるみたいな……」

 リュシィ:「じゃあさ、フィディアス王子やディノールに話しかけて、意見を聞いてみようよ。ねえねえ、フィディアス王子はこのこと、どう思う?」

 フィディアス王子:「そうですね。そもそもこの塔のことを何故獣の塔というかというと……地下に一匹の魔物が封印されているという伝説があるからなんですよ」

 フィリアス:「それは、どんな魔物なんだ?」

 フィディアス王子:「なんでも、千年近く生きている雷獣らしいです。そもそも魔術師アスヴァルはエスカルド王国に仕える宮廷魔術師だったんですよ。それが道を踏み外して破門され、今のように悪に魅入られた魔導士に成り果てたのだとか……ですが、その前までアスヴァルはいい魔導士だったんです。そしてこの獣の塔には、エスカルド王国をその昔悩ませた獣をアスヴァルが封印したという伝説があるんですよ」

 フェアリー・テール:「っていうか、そもそもアスヴァルって年いくつなわけ?

 ディノール:「エスカルド王国の年代記を紐解いてみると、軽く四百歳にはなるって話だ」

 フェアリー・テール:「つまり、RPGの定石として考えた場合、あたしたちはその雷獣とも戦わなくちゃいけないんじゃない?かつて一度は封印したけど、悪い魔導士になって考えが変わって、今はその獣を自分の手先にしてるってすごくありえそうな話だもん」

 ジュナン:「だな。まあ、なんにしてもそれならそれで進むしかないだろ。ランタンは俺のアイテムの中からひとつ使うってことでいいか?」

 フィリアス&リュシィ&フェアリー:「異議なーし!!☆」


 ――そんなわけで、ジュナンを先頭にして、一行は地下への階段を下りてゆきました。
 ひどくカビくさくてジメジメした空気の中、巨大カタツムリなどのザコモンスターを倒しつつ、一行が地下の突きあたりまで辿り着いてみると!?


 ???:「だーれーだー?オレ様の眠りを妨げる奴は、だーれーだー?」

 フェアリー・テール:「あんたこそ、一体何者よ?人に名前聞く前に、自分から名のったらどうなの!?」

 ???:「ふん。随分と威勢のいい娘っ子の声だな……いや、エルフか。匂いでわかるぞ。光は届かなくとも、匂いでな……」

 GM:「さって、どうするかね?相手の姿をよく見たければ、ジュナンがもっと近づく必要があるけど?」

 ジュナン:「また俺かよー!!

 フィリアス:「あんた、一応男でしょーが!!」

 リュシィ:「レディを大切にしなさいって!!」

 ジュナン:「ガクガクブルブル……ww」

 GM:「あ、ジュナンがランタン片手に近づいていくと、そこには柱に槍で突き刺された獣がいるよ。このネタ、もうみんなわかるよね(笑)」

 リュシィ:「とらだあ~!!「うしおととら」のとらだあ~♪(^^)」

 フェアリー・テール:「ええ~っ!!でもさー、獣の槍が腹に刺さってるってことは、この状態のとらって何も出来ないっていうことなんじゃない?」

 フィリアス:「つまり、アスヴァルがかつて封印した雷獣ってのが、このとらだってことなんだろ?」

 とら(長飛丸):「アスヴァルだと?随分懐かしい名前を口にしてくれるじゃねえか。まさかとは思うが、あんたら、あのアンポンタンのアスヴァルを倒しにいくんじゃねえだろうな?だったら、協力してやるからよ、このクソったれな槍を抜いてくれ」

 フェアリー・テール:「本当に協力するんでしょうね!?槍を抜いたら突然ガブリなんていうことは……」

 とら(長飛丸):「ないないないないないないないッ!!俺ァな、おめーらがこの槍を抜いてさえくれたら、ひとりでもあの野郎のいるところまでいって、奴の喉笛にガブリと噛みついてやるぜ。今に見とけってんだ、あの野郎。目ん玉くり抜いて、今に目にもの見せてくれるっ!!」

 リュシィ:「えっと、目ん玉くり抜いたら、そもそも何も見えないのでは??」

 とら(長飛丸):「細かいこと気にすんなよ、チビッコのお嬢ちゃん。それより、この槍を抜くのか抜かないのか!?ええっ!?」

 フェアリー・テール:「みんな、どうする?」

 フィリアス:「仲間になるんだったら、抜いたほうが得なんじゃないのか?」

 リュシィ:「じゃあ、ジュナンが獣の槍を抜くってことで決定ね♪(^^)」

 ジュナン:「また俺ですか……


 ――そんなわけで、ジュナンはとら(not)に近づくと、彼の腹のあたりに刺さっている槍を抜いた!!
 だが、とらは槍を抜かれると、即座にジュナンに襲いかかってきた!!


 とら(長飛丸):「ばぁ~か~め~!!オレはそもそも群れるのがキライなんだよ!!むしろテメェらを食糧にして腹ごしらえしたあと、あのアスヴァルの野郎の喉笛を噛み切ってやるぜ!!」


 フェアリー・テール:「どうせそんなことだろうと思ったわよ!!」

 GM:「あはっは~♪でもこのほうがより<とら>らしいでしょ?(笑)
     そんなわけで、バトル!!」


 ――雷獣長飛丸こと、とらがあらわれた!!!
(有無を言わさず☆)とらの攻撃!!!
 ジュナンに40ポイントのダメージ!!!


 ジュナン:「ぐはあっ!!(吐血☆)リュシィ、ケ、ケアルを頼む……

 リュシィ:「オッケー、リュシィのターンが回ってくるまで待っててね、ジュナン♪(^^)」

 ディノール:「ほんと、名前のとおり受難な男だな」

 フィディアス王子:「というか、ある意味女難?」

 ジュナン:「フィ、フィディアス王子まで……ぐっすん☆


 ――なんにしても、ガーゴイルの時と違って、とらには雷系の呪文は効果が薄いです。
 そこで活躍したのがフェアリー・テールの持ってる召喚精霊ウンディーネ。消費MPは大きいですが、とらのHPを半分近く削りました。
 そのあとはパーティ全体に<雷撃>を仕掛けてくるとらに肉弾戦で挑み、邪道極楽パーティの一行は辛くも勝利を得たのでした!!


 ジュナン:「とら、つえぇっ!!

 とら:「ふん。このオレ様がこんな、小便たれな小僧どもに負けるとはな。なんにしても、貴様らがアスヴァルを倒すのに協力してやるよ。あいつと戦う時には、このオレ様を呼ぶといい」


 ――フェアリー・テールは、召喚獣<とら>を手に入れた!!
 そしてジュナンは獣の槍を装備できるみたいだぞ!!


 フェアリー・テール:「ふ~、やれやれ。なんにしても<とら>を召喚できるなんて、めっちゃ嬉しいかも♪(^^)」

 GM:「ところで、この階はここで行き止まりみたいだよ。上へあがれるような階段もなければ、下へいけるような階段も見当たらない」

 フィリアス:「とらに聞いてみたらいいんじゃない?この塔の作りはどうなってるのかって」

 フェアリー・テール:「(魔法の玉の中で寝てるとらに話しかける☆)ねえ、この部屋のどこかに秘密の隠し通路とか階段とかってないの?」

 とら:「そんなものはねえな。何しろオレはこの地下に封じられて三百七十年にもなるんだ。部屋のどっかにそんなものがあればとっくに気づいてるさ。だが、断言してもいいが、そんなものはない。地下はここで行き止まりだよ」


 ――というわけで、一行は再び獣の塔の1階へと戻って来ました。


 リュシィ:「ええ~っ!!ちょっとこれ、どうしたらいいの!?冗談抜きで思いっきり行き止まりなんですけど、GM!?」

 GM:「さあ~て、みんなで考えてくれたまい♪



 まあ、そんなわけで、今回はほんの少し謎を残しての終了となります(^^)
 でも、謎解きクラスとしては超初級レベルかな~と思うので、とても簡単ですよ。

 あと、「うしおととら」の<とら>についてご存知ない方は、ちょっとググってもらえれば、すぐわかるかな~と思います。
 といっても、わたしがうしとら読んでたのってリアルに高校生の頃なので(フィリアス役のRちゃんが貸してくれたのです☆)、今は内容についてかなり忘れかけてますww

 当時でまだ連載中だったので、最後にどうなったのかもわからず……一応、うしおくんが獣の槍に支配されたような状態になってしまい、彼と関わりのある女性がうしおくんの髪を梳るというところまでは覚えてるんですけど(^^;)

 うしとらはわたしにとって印象深い、とても大好きな漫画だったので、そのうちまた1巻から読んでみたいな~なんて思ってます♪
 それではまた~!!



 ↑でわたしが歌って、フィリアス役のRちゃんが呆れてる獣神ライガーの主題歌。最初の「ライガー」の一声でわかるとおり、主人公の大牙剣くんのCVは田中真弓さんです♪(^^)





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