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(旧)エースをねらえ!

2012-09-01 | エースをねらえ!

(※「エースをねらえ!」についてネタバレ☆があります。念のため、一応御注意くださいねm(_ _)m)


 とりあえず一通り、2日かけて全話見ました♪(^^)

 旧エース、新エースともに、それぞれの違い、特色があって面白いと思うんですけど――自分的に最強なのはやっぱり、原作だな~と思ったり

 でも旧エースでわたしが一番評価できる点ってもしかしたら、宗方コーチがお亡くなりになってないっていうことかもしれないんですよね(^^;)

 いえ、絵的にも新よりずっと好きだし、1973年とか1974年に、これだけのものを作れるアニメの技術があったっていうのもスゴイことだな~と思ったり。出崎監督の演出の冴えもほんと、天才的だと思います

 にも関わらず、打ち切りで放映終了とか、すごく残念ですよね

 とりあえず、初回放映時にはわたし、まだ生まれてないんですけど(笑)、「アタックNo,1」とか「巨人の星」とか「エースをねらえ!」はたぶん、再々々放送みたいな感じで、小学生くらいの頃に見てたんじゃないかと思ったり。。。

 ただし、「アタックNo,1」も「エースをねらえ!」も、見てたっていう記憶があるだけで、ストーリーの内容についてはほとんど覚えてないという(^^;)

 うん、でも「アタックNo,1」はOPの「♪アタック~アタック~ナンバーワン(←?)」を聞きながらテレビの前に座ってた記憶があるし、「エースをねらえ!」は宗方コーチとお蝶夫人について、すごく強烈なインパクトがあったっていう記憶だけあるんですよ(笑)

 なんていうか、子供心にも宗方コーチを格好いいと思い、お蝶夫人のことは「……ってよ」っていう言葉遣いとか、あの縦巻ロールがずっと忘れられなかったみたいなww

 その点、主人公のひろみがどんな子だったかとか、その相手役に藤堂たんがいることとかは、さっぱり記憶に残ってないあたり――宗方コーチとお蝶夫人って、実在してる人物か、それ以上に物凄い存在感があると思うんですよね(^^;)

 う゛~んわたしは基本的に、宗方コーチ視点で見て、ひろみのことが好きなんですけど、アニメの旧のみを客観的に見た場合、「お蝶夫人が主人公」っていう目線で見ることも十分可能だなって思いました。

 というか、わたしの心の中の「お蝶夫人像」として一番近いのは、この旧エースのお蝶夫人だな~と思ったり

 原作ではお蝶夫人って、最初の頃は少し意地悪なところもあるんですけど――旧エースのお蝶夫人は、それ以上に気高く誇り高い判断をしてるんですよね。にも関わらず、宗方コーチのひろみへの傾倒であるとか、そうしたことがある段階からやっぱり許せなくなってきて……でも、お蝶夫人をしてさえそうなったのは、彼女の立場に立ってみればある意味当然というか。

 普通に考えた場合、新任の「出来る」と評判のコーチがもっとも注目するのって、部内のスター選手であってしかるべきなのに、宗方コーチの視線はお蝶夫人を素通りして、演劇でいったらまあ、演技のイロハもわからないダイコン役者(笑)であるひろみに注がれていて。。。

 誇り高い女性であるお蝶夫人にとっては、それだけでも十分屈辱だったと思うんですけど、ひろみはひろみで悩んでることもわかるので、その部分を考慮して彼女に優しく接したりもしている。

 まあ、原作のお蝶夫人の場合は、宗方コーチのひろみに対する「血を吐くような特訓」がはじまってから、「自分が何故コーチに選ばれなかった」のかがおそらくわかったのかなって思います(ちなみにそうした詳しい心理描写はないので、これはあくまでわたしの推測☆^^;)。

 つまり、宗方コーチが一番やりたかったのは<それ>であり、自分はその素材としては適していなかったということ。

 宗方コーチはひろみのことをボロ雑巾☆のように容赦なくしごきまくってるわけですけど、お蝶夫人はたぶん、そこまで過酷なトレーニングには途中であれこれ文句を言ってついていくっていうことはなかったと思うんですよね(^^;)

 そんでもって宗方コーチはそういう面倒なことでモメない選手、素直に自分の教えを聞いて、最後まで自分を信じ、ついてくるプレイヤーを求めていて――そしてようやく見つけたのが、岡ひろみだったということ。。。

 といっても、お蝶夫人の心の孤独はすごく理解できるというか。


 >>それでもまだあなたは救われるのよ。
   けれど、あたしくこそは、あたくしこそは孤独だわ。


 と、原作でお蝶夫人が独白してるとおり……彼女は彼女で、プレイヤーとして自分を真から支えてくれる存在を求めていたと思うんですよね

 彼女は宗方コーチの現役時代を知っているし、そんな素晴らしい尊敬できるコーチに心身を預けられたらどんなにいいか――そうした期待が、お蝶夫人の心にはあったのだと思う(これもわたしの推測ですけどね☆^^;)

 でも、その宗方コーチが選んだのは、テニスに関してズブの素人といってもいい下級生の岡ひろみ。

 この時点でまあ、裏から手を回してひろみをいぢめ抜くっていう選択肢がなくもなかったわけですけど、原作でもアニメでも、その役割は大体のところ、音羽たんが担っていて(笑)

 いえ、今回旧エースを見てて一番驚いたのは、この音羽たんが途中からとってもいい人になってるってことでした

 ああいう小姑役で登場した子って、最後まで小姑で終わるっていうパターンが基本的に多いと思うんですけど、彼女には彼女の事情があって、後輩であるひろみのことをいぢめていた……&それが解決へ向かうっていうストーリー運びは本当に良かったと思います。

 いぢめがただのいぢめで終わっていない、きちんと解決法が示されている、珍しいアニメなんじゃないかな~という気もしたり(しかも特に、説教くさくもないし・笑)。

 その点、他のひろみをいぢめた人たちっていうのは、ある部分音羽たんに乗っかってた部分もあるわけで……でも、他でもない音羽たんがそこから一番早くに実は卒業してたって、なんかスゴイなと思います。。。

 あと他に、旧のオリジナルとして特に良かったのは、部内の会議というか、話しあいの場で、「宗方コーチが辞めなければ上級生はみな退部します!」っていうボイコット騒ぎがあったところかも。

 あそこでみんな部屋を出ていくけれど、最後にひろみが「部屋を出ていくこととテニスをやめることは関係ありませんよね、コーチ」って、宗方コーチに話しかけるところ――自分的にすごく良かったです

 なんていうか、女子部員全員に見捨てられ状態の宗方コーチなんですけど(笑)、彼女の心にはそれでも「こんなのあんまりだわ」的な気持ちがあって……でもこの場で最後にコーチに話しかけるって、すごく勇気いりますよね(それじゃなくてもおっかないのに☆^^;)

 それでも、そう言わずにはいられない、そしてその気持ちがコーチにもちゃんと伝わってて、宗方コーチの気持ちを代弁するかのように、藤堂たんが「なんて優しい子なんだ」と思うという。。。

 女子部員たちがボイコット騒ぎを起こしたのは何より、宗方コーチのひろみ贔屓が一番の原因なわけですけど――わたしが思うにこれ、ある意味宗方コーチが「若くて格好いいコーチだった☆」っていうのが、すごく大きいんでしょうね(笑)

 もしこれが、旧エースにのみ登場の五十嵐コーチとか、原作の太田コーチあたりだったら、ひろみを贔屓してても「何よ、あれ。もしかして下心でもあんのかしらね。キモッ☆」っていうだけで終わってた気がするww

 そんでもってひろみも更衣室で「時々、あたしのことをやらしい目で見てんのよ、あのエロオヤジ☆」とかマキに言って、それを聞いてるまわりの先輩たちも「気をつけなさいよ、岡さん。あなた、太田コーチ好みのロリータフェイスだから」、「ええ~っ!?あいつロリコンなの?最悪っ!!」とか、そーいうノリが展開されてたっぽいよーな(笑)

 でもでも、しかしながら相手は<あの>宗方コーチ……厳しいし鬼だけど、ちょっと憧れる的な気持ちが、どの女子部員の心の底にもあるっぽそうな人物で。。。

 そんなわけで、色んなゴタゴタがありつつも、そうした難しい人間関係ひっくるめ、ひろみはテニスプレイヤーとしても人間としても少しずつ成長していくという(^^;)

 あと、自分的に一番身悶えたのは、宗方コーチがひろみのことをレストランに連れてったシーンでしょうか

 ひろみは最初、緊張のあまり食事が喉も通らないと思って、逃げだそうとするわけですけど――結局はビフテキをご馳走になってご満悦☆ここでふたりはどんなことを話したりしたのかな~とか想像すると、すごく楽しいです(笑)

 でも、これもある意味贔屓といえば贔屓だし、ふたりがレストランに入っていくところを音羽たんが<偶然>見ちゃうっていうのもスゴイ話(というか、そういうところにばっかり行きあう音羽たんって……と思っちゃう^^;)

 それでも結局のところ、宗方コーチと音羽たんもまた、コーチと教え子という立場できちんと和解してるんですよね。

 自分的に、「原作の宗方コーチはこういうこと言わないだろうなあ」っていう部分もあるんですけど、まあアニメと原作の宗方コーチは別人28号☆と思って見るべきと思ってるので、これはこれで全然いいのです♪(^^)

 なんにしても、音羽たんもきっと、宗方コーチがひろみに特訓を課すのは贔屓を越えた贔屓だということを理解し、またコーチの人間性にも触れたことで――彼が「公平で平等」な人間だっていうことも、ちゃんとわかったんだろうなというか。。。

 というか、「公平で平等」すぎる人って、大抵の場合、他の人から理解されずに嫌われます(笑)

 宗方コーチの場合はそれが、人間として「冷淡」との誤解にも繋がってるように見えるんですけど、音羽たんはたぶん「コーチって実は不器用な人なんだな☆」的に理解したんじゃないかなと思ったり(^^;)

「あの性格じゃあ、普通に社会で生きていった場合、絶対損をするわあ。だったらわたしくらい、理解してあげなきゃね☆」的なww

 もっというなら、「せっかく格好いいのに、あれじゃ恋人もできないんじゃないかしら。同情しちゃう☆」とか「宗方コーチの奥さんは亭主関白の犠牲になって苦労しそう(溜息☆)」とかww

 でもたぶん、乙女心としては、宗方コーチみたいな人と、コーチと教え子、禁断の関係みたいのになってみたいっていう憧れが、どの子の心にもちょっとありそうだったり(笑)

 ただし、そのコーチ本人っていうのが「乙女心をわかってない」と女子部員全員に絶賛(?)されてるっていうのがなんですけどね(^^;)

 なんにしても、この2日間、旧エースを満喫して、めちゃめちゃ幸せでした

 まだ一通り1回見たきりなので、これからまた何回も見て楽しみたいと思ってます♪(^^)

 それではまた~!!





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