天使の図書館ブログ

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Kiss&Cry

2011-10-07 | 音楽

 Kiss&Cryを最初に聞いたのは確か、某カップヌードルのCMで、だったでしょうか♪(^^)

 そんでPVのほうは最初、曲とアニメの内容が合ってない気がする&無理に登場キャラクターたちが口パク(?)でしゃべってるって感じがして、実はそんなに好きってわけではなかったんですww

 でも何度も見てるうちに、その合ってない感(?)が妙にハマるようになってきて、今ではすごく好きになりました(笑)

 基本、芸能ネタに疎いわたしですけど、今回「Kiss&Cry」のウィキでちょっと気になる一文を発見したり。


 >>オフィシャルインタビューにおいては、「とにかくエネルギッシュで生命力のある曲」を意識して制作したと語っている。
   これは前作「Flavor Of Life」の反動と、離婚後の吹っ切れた気持ちが相まったものである。


 えっと、本当にそう思って聴いていいのかな??(^^;)

 いえ、「とにかくエネルギッシュで生命力のある曲」という宇多田さんの言葉ではなくて、「離婚後の吹っ切れた気持ちが相まったものである」っていうところ。。。

 なんていうか、この曲を久しぶりに聴いていて一番不思議だったのは……宇多田さんはこういうテーマを一体どこから掘り下げて来られるのかな~っていうことでした。

 あの、前の記事「Wait&See~リスク~」のところで、勝手な歌詞解釈をしている「廻らないタイヤが目の前に並んでるけど、アクセル踏まずにいるのは誰だろうね、矛盾屋」は、思いきりアクセル踏んで、空回りしたり転んだりして人前で恥をかきたくないから、それでアクセルを踏む勇気が持てない……でもそういう矛盾した気持ち、わたしにもあるからわかるよ、みたいにも読めると思うんですよね(^^;)

 ようするに宇多田さんの歌詞への聴く側の共感性っていうのは、大体そういうシンクロ率から来てることが多いってわたしは思ってて――でまあ、普通に考えたとしたら、宇多田さんくらい音楽家として成功してしまうと、そういう下々(笑)の気持ちってわかんなくなっちゃって当然なんじゃないかなっていう気がしたり。。。

 でも、「そんなことないよ!みんな同じだよ!」っていう優しさっていうんでしょうか。

 宇多田さんの歌詞の魅力は、そういうところにもすんごくあるように思うんですよね♪(^^)
 

 >>少しケガをしたって、まあいいんじゃない

 とか、

 >>考えすぎたり、守ってばかりいたってさみしいじゃない

 とか、

 >>ちょっと傷ついて、あきらめないで
 笑い飛ばしてがんばれ、あとはしょうがない

 >>うまくいかなくたって、まあいいんじゃない


 とか……なんていうか、これを曲にのせないで、ラーメン屋で自分の上司に背中叩いて言われたりしたら、はっきり言って説得力ゼロだと思うんです(笑)

 でも他でもないヒッキーがそう歌ってるから、めっちゃ心に沁みるっていう。

 宇多田さんほどの人でも、そう思ったり感じたりすることがあるんだ。よし!じゃあ自分も明日からがんばろっと!!みたいに元気をもらえる曲、というか。

 それでも、曲全体としては優しいんだけど、でも少し寂しい、けれど少し寂しさを感じるくらいで人は満ち足りてるのかもしれないっていう印象もありつつ――ほんの少し孤独。でも嫌な感じの変な孤独じゃない……個人的にはそんなふうに感じたり(何が言いたいんだか☆^^;)

  
 >>お父さんのリストラと
   お兄ちゃんのインターネット
   お母さんはダイエット


 ここ、よく聴くと実はすごい断絶感があるのかなって、今回初めて思いました

 なんていうか、お父さんはリストラされて、それを家族に言い出せない、お兄ちゃんは家に引きこもってインターネット、お母さんは自分のことしか実は頭になくてダイエット(しかも、カルチャースクールのイケメン講師のためとかだったり☆^^;)


 >>みんな夜空のパイロット
   孤独を癒すムーンライト
   今日は日清カップヌードル


 ここ、すごく上手いですよね♪(^^)

 いえ、「山田くん、座布団持ってきて!」的なことではなく……上の3行で家族はみんなバラバラなのに、その次の3行ではもう一度、バラバラな家族が統合(?)されてる感じ。

 イメージ的には、夜空をパイロットランプを瞬かせて飛ぶ飛行機。

 それを見上げて溜息を着くお父さん。

 でも月の光に癒されて、今宵も就職が決まらぬまま家路へ。

 そしてお兄ちゃんも部屋の窓から、お父さんが見てたのと同じ飛行機、月を見上げてる。

 それからお母さんもカルチャースクール(笑)の帰り道で同じ風景を見てる。

 そんなマミーの片手には買物袋が提げてあって、そこには日清カップヌードルww

 バラバラ家族は、互いに何か黙ったりブツブツ言いながら、カップヌードルを食卓で食べたりするんでしょうか(^^;)

 それと、この歌の主人公がもうひとりいて、この家族の中では弟か妹のポジションですよね、たぶん。

 そして彼or彼女もすごく孤独な印象。

 家族はそんな感じでバラバラだし、人と関係を作るのがあまり上手くないほうなので、普段人ゴミの中ではiPhoneとかいつも聴いてそう。


 ――日常の、本当に何気ない些細なことなんだけど、「ちょっと傷つく」ってこと、まあよくありますよね(^^;)

 もしかしたら、ほんのちょっと勇気を出したら、世界は見違えるほど変わるってこともあるのかもしれない。 

 でも、そう思って一歩踏みだしたら、案の定失敗しちゃった。とほほーん

 なんてこともありつつ、「あきらめないでがんばってる」うちに、何か計算外のいいことあるかも。

 恥をかくのはもちろん嫌だけど、「考えすぎたり、守ってばかり」じゃ、結局何も変わらない。

 次の誕生日までに弱虫な自分を変えたいなら……なんかずっと寂しい家族がちょっと嫌なら、思いっきり叫んでみればいい。

 Kiss&Cry、その結果泣くことになるか、運命から御褒美のキスをもらえるかはわからないけど、でも人生、いつもとろけるようなKissばかりでもなければ、悲しいことばっかでもない。

 ドントウォーリーベイベー(笑)

 少しケガをしたって、笑い飛ばして明日もがんばろう。 

 たまにはハイテンション&ナチュラルハイになれるような時だってあるから……。


 う゛~ん。わたしたちが普段日常で感じてることの、すんごく微妙なラインがなぞってあるような曲だと思うんですよね(^^;)

 このバランス感覚の絶妙さは、宇多田さんの歌に特徴的なものなんじゃないかという気さえします。

 ではでは、最後に名曲Kiss&Cryを貼って、この記事の終わりにしますね♪(^^)

 それではまた~!!








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