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(※漫画「エースをねらえ!」の二次小説です。内容にネタバレ☆等を含みますので、一応ご注意くださいm(_ _)m)
う゛~ん
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でもまあ、これからも続く試合内容については、「この人が言いたいのは大体こういうことなんだな~☆」っていうのは伝わると思うので、「ノリ小説☆」の海苔(←?)の部分をお楽しみいただければと思いますm(_ _)m
まあ、何分参考資料的なものは何ひとつ読んでない&ネットで調べても、余計混乱するだけ……といった事情から、特にこれといった調べ物的なことはしてないんですけど、よく考えてみたら「テニスマガジン」なる雑誌があるのをふと思いだしました
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といっても、なんか今さらそんなのを買って読むのもアレ(ドレ?)だし……でも、輝かしい戦績を残して引退された名プレーヤーについて書かれた本とか自伝などは、ちょっと読んでみたかったような気もします(^^;)
そんなわけで、なんか色々間違ってそーなんですけど、色々言い訳事項並べてもしょうがないので、ここからはまた、最近入手した「新・エースをねらえ!」のDVDのことでもと思いますww
アニメにおける宗方コーチとひろみって、師と弟子の関係っていうのが強調されてて、基本的に恋愛的な匂いがほとんど感じられないんですよね(^^;)
恋愛的な路線としては、藤堂たんとひろみが一直線に結ばれてる感じで、でも正直、わたしがなんの先入観もなくまっさらな状態で新・エースを見た場合……「ひろみ、こんなもみあげ野郎のどこがいいんだろ??」って思ったような気が
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いえ、最初にようつべ☆で新の第1~4話を見た時点で、藤堂たんが登場するたびに、かなり腹筋がヤヴァかったのです(最近ようやく慣れた・笑)
っていうか藤堂たん、もみあげのツイストがききすぎよ??って思うのはわたしだけなんですかね(^^;)
というか、あれ、寝る前に絶対カーラー巻いてるとしか思えな……(爆☆)
まあ、原作の藤堂たんのもみあげは、軽く気になるっていう程度なんですけど、アニメのスタッフさんはたぶん、彼のもみあげ処理には相当苦慮したんじゃないかなっていう気がしますww
「エースをねらえ!2」あたりでようやく、もみあげツイストはダサい☆と藤堂たんも気づき、寝る前にカーラー巻くのをやめたのかどうか(あ、正しくは劇場版からか^^;)
なんにしても、以下は藤堂たんのもみあげにまつわる、軽い妄想文。。。
~藤堂たんのもみあげ☆の巻~
お蝶夫人:「ほほほ。藤堂さん、あなたとお会いするとマカロニかチョココロネが食べたくなるのは、何故なのかしら?」
藤堂たん:「マカロニにチョココロネですか。竜崎くんが何故そんなことを思うのか、僕にはさっぱりだな。あっははは♪
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千葉たん:「ヒソヒソ☆(またはじまったな、お蝶夫人の藤堂いぢめが)」
尾崎たん:「まあ、本人が何言われてるのか気づいてないんだから、いいだろうよ(溜息☆)」
千葉たん:「つーかおまえ、親友なら、あいつにあのもみあげやめさせろよ」
尾崎たん:「フッ。俺だって伊達にあいつと長くつきあってるわけじゃない……でもいくら寝る前にもみあげカーラーはよせって言っても、本人が聞かないんだから仕方ないだろ」
千葉たん:「そうか。そういうことなら、ひとつ俺にいい考えがある!!
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尾崎たん:「いい考え?」
千葉たん&尾崎たん:「ヒソヒソヒソヒソ☆☆☆」
――こうして、千葉たんと尾崎たんに入れ知恵(?)されたひろみは、藤堂たんにもみあげ☆のことでさりげなく意見することに。。。
ひろみ:「あの、藤堂さん。寝る前にもみあげにカーラー巻いてるって、本当ですか?」
藤堂たん:「ああ、まあね。だけど最近、毎晩カーラーを巻くのが面倒になって、別の方法に変えることにしたんだ」
ひろみ:「えっと、別の方法って??」
藤堂たん:「他のみんなには内緒だよ。僕は相手が岡くんだから、この秘密を話すんだから」
ひろみ:「は、はあ……」
(戸惑うひろみの前で、突然両頬のもみあげをベリッ☆とはがす藤堂たん)
ひろみ:「……………っ!!
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藤堂たん:「最近、もみあげをマジックテープで貼ってみることにしたんだ。こうしておけば手間いらずだし、最高にイカスだろ?」
ひろみ:「そ、そうですね!とても素敵だと思います、藤堂さんのもみあげ!!
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藤堂たん:「それほどでもないよ。あっははは♪(^^)」
――なーんて、お粗末さまでしたm(_ _)m
まあこのあとたぶん、千葉たんと尾崎たんあたりが、合宿の時にでも藤堂たんのもみあげを寝てる間にベリッ☆と剥がし、合宿所の台所にでも放置したんじゃないかと思います。。。
んで、誰かがそれを天ぷらにするか鍋にでも入れて、美味しく(?)食卓に上げたんじゃないかな~なんて(^^;)
なんにしても、原作の尾崎たんはある意味藤堂たんより格好いいのに――旧ではほとんど別人で、新では劣化が激しくて、ようやく劇場版あたりでこの人もまともになった……なんて思うのは、わたしだけなんですかね(笑)
ではでは次回は、ヒロミ・オカvsエリザベス・コナー戦ということで、よろしくです♪(^^)
それではまた~!!
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Grand Stroke-8-
GAME-1-
選手の控え室を出る前、クラリッサ・エンデルバウムはバッハのインベンション&シンフォニアを聴いていた。
やがて時間となり、クラリッサはCDのイヤホンを耳から外すと、スポーツバッグを肩からさげて、対戦相手の岡ひろみとともに、会場へ向けて廊下を歩いていく。
一体ここを、この場所を、何人の世界的名プレイヤーが歩いていったことだろう……そう思うと身の竦む思いがするけれど、今、自分もまたその夢の舞台への切符を得ているのだと、クラリッサはそう感じる。
現在、ウィンブルドンの気温は18度。雲もまばらな、抜けるような晴天からいって、雨の心配をする必要はとりあえずなさそうである。ほとんど風もないことを思えば、ボールが風で流される心配もないだろう。
人々の歓声の中を進み、ベンチに座ると、クラリッサは準備が済んだあとで手首を軽くマッサージした。きのう、アンジーの強烈なドライブを受けて、最近大分良くなっていた痛みがぶりかえしつつあった……だが、この程度では大したことないと、自分でもわかっている。
試合の会期中は慢性的に手首が痛むが、ある意味、ここまで来られるテニスのトッププレイヤーのうち、体のどこにもなんの故障もないほうが、珍しいといえたに違いない。
今日の対戦相手は、クラリッサにとって気の合う友人のヒロミ・オカだった。ベンチの向こうを見ると、彼女もまた試合に向けて<いい集中>をしているのがよく伝わってくる。
――自分も負けられない!!との思いを胸に、クラリッサはコートに出、まずはオカ選手と軽く打ち合いを開始した。
やがて、「Time」と審判から声がかかり、コイントスでクラリッサにサービス権が与えられる。ビッグ・サーバーとしては当然、有利に試合を展開させるために、これは出来るなら先に欲しいところだ。
ファースト・サーブの入りが悪いのは、クラリッサも自分で自覚していることではあった。だが、きのうの怖いくらいにサーブが次から次へと決まった感覚が、体の中に強く甦ってくるのを感じる。
(今日も、きのうのようにうまくいきますように!)
クラリッサはトスを上げ、最高時速190キロ台のサーブを、渾身の力をこめて打った。
エース。15-0。
ヒロミのほうでは、体を若干動かしただけで、ボールには追いつけない。
そして第2打――いいリターンが返ってきたものの、クラリッサは動じずにその甘い球を絶好の位置に返球した。
30-0。
ファースト・サーブはフォルト。球威の落ちたセカンド・サーブをヒロミが捉え、長いラリーが続いたのちに、30-15となる。
試合展開は大体この調子で続いていき、クラリッサは自分のサービスを堅固に守り続けたものの、また同時にヒロミのサービスを破るということがどうしても出来なかった。
そして迎えた第9ゲーム――クラリッサは初めて自分のサービスを落とした。
ゲームカウントはこの時点で4-5。
次のヒロミのサービスを破ることが出来なければ、クラリッサは第1ゲームを落とすという局面だった。
(ここで絶対に、ヒロミのサービスを破らなければ……)
長いラリーに持ちこまれると、自分のほうが断然不利だということを、クラリッサはヒロミとの練習試合でよく思い知っていた。それに、自分ほど球威はないにしても、ヒロミの第一サーブは侮れない。
結果として、クラリッサは善戦したとはいえ、結局第一ゲームを落とした。
続く第二ゲームでは、クラリッサは二回サービスを破られ、自分のサービスを死守したヒロミにストレート負けした――というのが、ウィンブルドン第二回戦、クラリッサ・エンデルバウム対ヒロミ・オカの大体のところの試合内容だっただろうか。
Side:ひろみ
試合が終わったあと、クラリッサが別人のように明るくなっているのを見て、あたしは驚いていた。
仮に負けたにしても、試合が自分に与える緊張感やプレッシャーといったものから一時的に解放され、清々しいような明るい笑顔が戻ってきている。
これは、彼女とここ半月以上親しくしていたあたしでさえ、見たことのないクラリッサの新しい魅力だといえたに違いない。
「ああ、わたし、本当に嬉しいのよ、ヒロミ。試合に負けて嬉しいなんて思ったこと、これが初めてっていうくらい。だって、今わたしには大きな目標が出来たんですもの……ヒロミ・オカという選手を次こそは絶対に打ち負かしてみせるという、大きな目標がね」
「うん。楽しみにしてる」
あたしとクラリッサは食堂のテーブルで食事をしながら、くすくすと笑いあった。クラリッサはあたしとの試合が終わった途端に、突然大食漢となっていて――彼女の食が細くなるのは、試合前に限ったことだけなのだということを、今さらながらに思い知っていた。
『ねえ、ヒロミ。あたし、コートで試合がはじまる前って、なんだか自分がボクサーにでもなったような気がするのよ』
『ボクサー?』
それは何ゆえに、といったように振り返ったあたしに対し、クラリッサは優しく微笑んだ。ちょうど、明日は二回戦で戦わねばならないという日の、夕刻のことだった。
『自分がリングに上がって、ゴングが鳴って――テニスの場合、相手のパンチじゃなくて、強烈な打球をお見舞いされるってことだけど。でもわたし、いつもついこう思っちゃうのね。「ねえ、なんであなたはそんなにカッカして、あたしのことを意味もなくぶん殴ろうとするのよ?」なんて。でも、対する向こうのストロークはこう語っているわけ……「理由なんかねえ。とにかく殴られたら殴り返せ。じゃないと負けるのおまえだ」。わたし、いまだに自分がなんでテニスしてるのか、時々わからないことがあるの。コーチはいつもわたしに自信をつけさせようとして、色々言ってくださるわ。わたしには才能があるとか、他の人にはない天性のテニスセンスがあるとか……でもわたしはね、やっぱり平和主義者なのよ。毎日本を読んだりピアノを弾いたり、お花に水をあげたり、小鳥に話しかけたりして暮らしたいの』
『うん、わかる』
あたしは茜色の西陽の差す、クラリッサの部屋で、彼女のベッドに寝そべっていた。日本から持ってきた煎餅を、クラリッサと一緒に食べていて、その食べかすが散らばっていることに気づき、ベッドカバーをほろう。
『けれど、どうしてなのかしら。気づくとやっぱり、リングの上ならぬコートの上に立っていて……いい打球が返ってくると、「負けるものか!」と思うのよ。球が打って返って、打って返って、勝負なんてどうでもいいと思えるような、素晴らしいコンビネーションが出来上がると、相手が勝っても異存はないと感じるのが、練習時のわたし。わたしのコーチはね、わたしにはハングリー精神が足りないって時々お叱りになるのだけど、決してそんなことはないわ。わたしだってプロとして色んなものを背負っている以上、死にもの狂いで勝ちたいとは当然思う。だから、明日は覚悟しておいてね、ヒロミ。わたしはあなたに必ず全力で、最初から勝つつもりでいくから』
『うん!わたしもそのつもりだから、クラリッサこそ覚悟して』
――アンジーは彼女に敗れたあと、兄のエディにクラリッサのことで色々と愚痴をこぼしたらしい。練習時には何度も負けておきながら、試合本番で底力を見せるだなんて卑怯だと……けれど、それは少なくとも<わざと計算して>そうしたことではないのだと、あたしにはよくわかっている。
そしてだからこそクラリッサは、試合の前日にあたしのことを部屋に招いて、そんな話をしたのだと思う。
なんにしても、ウィンブルドンという大舞台を経験したことで、クラリッサ・エンデルバウムというプレイヤーは、これからさらにどんどん伸びていくだろう。それこそ、宗方コーチが言っていたとおり、来年はあたしもまた足許を掬われるかもしれないというくらい……。
やがて、試合のプレッシャーから解放されて笑顔満面となったクラリッサの元へは、他の緒戦敗退組の選手たちが次から次にやって来て、色々と楽しそうに話をするようになった。
あたしはといえば、当然明日も試合があるだけに――そうした楽しい語らいにはあえて参加せず、早々に部屋へ戻ることにした。寝る前に軽く柔軟体操をしながらイメージトレーニングをし、またエリザベス・コナーの試合テープを見る必要があった。
エリザベス・コナーは、バーバラ・モアランドが現れる前までは、長くシングルスのランキングを第1位に保っていた、四大大会のひとつで全試合ストレート勝ちを成し遂げたこともある、まさしくテニス界の女王といっていい名プレイヤーだった。
身長167センチ、体重59キロ。利き手は右で、バックハンドストロークは片手打ち。
彼女が女王の座をモアランドに譲ることになったのが、ちょうど三年前のウィンブルドンでのことで、この時センターコートで行われた試合は、ウィンブルドンの歴史に残る名勝負といって良かったに違いない。
結果として、タイブレークの死闘の末にコナーは7-5、6-7、10-8で敗れる。大体この頃からコナーは体の不調に悩まされるようになり、自分より七つ年下のモアランドに女王の座を明け渡すような形となった。以来、いつ引退するのかと噂される斜陽の元女王となりながらも、彼女は今日もコートに立っている……。
なーんていうようなことを、仮にマスコミが書いていても、同じテニスプレイヤーとしては、<斜陽の元女王>だなんて全然思わない。
『去年、おまえがコナーに勝てたのは、彼女の調子が悪かったからだ。全盛期の彼女を相手にしていたとしたら、間違いなくストレート負けしている。そこのところをわきまえて、全盛期の頃の彼女と当たるつもりで試合には向かえ。わかったな!?』
というのが、宗方コーチの対コナー戦に対する最後のお言葉で――あたしもまた、まったくそのとおりだと思っていた。
ただし、彼女が全仏オープンで肘を痛め、三回戦目以降の試合を棄権していることを考慮し、さらにはウィンブルドンの第一回戦、第二回戦目の試合をビデオで見たところにもよると……去年以上に調子が上がっていないのではないかということも、事実ではあった。
あたしは他の大会でも彼女と対戦しているけれど、まさに満身創痍といった感じで、気迫のみによってコートに立っているといったような印象を受けていた。
エリザベス・コナーは今年で二十九歳――そろそろ年齢的にもプロとして限界ではないかと囁かれているけれど、あたしは彼女を見ていると自分の未来の姿を重ね合わせずにはいられなかった。
また、こうも思う。一体どんなテニスに対する愛が、執念が、そうまでして彼女のことをコートへ向かわせ続けるのだろう、と……。
>>続く。。。
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