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今回もまた、DVDのブックレットより☆といったところですww(^^;)
まあ、本文の小説のことに関しては、たぶんそのうち何か書くとしても、今回はとりあえずまたエース!ということで
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前回は出崎監督にとっての宗方コーチ像☆みたいなことに軽く触れたんですけど……今回は出崎監督の考える、ヒロイン岡ひろみ像について(笑)
>>「エースをねらえ!」の面白いところって、普通の女の子が、選ばれるわけない選手に選ばれて、勝てるわけのない試合に勝って、日本中の強豪が集まったジュニアの強化合宿で最後に残れるわけのないところを残ってしまう、という不可能を乗り越えていくところだよね。(中略☆)それから、彼女は自分に対して、その都度その都度で正確な判断をしているよね。自分自身の心も、力も含めて……駄目な時は駄目だと思う。でも、やろうと思ったら頑張る。決して偏った娘じゃない。恋もしたいし、ゲームもしたい。テニスも、本当は好きなわけだよね。それで、目標に向かっていく時は、余計なことを考えずに向かっていける。そういう素直な子なんだなあと思った。……そんな娘、本当はいないんじゃないかとも思うけどね(笑)
――(笑)。←インタビュアーの方の(笑)。
>>そういう素直なものを持っている。それを失わない。そういう強さ。で、「そういう素直さは強いんだ」という事でしかないと思うんだよ。あの話って。
なぜ、宗方が、あの娘を選んだんだろう。なぜ、あの娘がのびていくのか?当時、俺は色んなテニスプレイヤーに話を聞いたんだけど、小さい時からテニスをやった人は、16、7歳で燃え尽きちゃうんだって。柳川高校というテニスの名門校の話を聞いたんだ。そこは全国大会に出ると必ず優勝するような学校だったんだけど、彼らの中で大人になってプロになった人は、少ないらしいんだ。大学ぐらいで競技生活が終わっちゃう場合が多いらしい。テニス筋肉みたいなのがあって、それを使い過ぎて駄目になっちゃうんだって。練習がハードだから、若いうちからテニスを始めると大人になるまで保たないんだ。でも、高校1年生ぐらいから始めれば、その後もかなり続けられる。その話を聞いた時に、「なるほど、テニスって激しいスポーツだ。ボクサーと一緒だな」と思った。ズブの素人である岡ひろみを選んだ宗方は、目が高かったんだよね。テニス筋肉の疲労みたいなものがゼロの娘を選ぶというのが、多分、宗方のねらいだったんだろうね。
う~ん、なるほど!!って、思わずすごく頷きながら読んじゃいました(^^;)
出崎監督が分析してるこの部分って、なんかよくわかりますよね。ひろみがお母さんに似てたっていうのは、劇場版のみの表現ですけど、ここにもし(おこがましくも☆)もう少し付け加えるとしたら――宗方コーチって、たぶんすごく理想の高い人なんじゃないかと思います(^^;)
出崎監督が>>「そんな子、本当はいないんじゃないかとも思うけどね」っておっしゃってるとおり、自分が魂のすべてを賭けるに足るほどのプレイヤーなんて、超のつく鬼コーチ、宗方仁の基準でいったら、絶対見つかりそうにないww
でも、そういう子がいたっていう奇跡から、「エースをねらえ!」っていう漫画ははじまってるんですよね
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きのうも劇場版見てて(おまえ、ほんとにコレで何回目だ☆笑)、ふと思ったんですけど――音羽たんが「わたしより岡さんのどこが優れてるって言うんですか!?」みたいに言うシーン……そこ見てて、宗方コーチにとってはむしろ「テニスの基礎的テクニックや、その上に積み上げられた余計なもの」のない選手が欲しかったのかなっていう気がしました。
その部分が本当にまっさらで、肉体的にテニス向きの素質がある選手、それがひろみだったのかなあ、なんて
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うん、宗方コーチって怖くて厳しい人ですけど、心の最奥というか、テニスに関係する部分においては特に、<少年>そのものなんですよね。
だから、ある意味自分の魂の一番純粋な部分を伝達する相手としては――すでに小手先のテクニックをマスターしてるような選手って、最初から駄目だったんじゃないかなって思います。
そういう意味では宗方コーチとひろみの関係っていうのは、人が心の奥というか、魂に持ってるまっさらで純粋な部分で強烈に結びついてるっていうことですよね。
テニス・ヴァージンという言葉があるかどうかわかりませんけど(笑)、その部分については宗方コーチがひろみからすべて奪って天国へ持っていった……たぶんそういうところがある気がします(^^;)
あと、ひろみって>>どこにでもいそうな十五歳の女の子っていう設定ですけど――原作・旧・新・劇場版と、それぞれ少しずつ微妙にキャラが違ってるので、色んな見方の出来る子だっていうのも、ひろみの魅力なんじゃないかなって思ったり(笑)
まあ、わたしは基本、宗方コーチがもしひろみをエロい☆目線で見てたらどーなのかっていう視点で彼女のことは見てるので、自然いかがわしい目で見るわけですけど(おまえは
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あんなミニスカートというか、スコート姿でうさぎ跳びとか懸垂とか……とりあえずわたしが藤堂たんだったら、あの格好で自分の好きな子が格好いい異性(笑)に体さわられ放題だったら、「特訓とは名ばかりの、ただのセクハラじゃないか!!
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でもみんな、真剣にスポーツしてる人ばっかだから、そこ突っ込む人は誰もいないんですよね(´・ω・`)
なんにしてもわたし、ひろみが何気に四つん這いになったりすると、それが一瞬でも本当にドキッ
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そして思うんですよ……女のわたしがこんだけドキッ☆とするからには、野郎ども、いや宗方コーチだって絶対同じはずだ、鉄の自制心で抑えてるってだけで、本当は……みたいにww
でもほんと、「エースをねらえ!」ってそういう真っ白な清潔感が、徹頭徹尾一貫してるんですよね♪(^^)
ひろみが白いユニフォームしか絶対的に着てないのって、それが一番似合う・ひろみらしいっていうことの他に――宗方コーチの影の思惑っていうのがあるんじゃないかと、わたしは密かに疑っています(笑)
宗方コーチ:「岡、おまえの着るスコートは絶対に白だ。ブラジャーもシャツも、白以外は絶対にこの俺が許さん!!わかったな!?」
ひろみ:「えっと、でもコーチ。わたしもお蝶夫人みたいに、時々はラベンダー色やバラ色のも着てみたいっていうか……
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宗方コーチ:「何を馬鹿なことを……岡、おまえは知らないのか。ウィンブルドンでは基本的に、白以外のウェアの着用は許可されていない。おまえはそのウィンブルドンを最終的には目指すんだ。それなのに、白以外のユニフォームを着てみたいだと?今からそんなことで一体どうする。岡、おまえはテニスの聖地を目指す者として、そんな心構えで恥かしくないのか!?」
ひろみ:「す、すみません、コーチ。わたしが至りませんでした
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みたいなww
なんかこう、ひろみってこんなふうにどこかで(画面に映ってないところで☆)、絶対宗方コーチに洗脳されてるんじゃないかなって、時々思います(´・ω・`)
それではまた~!!
Mr.ロバートを探して。-5-
高校二年の二学期といえば、高校生活最大のビッグイベントといってもいい、修学旅行がある。
とはいえ、当然のことながらわたしの気分はアンニュイだ。
今日の五時間目と六時間目は、修旅のための班作りと、自由行動の時の計画を練るという作業に当てられるらしく――わたしは四時間目あたりでエスケープしようかと考えていた。
これまで、何かのグループ作りの時には、どこかの班が必ずわたしにも声をかけてくれた。でも、修学旅行では仲のいい友達同士ががっちりグループになるはずなので、わたしのことを入れてくれそうな班はどこにも見当たりそうになかった。
『ママ。マリ、修学旅行は行かないことに決めたから!!』
そうママに言わなくちゃ言わなくちゃと思いながら、今日という日を迎え――わたしは三時間目が終わる頃には、胃がしくしくと痛くなってきて、四時間目が終わった後といわず、今すぐ学校から消えようかと思いはじめていた。
「ねえ、砂上さん。あたしたち、同じグループにならない?」
わたしがカバンの中に筆箱やノートをしまいかけていると、それまで一度も話したことのない、福士ユリカがそう話しかけてきた。
正直、わたしは最初に会った時から彼女とは、性格が合いそうにないと思っていて……この時もだから、どう答えていいかわからなかった。
「今まで一度も話したこともないのに、急に何って思うわよね。でも、あなたも知ってるでしょ?あたし今、仲野サユリと喧嘩してんのよ」
「ふうん」
わたしがぼんやりそう答えると、福士さんは長い髪をブラシで梳かしながら、「ちょっと」と、廊下へ出るようわたしを誘った。
四時間目は家庭科で、確か今日は<将来の家庭設計>についてどーたらとかいう、眠くなることが必死の授業だったと思う(というか、担当の女性教師が年配で、「女は女らしくあるべし」といったことを暗に語る、とても退屈な先生なのだ)。
「あなたってさ、実際勇気あるわよね」
廊下を歩いて学校の中央ロビーに出ると、その片隅で、福士さんはそんなことをわたしに言った。
「普通、二学期も半ばのこの時期までクラスに友達できなかったら……あたしだったら学校やめてるわよ、絶対」
「まあ、そんなこともたまに考えるけど……」
一体これはなんの風の吹きまわしだろうと思い、自然、わたしは物言いが慎重になった。福士ユリカはモデル並みに長身で、長い髪の綺麗な、色白の美人だった。
そして彼女とはまた別の意味ですごく可愛い仲野サユリ、このふたりはクラスの中心的な人物で、もしこのふたりの一方にでも目をつけられていたら――わたしは今ごろ、高校なんてとっくに辞めていたに違いない。
「まあねえ。高校生ともなると、多少クラスで浮いてるって程度じゃ、いじめたりまではしないもんね。話としては一応そういうのも聞くけど……砂上さんて、学校きてない時はどうしてるの?」
「なんかそのあたりをブラブラしたり、喫茶店で時間つぶしたり……あとは家で過ごすことが多いかも」
「ふう~ん。親はなんも言わないの?」
福士さんはブラシをポケットにしまうと、今度は枝毛探しをはじめ、時々小型のハサミでそれをちょきんと切っていた。
「うん。今のところはね……でも福士さん、修旅の班づくりの時、わたしどこのグループに入っていいかわかんないし、気の合わない同士で旅行しても、向こうに気を遣わせちゃって悪いかなって思うんだ。だから、わたし……」
「あ、鐘が鳴った。マリ、四時間目が終わったら速攻帰ったりしないでね。あたしもここのところクラスでひとりだから、あたしを昼休みに絶対ひとりにしないこと!わかった?」
「……………」
わたしはうんとも何も言わず、ただ福士さんに手を引かれるまま、二年B組の自分の席へ戻った。
彼女にマリ、と名前を呼ばれて、一瞬ドキッとした。それと同時に、なんとなく少し嬉しかった。高校へ通うようになって初めて、昼休みをひとりぽっちで過ごさなくてもいいんだっていうことが。
>>続く。
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