山で鍛える

修行・訓練・山行の記録用

谷川岳攻略戦 3

2016-05-27 16:11:36 | 修行・訓練
無思考にて一歩一歩登っていきます。
※登山のコツ(^_^;)



登ってきた稜線を見下ろします。THE・西黒尾根ですよ。

もうほとんど溶けてはいますが、一部に雪渓ありでした。

かれこれ1時間以上、虫(ハエ?)を引き連れた登山です。頭の周りに数十匹飛んでます。
手にも着くので、その都度叩き落とします。



最後の岩稜帯を登り切って、笹原に突入です。
もう頂上はすぐそこです。
傾斜もようやく緩やかになって、体も楽になりました。



谷川岳肩ノ小屋の道標も、トマの耳の山頂標識もハッキリと視界に入ってきました。



雪渓を横切ります。



ハエが飛び回ってるでしょ(笑)?
オッサンとハエがブレーメンの音楽隊のように御一行として歩いています。
0800天神尾根道との分岐に到着。

肩ノ小屋の道標からわずか0.1kmでトマの耳です。

まずは0805トマの耳を攻略しました。

天神尾根道方面。



オキの耳に向かいます。

少しアップダウンはありますが、距離は数百米しかないので、気が楽です。





0815とうとうオキの耳に着きました。駐車場からは2時間45分登りっぱなしでした(^_^;)
目標でもあった山なので、もっと感動したり達成感を味わえるのかなと思っていましたが、実際はまとわりつくハエ(虫?)がすご過ぎて、頂上での時間を満喫出来ず、サッと下山する感じになってしまいました。
そのくらいまとわりつくハエがすごかったんです
(>人<;)



晴れ間もある曇りのため、眺望には何ら問題なく、素晴らしい景色でした。









谷川連峰主脈。



一ノ倉岳、茂倉岳縦走方面。

この日初めて座りましたが、ハエのせいで数分で退散です(^_^;)
0820下山開始です。

植物が綺麗。高山の雰囲気です。

まずはトマの耳まで戻ります。

0830トマの耳巻道を通過。



この西黒尾根をまた戻るわけですね。

下り始めで2人のラフな外国人と遭遇し、ベラベラ話しかけられます(^_^;)

その外国人が連れてたワンコ。
こんな標高(約1,900m)でワンコと会えるなんて不思議な雰囲気です。



グングン下ります。

グンググーンと下ります。

下ってて思うのが、やはりここは大変なコースですな。

樹林帯を足早に下り、そしてとうとう登山口が見えてきました。時刻は1007です。

記念に西黒尾根登山口を撮影。

1015下山完了です。
登り2時間45分、下り1時間55分、山頂休憩5分の総計4時間45分という山行でした。


総評です。
日本三大急登に数えられる西黒尾根からの谷川岳は数年前から目標にしていた山でした。
しかし、急登はまだしも、危険な鎖場や岩場など、果たして自分の体力と技術で登れるのかなと必要以上に構えてしまい、また私の休日にこの山の天気が安定しないことも続き、なかなか機会がなかったのです。
そして出来ればオート事業部のみんなと達成したいと思っていたので、みんなの仕上がりが揃うこともなかなか訪れずタイミングが合わないという感じでした。
今年は私個人はそこそこ仕上がったので、この流れで、構えず気楽に、わざとザックも20lのノースフェイスシングルショットにして、ごく軽装でサッと行って来ました(笑)
本文中に全て書きましたが、最初の樹林帯は奥多摩の山々の方が急登でキツイと思うくらいの印象でしたので、谷川岳恐るるに足らずと早合点してしまい、ペースをグングン上げて、ラクダの背くらいでかなりバテてしまいました。
更に疲れているのに、後続の登山者との距離感を気にしてしまい、なんか自分のペースがおかしくなってしまいました。
これも経験ですね。
やはり登山はウサギとカメの話で言うとカメにならなければダメなんです。
もともとの性格が調子こきのウサギなんで、より一層自分を抑えながら、他人のペースは気にせずに黙々と登って行かないとイケナイのです。
まさに人生そのものですね(笑)
そして鎖場や岩場は、危険度に関しては本当に大したことありません。少し気を付ければ老若男女問わず頑張れるレベルだと思います。
(※無雪期、晴天時に限る。)
ただし岩場の急登なので、時には腿を胸や顎位まで高く上げてよじ登る感じで、それが延々と続くので体力的には全く楽ではありません。アスレチックと言うより、完全に軍事教練です(^_^;)

後はいくら厳しいと言っても距離は4km程度しかありません。
日々のトレーニングを数ヶ月こなすことが前提で、それこそマイペースで黙々と進めば何とかはなるんです。
それはキツイコースですが、やるとやらないでは今後の人生にも大きく違ってくるような経験値になります。
いい経験になりました。
体力がある人達は更に、主脈や一ノ倉岳方面に縦走して、よりハードな日帰り山行をしていますね。
私はこれにて精神的には一段落ついてしまいそうですが、せっかくここまで仕上げたので、次の目標を決めて、今の体力を維持して頑張りたいです。