一カトリック信者(ジュゼッペ)の日々想い

聖ヨゼフを愛する一カトリック信者の日々を綴ったブログです。

命の重み

2016-11-09 07:27:01 | 生命問題
毎年(年間)日本では20万人の命が合法的に殺されています。これは厚生労働省に届け出がされている人工中絶の件数であり、実際には正確な数など分からず、この数倍はあり得るのだそうです。
日本の死亡原因の一位はガンだと言いますが、実際は殺人なのです。
聖なるカトリック教会の教えでは、精子が卵子に着床した時点で霊魂が宿り1人の人間になります。胎児は最も安全で安心の子宮で守られて生まれてくるはずが、身勝手にもその子宮内で殺されるのです。教会は霊魂の救いのためにあるので、当然生命が最も優先されるのです。従って殺人の中でも、殺される側の、最も無力で無抵抗の胎児を殺すことは、天国行きを奪う最大の罪として、人工中絶、またはそれを手助けまたはすすめる人も自動破門に処せられます。生命(霊魂)だけの立場を取るか、身勝手を含む様々な理由からの立場を取るか、教会は分かりやすく単純に霊魂の立場から人工中絶に反対しています。
この手の話をすると必ず、圧倒的な人工中絶件数の中でも極々稀なケースを取り出して、教会を批判する人がいます。そして人工中絶をする側にも必ずそれなりの理由があり、人工中絶した側も苦しんでいるとして、公にこの話を避けることを望むカトリック信者もいます。ヨハネ・パウロ二世は生命倫理に関しては比較的よく戦う教皇でした。彼は日本の人工中絶に関してスピーチを用意していましたが、日本の司教団からその話をしないように止められたそうです。その後来日したマザーテレサにそれを託しました。マザーテレサは立派に人工中絶を批判しましたが、日本のマスコミはそこだけをカットしました。人工中絶がいかに悪いことなのかを言うことで救える命もあることを忘れてはいけないのです。
私の従姉妹の友人は看護士を目指していたそうです。彼女は赤ちゃんが好きだったので産婦人科を希望しました。しかし、産婦人科の主な仕事は出産と人工中絶という内容を知って諦めました。
さて、本日はアメリカのリーダーが決まります。実は正しいカトリック信者の殆どはトランプ氏に投票するそうです。日本ではトランプ氏の言動を面白おかしく報道していますが、今のところ支持率は半々です。この裏には人工中絶をもっと推進する民主党のヒラリーに対して、人工中絶を公に反対するトランプ氏の立場から支持を決める人も多いことを忘れてはいけません。