一カトリック信者(ジュゼッペ)の日々想い

聖ヨゼフを愛する一カトリック信者の日々を綴ったブログです。

死者の月で音楽の話題を少し(追記あり)

2018-11-29 18:51:04 | カトリック
私はクラシック音楽しか聴かないのですが、この時期に相応しいクラシック音楽の話をしてみます。
死者の月ももう終わろうとしています。モーツァルトのレクイエムがあちこちのブログで取り上げられるのも必然的です。
モーツァルト(アマデウス)は父レオポルトの影響が非常に強いことで有名で、レオポルトがフリーメーソン会員だということで、アマデウスもフリーメーソン会員になってしまいました。破門されたカトリック信者は教会墓地に眠ることは無く、アマデウスの墓は教会墓地では無く共同墓地に埋葬されたという説があります。音楽史上有名なアマデウス・モーツァルトの墓は未だに発見されないままです。
さて、モーツァルトの有名なレクイエムは未完の曲の半分を弟子たちが作曲して補完したと言われています。
さて、ここはカトリック信者としてレクイエムミサの批評は置いといて、実はモーツァルトのレクイエムミサには2つの有名な録音があります
レクイエムの音楽ではなく、レクイエム『ミサ』です!
なんと、丸ごとミサと音楽をそのまま録音したものです。もちろん聖なるトリエントミサです。
まず有名なのは、1964年のケネディ大統領の追悼ミサで、これはボストン教区のカッシング枢機卿が司式されています。聖変化や聖福音の朗読など通常のミサの祈りが録音されています。英語的なラテン語の発音ですが、トリエントミサが丸ごと録音されている貴重な音源で、これはCDにもなっています。
あとは今手元に無いのですが、ー家に帰れば確認できますがー1955年のオーストリアの大聖堂の助任司祭(神父)司式のレクイエムミサです。こちらはモノラル録音ですが、きれいなラテン語を唱える司祭の声が入っていています。ブルックナーの演奏で有名なドイツの巨匠ヨッフムが指揮です。
このモーツァルトのレクイエムを使ってミサを行った録音はこの二種類だけと言われており、が現在手に入るものです。
まもなく待降節です!よい待降節をお迎えください。

追記
CDの内容を教えます。
「ジョン・F・ケネディ追悼 死者のための荘厳司教ミサ」
モーツァルト:レクイエム
エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)ボストン交響楽団、他
司式:リチャード・カッシング枢機卿(ボストン大司教)
助祭:マシュー・P・ステイプルトン神父(聖ヨハネ神学校長)
副助祭:フランシス・S・ロッシター神父(聖ヨハネ神学校祭式長)
聖ヨハネ神学校生たち

モーツァルト:レクィエム ニ短調K626
オイゲン・ヨッフム(指揮)ウィーン交響楽団
大聖堂助任司祭ベナル(司式)
【録音】
1955年12月5日 ウィーン,シュテファン大聖堂(ライヴ)
《モノラル録音》

この他にももう一つ。レクイエムでは無いのですが、クラシック音楽のCDでモーツァルトの戴冠式ミサ曲で、カラヤンが指揮をしてヨハネパウロ2世が司式するCDも存在します。しかしミサがどこでも行われている新しいミサなので、上記のCDのような緊迫感や荘厳さはあまり感じられませんでした。でもミーハー気質でヨハネパウロ2世の声そしてラテン語だけで有り難がる人にはおすすめです(笑)