リラの部屋

 -こころとからだを考える-

嫌いなことに立ち向かってみた。

2014-08-31 17:28:16 | こころ

嫌いなことというか、避けたかったこと、忘れてしまいたいこと、かな。

高校が嫌いでした。

自分がその高校を出たということを知られたくない、

同級生と会いたくない、など。

いじめられたこともあったし、成績もいいほうじゃなかったから、

学校に行くのは嫌だったけど、なぜか通っていた。

もともと進学は望んでなかったのです。

中学を卒業したら就職したかった、自立するために。

でも、

中学校(公立)の進学成績を上げるために、無理やり受験させられ、進学させられました。

生きたくないのに行った、というのが初めにあるからかもしれません。

だから、入学時の成績はよくなかったし、真面目な学校だけど、授業中ふざけたりして遊んでいました。

入学したときの成績は下位5%未満。

まあそれが途中で勉強に目覚めてあるときから進学を目指し、卒業時は上位20%にくい込み

浪人して大学へ進学したわけですが。


ずーっと、高校は嫌だって思っていました。

実際嫌でした。

卒業以降、関わっていませんでした。

それが、

この春、姪が同じ高校に進学しました。

それからまた私の「高校嫌い」熱に火がついたのです。

トラウマのように、この春以降苦しめられています。

数か月前から、昨日今日、文化祭が開催されると知り、悶々としてきました。


そして先週、腰を痛め動けなくなり、やっぱり嫌なんだなあと思ったのです。



でも、

なんかこのままではいけない気がすごくしたんです。

ずっと苦しむことになるのかなあと。

そこで、昨夜、朝起きられたら(最近起きられるのがお昼なので)文化祭に行ってみよう、

と決意しました。

布団の中で、まるで遠足の前日のようにあれこれ考え始めました。

最初に思ったのは、

「ほんとに高校嫌いなのかな?何が嫌なのかな?」ということでした。


よくよく考えたら、嫌なこともあったけど、楽しいことも、うれしいことも、

高校生らしくドキドキすることも、そして、高校に行ったからこそ大学に行けたのに。


そう考えたらそれほど嫌なことじゃなかったのかな、と思ったり、

もしかしたら、好きだった人に会えるかも、とか、

姪っ子にあったら何を話そう?だとか、

あることないこと考えていたらとっくに日が昇り、

7時に目ざましをかけていたのですが、6時の天気予報メールを受け取ったのが記憶の最後、

気がついたら9時を過ぎていました。


とりあえず、出掛ける準備をし、8時半には家を出ようと思っていたのに

結局出られたのは11時半。

交通の不便なところにあるので、仕方なく往復タクシーを使いました。

金銭的な余裕はまったくないのですが、腰のこともありましたので。


行きのタクシーの中ではかなり緊張していました。


到着して、パンフレットを受け取り、平静を装い、校舎の中へ入っていきました。

当たり前だけど、若者ばかり。

後は父兄かな。

私が高校生の時は一般公開はしていなかったので、おそらくこれほど人はいなかっただろうと思いました。


ざっと、パンフレットを見たら、当時参加していた部活がちょうどみられる時間でした。

姪っ子の部活は昨日終わっていて、今日はありませんでした。

クラスもどこかわからないので、会うことはないだろうと思いました。


結局まともに見たのは自分のいた部活だけ。

後は校舎全体をぐるっとまわり、観るものもなく帰ってきました。


不思議だったのは、誰にも会いたくないと思っていたのに、人ごみの中に知っている顔がないか

探してしまうことでした。

結局会いたかったんだと思います、誰かに。


でも、私が通っていたのは30年以上も前ですから、誰に会うこともなく、

職員室で先生をチェックしたら、知っている先生は2名ほどいましたが

その先生にも会うことはなく。



これが現実なんだ、と。

いつまでも過去にこだわっているのは私だけなんだ、と。

誰も私のことなんか気にしていないんだ、と。

改めて気づきました。


高校にいたのは2時間くらい。

十分な時間です。

帰りはかなりすっきりした気分でした。

思い切って行って、よかったと思います。

これが同窓会だったら別ですが。


文化祭は、高校時代、3年間実行委員を務めました。

部活は、授業は嫌でも部活だけには参加するくらい好きでした。

そういう高校生活もあったことを思い出しました。


この先のことはわからないけれど、

今日のことはいい経験になったと思います。

無理をして行ってよかった。

久しぶりに気持ちのいい日です。