尼作頭句并大伴宿祢家持所誂尼續末句等和歌一首
佐保河之 水乎塞上而 殖之田乎【尼作】 苅流早飯者 獨奈流倍思【家持續】
佐保川の 水を堰(せ)き上げて 植ゑし田を【尼作】 刈れる初飯(はついひ)は ひとりなるべし【家持續】
尼が頭句(冒頭部分の句)を作り、ならびに、大伴宿祢家持が尼に誂えて末句を続けて、和(こた)える歌一首
「佐保川の、水を堰き止めて、植えた田を ―」【尼の作】
「― イネを刈り取って、(炊き上げた)新米は、一人で食べるのでしょうね」【家持が続ける】
佐保河之 水乎塞上而 殖之田乎【尼作】 苅流早飯者 獨奈流倍思【家持續】
佐保川の 水を堰(せ)き上げて 植ゑし田を【尼作】 刈れる初飯(はついひ)は ひとりなるべし【家持續】
尼が頭句(冒頭部分の句)を作り、ならびに、大伴宿祢家持が尼に誂えて末句を続けて、和(こた)える歌一首
「佐保川の、水を堰き止めて、植えた田を ―」【尼の作】
「― イネを刈り取って、(炊き上げた)新米は、一人で食べるのでしょうね」【家持が続ける】